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公開番号2025170791
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-20
出願番号2024075531
出願日2024-05-08
発明の名称仮設橋による施工方法
出願人日本製鉄株式会社,ヒロセ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類E01D 21/00 20060101AFI20251113BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】施工可能期と施工中断期が交互に到来する施工エリアにおいて仮設工事の工期を短縮して主体工事の工期を長く確保可能な仮設橋による施工方法を提供する。
【解決手段】本発明の仮設橋による施工方法は、地盤に複数の支持杭10を打設する打設工程S1と、複数の支持杭10の上部と下部工ユニット20の下部を継手ソケット30で接続して、複数の支持杭10で下部工ユニット20を支持する接続工程S2と、下部工ユニット20の上部に上部工ユニット40を設置する設置工程S3と、上部工ユニット40を作業台として主体工事を施工する施工工程S4と、複数の支持杭10から下部工ユニット20を取り外し、複数の支持杭10を残置しつつ下部工ユニット20を撤去する撤去工程S5と、を備え、撤去工程S5後に、接続工程S2を繰り返すことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
仮設橋による施工方法であって、
前記仮設橋は、複数の支持杭と、複数の支持柱と桁材を有する下部工ユニットと、機械式の継手ソケットと、上部工ユニットと、を備え、
地盤に前記複数の支持杭を打設する打設工程と、
前記複数の支持杭の上部と前記下部工ユニットの下部を前記継手ソケットで接続して、前記複数の支持杭で前記下部工ユニットを支持する接続工程と、
前記下部工ユニットの上部に前記上部工ユニットを設置する設置工程と、
前記上部工ユニットを作業台として主体工事を施工する施工工程と、
前記複数の支持杭から前記下部工ユニットを取り外し、前記複数の支持杭を残置しつつ前記下部工ユニットを撤去する撤去工程と、を備え、
前記撤去工程後に前記接続工程を繰り返すことを特徴とする、
仮設橋による施工方法。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記継手ソケットが、上筒と、下筒と、前記上筒と前記下筒の間に介挿した棚板と、前記上筒の周壁及び前記下筒の周壁を外側から内側に貫通する複数の固定ボルトと、を備え、
前記支持柱の下端部を前記上筒内に挿入して前記棚板の上面に当接させ、
前記支持杭の上端部を前記下筒内に挿入して前記棚板の下面に当接させ、
前記複数の固定ボルトの先端で前記支持杭及び前記支持柱の外周を支圧することで、前記複数の支持杭と前記支持柱を接続することを特徴とする、
請求項1に記載の仮設橋による施工方法。
【請求項3】
前記撤去工程において、前記継手ソケットと前記支持柱の接続を解除せず、前記継手ソケットを前記下部工ユニットごと撤去することを特徴とする、
請求項2に記載の仮設橋による施工方法。
【請求項4】
前記複数の固定ボルトのネジ山の片側にナイロン樹脂を塗設してあることを特徴とする、
請求項2に記載の仮設橋による施工方法。
【請求項5】
2回目以降の接続工程において、前回の撤去工程で撤去した前記下部工ユニットを再利用することを特徴とする、
請求項1に記載の仮設橋による施工方法。
【請求項6】
水位変動を伴う水上部において施工することを特徴とした、
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の仮設橋による施工方法。
【請求項7】
前記支持杭の上端部の高さが、出水期における平均水位より低いことを特徴とする、
請求項6に記載の仮設橋による施工方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、仮設橋による施工方法に関し、特に施工可能期と施工中断期が交互に到来する施工エリアにおいて仮設工事の工期を短縮して、主体工事の工期を長く確保可能な、仮設橋による施工方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
橋梁下部工事、河道浚渫工事、災害復旧工事等において、河川や急崖地に仮設橋を架設し、仮設橋の上部を作業ヤードや施工用の交通道路に利用して主体工事を施工する。
特許文献1には、地盤に打設した鋼管杭の頭頂部に杭頭キャップを被せ、杭頭キャップの円筒部に杭頭キャップを固定し、杭頭キャップの平板材に型鋼桁をボルト固定し、型鋼桁上に覆工板を敷設して構成した仮設橋が開示されている。
河川工事では、集中豪雨や台風などの洪水が起きやすい時期を出水期と定義し、例えば関東地方整備局では6月から10月までを出水期、11月から翌年5月までを非出水期と規定して、出水期には原則として施工を行わない運用としている。また、ダムの貯水池内を仮締切して行う維持管理工事でも、洪水期(出水期)と非洪水期(非出水期)を区分して、非洪水期に施工を行うように施工計画を立てている。
工期が出水期を跨ぐ等工期の中断を含む工事では、非出水期等の施工可能期に施工エリアに仮設橋を架設して仮設橋上で主体工事を施工し、出水期等の施工中断期到来前に仮設橋を解体して支持杭を撤去し、施工中断期経過後の施工可能期に再度支持杭を打設して仮設橋を設置していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-59743号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術には、以下の問題点がある。
<1>施工中断期前に下部工を分解し、施工中断期後に再度支持杭を打設し、支持杭に支持柱を接続し、支持柱上に梁桁やブレス材を連結して下部工を再構築する。このため、工数が多く施工効率が悪い。
<2>支持杭の引き抜きと再打設に時間を費やすことで、非出水期等限られた施工可能期における主体工事の工期が圧迫される。このため、主体工事が多年度を跨いで全体工期が長期化するおそれがある。
<3>支持杭の再打設ごとに、打設位置の測量、施工精度の測定、施工誤差の調整等の作業が必要となるため、施工効率が悪い。
【0005】
本発明の目的は、以上のような従来技術の課題を解決するための、仮設橋による施工方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の仮設橋による施工方法は、仮設橋が、複数の支持杭と、複数の支持柱と桁材を有する下部工ユニットと、機械式の継手ソケットと、上部工ユニットと、を備え、地盤に複数の支持杭を打設する打設工程と、複数の支持杭の上部と下部工ユニットの下部を継手ソケットで接続して、複数の支持杭で下部工ユニットを支持する接続工程と、下部工ユニットの上部に上部工ユニットを設置する設置工程と、上部工ユニットを作業台として主体工事を施工する施工工程と、複数の支持杭から下部工ユニットを取り外し、複数の支持杭を残置しつつ下部工ユニットを撤去する撤去工程と、を備え、撤去工程後に接続工程を繰り返すことを特徴とする。
【0007】
本発明の仮設橋による施工方法は、継手ソケットが、上筒と、下筒と、上筒と下筒の間に介挿した棚板と、上筒の周壁及び下筒の周壁を外側から内側に貫通する複数の固定ボルトと、を備え、支持柱の下端部を上筒内に挿入して棚板の上面に当接させ、支持杭の上端部を下筒内に挿入して棚板の下面に当接させ、複数の固定ボルトの先端で支持杭及び支持柱の外周を支圧することで、複数の支持杭と支持柱を接続してもよい。
【0008】
本発明の仮設橋による施工方法は、撤去工程において、継手ソケットと支持柱の接続を解除せず、継手ソケットを下部工ユニットごと撤去してもよい。
【0009】
本発明の仮設橋による施工方法は、複数の固定ボルトのネジ山の片側にナイロン樹脂を塗設していてもよい。
【0010】
本発明の仮設橋による施工方法は、2回目以降の接続工程において、前回の撤去工程で撤去した下部工ユニットを再利用してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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