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公開番号2025168754
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-12
出願番号2024073478
出願日2024-04-30
発明の名称橋梁用鋼弾塑性ダンパー
出願人株式会社川金コアテック
代理人個人
主分類E01D 19/04 20060101AFI20251105BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】曲げ応力が全長に亘って均等で、上部構造の運動エネルギーを効率良く吸収することができる、橋梁用鋼弾塑性ダンパーを提供する。
【解決手段】橋梁の上下部構造間に縦向きに設置される鋼板製のダンパー10であって、下部構造に固定され、対向する2つの側辺11a、11aが該側辺間の間隔が下部に向かうにつれて広がるように傾斜している取付けプレート11と、取付けプレート11の2つの側辺11a,11aに底辺12aが連設された平面形状が二等辺三角形からなる1対のダンパー本体12、12とを備え、ダンパー本体12、12は、上部構造の変位による水平荷重が頂角部12bの面に対しその法線方向に作用するように配置される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
橋梁の上下部構造間に縦向きに設置される鋼板製のダンパーであって、
前記下部構造に固定され、対向する2つの側辺が該側辺間の間隔が下部に向かうにつれて広がるように傾斜している取付けプレートと、
この取付けプレートの前記2つの側辺に底辺が連設された平面形状が二等辺三角形からなる1対のダンパー本体とを備え、
前記ダンパー本体は、前記上部構造の変位による水平荷重が該ダンパー本体の頂角部の面に対しその法線方向に作用するように配置されることを特徴とする橋梁用鋼弾塑性ダンパー。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
橋梁の上下部構造間に縦向きに設置される鋼板製のダンパーであって、
前記下部構造に固定される取付けプレートと、
この取付けプレートの1つの辺に底辺が連設された平面形状が二等辺三角形からなるダンパー本体とを備え、
前記ダンパー本体は、頂角の二等分線の頂角側が斜め上方を向き、かつ前記上部構造の変位による水平荷重が該ダンパー本体の頂角部の面に対しその法線方向に作用するように配置されることを特徴とする橋梁用鋼弾塑性ダンパー。
【請求項3】
前記頂角部は、前記上部構造に設けられた、前記頂角部の両面に対向する2つの載荷面を持つ載荷部に挟まれるように配置されることを特徴とする請求項1又は2記載の橋梁用鋼弾塑性ダンパー。
【請求項4】
前記ダンパー本体の頂角部には、前記載荷部の載荷面に当接する円筒面を持つ荷重受け部が設けられていることを特徴とする請求項3記載の橋梁用鋼弾塑性ダンパー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、橋梁用鋼弾塑性ダンパーに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、地震時に上部構造の振動による運動エネルギーを吸収し、減衰させる鋼板製のダンパーとして、せん断パネル型の制震ストッパーが知られている(例えば特許文献1参照)。この制震ストッパーは、低降伏点鋼板をせん断変形させることにより上部構造の運動エネルギーを吸収するものである。
【0003】
この従来のダンパーは優れたエネルギー吸収機能を発揮するが、応力の分布状態は複雑で応力集中が生じ、変位量も大きくは期待できない。また、繰返し負荷回数も多くは期待できない。さらに、このダンパーを桁間に設置される横梁によって作用させるためには、ダンパーを挟む形で2つの横梁が必要となり、設置コストが高価とならざるをえない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-191912
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明は上記のような技術的背景に基づいてなされたものであって、次の目的を達成するものである。
この発明の目的は、ダンパー本体に平等強さの梁として機能する形状の鋼板を使用することにより、曲げ応力が全長に亘って均等で、上部構造の運動エネルギーを効率良く吸収することができる、橋梁用鋼弾塑性ダンパーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は上記課題を達成するために、次のような手段を採用している。
すなわち、この発明は、橋梁の上下部構造間に縦向きに設置される鋼板製のダンパーであって、
前記下部構造に固定され、対向する2つの側辺が該側辺間の間隔が下部に向かうにつれて広がるように傾斜している取付けプレートと、
この取付けプレートの前記2つの側辺に底辺が連設された平面形状が二等辺三角形からなる1対のダンパー本体とを備え、
前記ダンパー本体は、前記上部構造の変位による水平荷重が該ダンパー本体の頂角部の面に対しその法線方向に作用するように配置されることを特徴とする橋梁用鋼弾塑性ダンパーにある。
【0007】
ダンパー本体は取付けプレートに1対設けるに限らず、1つであってもよく、この場合、この発明は次のように特定される。
この発明は、橋梁の上下部構造間に縦向きに設置される鋼板製のダンパーであって、
前記下部構造に固定される取付けプレートと、
この取付けプレートの1つの辺に底辺が連設された平面形状が二等辺三角形からなるダンパー本体とを備え、
前記ダンパー本体は、頂角の二等分線の頂角側が斜め上方を向き、かつ前記上部構造の変位による水平荷重が該ダンパー本体の頂角部の面に対しその法線方向に作用するように配置されることを特徴とする橋梁用鋼弾塑性ダンパーにある。
【0008】
より具体的には、前記頂角部は、前記上部構造に設けられた、前記頂角部の両面に対向する2つの載荷面を持つ載荷部に挟まれるように配置される。また、前記ダンパー本体の頂角部には、前記載荷部の載荷面に当接する円筒面を持つ荷重受け部が設けられている。
【発明の効果】
【0009】
この発明によれば、ダンパー本体に平等強さの梁として機能する形状の鋼板を使用することにより、曲げ応力が全長に亘って均等で、上部構造の運動エネルギーを効率良く吸収することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
この発明の実施形態を示す正面図である。
図1のA-A線矢視による図である。
図1に示した実施形態のものを上下部構造間に設置した状態を示し、橋軸方向断面図である。
同設置状態を示す橋軸直角方向断面図である。
片持ち梁の自由端に曲げ荷重Fを加えた場合の、曲げ応力等の分布を示す図である。
矩形梁及び平等強さの梁についての荷重・変位曲線を示すグラフである。
上部構造である横梁に発生する捻りを示す図である。
別の実施形態を示す正面図である。
同実施形態のものを下部構造に取り付けた状態を示し、橋軸方向に見た図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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