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公開番号2025160013
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-22
出願番号2024062956
出願日2024-04-09
発明の名称主桁連続化剛結合構造
出願人朝日エンヂニヤリング株式会社,エーイ-ジャパン株式会社
代理人個人
主分類E01D 2/00 20060101AFI20251015BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】 連結コンクリートに加わる引張力を減殺しつつ、適切に受け持たせることができ、亀裂発生を有効に防止することができる主桁連続化剛結合構造の提供。
【解決手段】 本発明に係る主桁連続化剛結合構造は、左径間主桁の桁端と右径間主桁の桁端を共通の橋脚の橋座面上に枕材を介してそれぞれ支持すると共に、上記各主桁の桁端を上記橋座面上に立設した連結条材で上記橋脚とそれぞれ連結し、上記両主桁の桁端間に形成された遊間の上位に該遊間と間隔を置いて支点部桁材を配し、該支点部桁材、上記遊間、上記各主桁の桁端及び上記連結条材をコンクリート内に埋設して上記左径間主桁と上記右径間主桁を連続化すると共に、該連続化した両主桁と上記橋脚とを剛結合する構造を有する。
【選択図】 図5
特許請求の範囲【請求項1】
橋幅方向に並列した複数本の左径間主桁と、橋幅方向に並列した複数本の右径間主桁を共通の橋脚上に支持して連続化すると共に該橋脚と剛結合する構造であって、上記左径間主桁の桁端と上記右径間主桁の桁端を上記橋脚の橋座面上に枕材を介してそれぞれ支持すると共に、上記各主桁の桁端を上記橋座面上に立設した連結条材で上記橋脚とそれぞれ連結し、上記両主桁の桁端間に形成された遊間の上位に該遊間と間隔を置いて支点部桁材を配し、該支点部桁材、上記遊間、上記各主桁の桁端及び上記連結条材をコンクリート内に埋設して上記左径間主桁と上記右径間主桁を連続化すると共に、該連続化した両主桁と上記橋脚とを剛結合することを特徴とする主桁連続化剛結合構造。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
上記各主桁はアーチ状を呈することを特徴とする請求項1記載の主桁連続化剛結合構造。
【請求項3】
上記支点部桁材を上記連結条材と連結したことを特徴とする請求項1記載の主桁連続化剛結合構造。
【請求項4】
上記支点部桁材が金属製であることを特徴とする請求項1記載の主桁連続化剛結合構造。
【請求項5】
上記支点部桁材が鉄筋から成ることを特徴とする請求項4記載の主桁連続化剛結合構造。
【請求項6】
上記支点部桁材がプレストレストコンクリート製であることを特徴とする請求項1記載の主桁連続化剛結合構造。
【請求項7】
上記枕材の桁支持面を曲面構造又は多角面構造としたことを特徴とする請求項1記載の主桁連続化剛結合構造。
【請求項8】
上記支点部桁材よりも上位で上記連結条材の上端を支圧材と連結し、該支圧材の上面にナットを球面座金を介して定着したことを特徴とする主桁連続化剛結合構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、橋幅方向に並列した複数本の左径間主桁の桁端と橋幅方向に並列した複数本の右径間主桁の桁端を共通の橋脚上に支持する複径間桁橋における、上記左径間主桁と上記右径間主桁の連続化剛結合構造に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
図1(A)に示すように、一般的な複径間桁橋は橋長に応じて両岸の橋台1間に単数又は複数の橋脚2を設け、H形鋼等の鋼材製又はプレストレストコンクリート製の複数本の主桁3を橋台1と橋脚2間、橋脚2と橋脚2間にそれぞれ橋幅方向に並列して架け渡し、共通の橋脚2上に支承6を介して左径間を構成する主桁3と右径間を構成する主桁3の各桁端3aを支持する構成となっている。
【0003】
このような複径間桁橋にあっては、図1(B)に示すように、主桁の自重や床版コンクリートの重量等の死荷重、又は走行車両の重量等の活荷重に基づき、左径間主桁3の桁端3aと右径間主桁3の桁端3aとを連続化した部位(以下、「支点部」という。)において大きな負の曲げモーメント(図1(B)中の「-」のモーメント、すなわち上向きの凸状となるように曲げようとする力)が発生し、当該連続化した部位の連結コンクリート9の上端側に引張力Tが発生して亀裂が発生するおそれがある。
【0004】
そこで特許文献1は、左径間主桁の桁端と右径間主桁の桁端同士を連結しないで遊間を形成した状態(上記負の曲げモーメントが発生しない状態)で、左径間主桁上と右径間主桁上に床版コンクリートをそれぞれ打設し、該各床版コンクリートの重量や主桁の自重等による死荷重(以下、「連続化前死荷重」という。)による正の曲げモーメント(図1(B)の+のモーメント、すなわち下向きの凸状となるように曲げようとする力)を各主桁に発生させた後、上記遊間に連結コンクリートを打設し両主桁の連続化を図る方法を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2008-19687号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1の主桁連続化構造によれば、支点部における連続化前死荷重に基づく負のモーメントの発生を防止することができるが、連続化後に加わる死荷重(以下、「連続化後死荷重」という。)や活荷重に基づく負の曲げモーメントによって上記連結コンクリートに引張力(図1(A)のT)が加わると、該引張力を連結コンクリートのみ、つまり引張強度の弱いコンクリート部材のみで受け持つこととなり、上記亀裂の問題を有効に解消することはできない。
【0007】
また、上記特許文献1においては、上記遊間に打設した連結コンクリートのずれ止めを図る手段として、各主桁の桁端面から結合用部材を突設し連結コンクリート内に埋設する方法を採っているが、両結合用部材は互いに連結されておらず、結局は引張強度の弱いコンクリート部材に引張力を担わせる構造であることに変わりはない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、支点部における連続化前死荷重に基づく負の曲げモーメントの発生を防止する一方、支点部における連続化後死荷重及び活荷重に基づく負の曲げモーメント、ひいてはコンクリートに加わる引張力を減殺しつつ、該引張力を遊間の上位に配した支点部桁材に受け持たせ、上記亀裂の問題を有効に解消することができる主桁連続化剛結合構造を提供する。
【0009】
要述すると、本発明に係る主桁連続化剛結合構造は、橋幅方向に並列した複数本の左径間主桁と、橋幅方向に並列した複数本の右径間主桁を共通の橋脚上に支持して連続化すると共に該橋脚と剛結合する構造であって、上記左径間主桁の桁端と上記右径間主桁の桁端を上記橋脚の橋座面上に枕材を介してそれぞれ支持すると共に、上記各主桁の桁端を上記橋座面上に立設した連結条材で上記橋脚とそれぞれ連結し、上記両主桁の桁端間に形成された遊間の上位に該遊間と間隔を置いて支点部桁材を配し、該支点部桁材、上記遊間、上記各主桁の桁端及び上記連結条材をコンクリート内に埋設して上記左径間主桁と上記右径間主桁を連続化すると共に、該連続化した両主桁と上記橋脚とを剛結合する構造を有する。
【0010】
よって、上記左径間主桁と上記右径間主桁を連結しない構造により、支点部における連続化前死荷重に基づく負の曲げモーメントの発生を防止する。一方、上記遊間の上位に配した上記支点部桁材によって支点部高さ(図1(A)のH)を可及的に高くすることができ、支点部における連続化後死荷重及び活荷重に基づく負の曲げモーメントを減殺しコンクリートに加わる引張力を減殺することができる。加えて、該引張力を上記支点部桁材に受け持たせ、亀裂の問題を有効に解消することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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