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公開番号
2025160695
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-23
出願番号
2024063417
出願日
2024-04-10
発明の名称
馬蹄形ジベルの合成床版撤去工法
出願人
オリエンタル白石株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
E01D
24/00 20060101AFI20251016BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約
【課題】作業性が高く効率よく安全に短時間で主桁から剥離して撤去することができる馬蹄形ジベルの合成床版撤去工法を提供する。
【解決手段】馬蹄形ジベルJ1でコンクリート床版C1と主桁G1~G4が合成された馬蹄形ジベルの合成床版を撤去する馬蹄形ジベルの合成床版撤去工法において、コンクリート床版C1をコンクリートカッターで橋軸直角方向Yに沿って運搬可能な大きさに所定間隔L1で切断する床版橋軸直角方向切断工程と、馬蹄形ジベルJ1の中央付近を通過するようにコンクリートカッターで主桁G1~G4上を橋軸方向Xに沿ってコンクリート床版C1の上面から下方に略垂直にコンクリート床版C1を所定深さ(D1)切断する床版橋軸方向切断工程と、前記床版橋軸直角方向切断工程及び前記床版橋軸方向切断工程で運搬可能な大きさに切断されたコンクリート床版C1の切断ピースを床版剥離機で主桁G1~G4から剥離する床版剥離工程を、備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
馬蹄形ジベルでコンクリート床版と主桁が合成された馬蹄形ジベルの合成床版を撤去する馬蹄形ジベルの合成床版撤去工法であって、
前記コンクリート床版をコンクリートカッターで橋軸直角方向に沿って運搬可能な大きさに所定間隔で切断する床版橋軸直角方向切断工程と、
前記馬蹄形ジベルの中央付近を通過するようにコンクリートカッターで前記主桁上を橋軸方向に沿って前記コンクリート床版の上面から下方に略垂直に前記コンクリート床版を所定深さ切断する床版橋軸方向切断工程と、
前記床版橋軸直角方向切断工程及び前記床版橋軸方向切断工程で運搬可能な大きさに切断された前記コンクリート床版の切断ピースを床版剥離機で前記主桁から剥離する床版剥離工程を、備えること
を特徴とする馬蹄形ジベルの合成床版撤去工法。
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【請求項2】
前記床版橋軸方向切断工程では、前記馬蹄形ジベルの中央付近を通過するように各主桁につき橋軸方向に沿った切断ラインが1本となるように前記コンクリート床版を切断すること
を特徴とする請求項1に記載の馬蹄形ジベルの合成床版撤去工法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、合成床版を撤去する合成床版撤去工法に関し、詳しくは、馬蹄形ジベルで床版と主桁が合成された合成鋼桁橋の合成床版取替工事において合成床版を剥離して撤去する馬蹄形ジベルの合成床版撤去工法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、主桁と床版を一体化させる金具に馬蹄形ジベルが採用された馬蹄形ジベルの合成鋼桁橋が知られている(図2,図5,図8等参照)。このような馬蹄形ジベルは、非合成鈑桁橋のズレ止め用の金具であるジベル筋と比較して、一体性が強く、従来の床版剥離方法では作業が困難であるという問題がある。このため、馬蹄形ジベルの合成鋼桁橋の床版更新工事では、主桁上の既設床版を架設用クレーンで吊った状態で橋軸方向へ切断して撤去し、その後、切り残した主桁フランジ上の床版コンクリートをブレーカー等ではつり除去して撤去して新たな床版を架設するのが一般的である(図4~図6参照)。しかし、このような撤去方法は、作業量やコンクリートガラの大量発生等により非効率であるため、作業性の向上や工程短縮を目的として、新たな床版剥離方法の開発が望まれる。
【0003】
特許文献1には、ハンチ部に孔を削孔する削孔工程と、前記削孔工程により削孔された前記孔を起点として前記ハンチ部に前記ジベルに到達する亀裂を発生させる亀裂発生工程と、前記亀裂発生工程で発生させた前記亀裂から前記ハンチ部の内部の前記ジベルを切断するジベル切断工程と、前記亀裂発生工程で発生させた前記亀裂を境界として、前記桁から前記コンクリート床版を分離する床版分離工程と、を備えるコンクリート床版の撤去方法が開示されている(特許文献1の特許請求の範囲の請求項1、明細書の段落[0015]~[0029]、図面の図1~図3等参照)。
【0004】
また、特許文献2には、床版撤去区間の床版を橋軸方向の複数箇所で橋軸直角方向に切断する第1の切断工程と、主桁と床版との間のコンクリートをずれ止め部材ごとワイヤーソーで橋軸方向に所定長さだけ切断する第2の切断工程と、第2の切断工程で切断された床版を吊り上げて撤去する撤去工程とを含み、第1の切断工程は、湿式のコンクリートカッターによって既設床版のコンクリートを上面から所定深さまで切断した後、残りのコンクリートを乾式のコンクリートカッターによって下面まで切断するようにし、第2の切断工程と撤去工程とを床版撤去区間の橋軸方向一端から他端まで繰り返し行う合成桁の床版撤去方法が開示されている(特許文献2の特許請求の範囲の請求項1、明細書の段落[0016]~[0023]、図面の図1~図15等参照)。
【0005】
しかし、特許文献1に記載のコンクリート床版の撤去方法や特許文献2に記載の合成桁の床版撤去方法は、いずれもずれ止め材であるジベルを、仮設の足場等を設置しないと作業をすることができない鋼桁から少し上方で水平に切断して撤去しており、効率よく床版を撤去することができないという問題がある。
【0006】
さらに、特許文献3には、馬蹄形ジベルの合成床版において、馬蹄形ジベルをカッターで切断して撤去する合成床版の撤去工法が記載されている(特許文献3の特許請求の範囲の請求項1、明細書の段落[0027]~[0033]、図面の図2,図5,図7等参照)。
【0007】
しかし、特許文献3に記載の合成床版の撤去工法は、傾斜しているものの1つの馬蹄形ジベルを切断するのに横方向に2カ所切断して撤去するものであり、馬蹄形ジベルの切断に時間を要し、効率よく短時間で床版を撤去できないという前述の問題を解決することができていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特許第6826872号公報
特許第7020978号公報
特開2023-1686号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
そこで、本発明は、前述した問題に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、作業性が高く効率よく安全に短時間で主桁から剥離して撤去することができる馬蹄形ジベルの合成床版撤去工法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第1発明に係る馬蹄形ジベルの合成床版撤去工法は、馬蹄形ジベルでコンクリート床版と主桁が合成された馬蹄形ジベルの合成床版を撤去する馬蹄形ジベルの合成床版撤去工法であって、前記コンクリート床版をコンクリートカッターで橋軸直角方向に沿って運搬可能な大きさに所定間隔で切断する床版橋軸直角方向切断工程と、前記馬蹄形ジベルの中央付近を通過するようにコンクリートカッターで前記主桁上を橋軸方向に沿って前記コンクリート床版の上面から下方に略垂直に前記コンクリート床版を所定深さ切断する床版橋軸方向切断工程と、前記床版橋軸直角方向切断工程及び前記床版橋軸方向切断工程で運搬可能な大きさに切断された前記コンクリート床版の切断ピースを床版剥離機で前記主桁から剥離する床版剥離工程を、備えることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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