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公開番号
2025164344
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-30
出願番号
2024068239
出願日
2024-04-19
発明の名称
桁と床版との接合構造、及び桁と床版との接合方法
出願人
清水建設株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
E01D
19/12 20060101AFI20251023BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約
【課題】既設の桁の鉄筋等との干渉を抑制することができる桁と床版との接合構造、及び桁と床版との接合方法を提供する。
【解決手段】桁と床版との接合構造は、桁2と、桁2に支持されたプレキャスト床版3と、桁2とプレキャスト床版3とを接合する接合手段4と、を備え、接合手段4は、桁2に固定され軸線を上下方向に向けて配置された鋼管41を有する桁側接合部40と、プレキャスト床版3に上下方向に貫通して形成された接合孔33と、桁側接合部40に設けられ、接合孔33に挿通された床版側接合部50と、接合孔33に充填され床版側接合部50が埋設された充填部60と、を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
鉄筋コンクリート造またはプレストレストコンクリート造の桁と、
前記桁に支持されたプレキャスト床版と、
前記桁と前記プレキャスト床版とを接合する接合手段と、を備え、
前記接合手段は、
前記桁に固定され軸線を上下方向に向けて配置された鋼管を有する桁側接合部と、
前記プレキャスト床版に上下方向に貫通して形成された接合孔と、
前記桁側接合部に設けられ、前記接合孔に挿通された床版側接合部と、
前記接合孔に充填され前記床版側接合部が埋設された充填部と、を有する桁と床版との接合構造。
続きを表示(約 680 文字)
【請求項2】
前記桁には、上面から下方に凹む環状の溝部が形成され、
前記鋼管は、前記溝部に固定されている請求項1に記載の桁と床版との接合構造。
【請求項3】
前記床版側接合部は、前記桁から上方に突出した前記鋼管である請求項1または2に記載の桁と床版との接合構造。
【請求項4】
前記床版側接合部は、軸線を上下方向に向けて配置されるとともに前記鋼管に接合された他の鋼管である請求項1または2に記載の桁と床版との接合構造。
【請求項5】
前記床版側接合部の前記他の鋼管は、前記桁側接合部の前記鋼管に螺合されている請求項4に記載の桁と床版との接合構造。
【請求項6】
前記床版側接合部は、前記桁側接合部に固定されたスタッドジベルを有する請求項1または2に記載の桁と床版との接合構造。
【請求項7】
前記スタッドジベルは、前記鋼管の上部を閉塞するように設けられた上部プレートから上方に延びるように設けられている請求項6に記載の桁と床版との接合構造。
【請求項8】
前記上部プレートの外縁部は、前記鋼管よりも径方向の外側に張り出している請求項7に記載の桁と床版との接合構造。
【請求項9】
前記スタッドジベルは、前記鋼管の外周面に固定されている請求項6に記載の桁と床版との接合構造。
【請求項10】
前記スタッドジベルは、前記鋼管の内周面に固定されている請求項6に記載の桁と床版との接合構造。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、桁と床版との接合構造、及び桁と床版との接合方法に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
橋梁の鉄筋コンクリート床版は、供用開始から数十年経過して経年劣化すると、取り替える必要がある。床版を取り替える際には、劣化した床版を水平切断して、接合面をウォータージェットで斫り出す。次に、図20に示すように、既設コンクリート桁101の接合面に後施工のアンカーボルト102等を固定して、新設の床版103を設置していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6845457号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
プレキャスト桁101にずれ止め用のアンカーボルト102を埋め込む際には、プレキャスト桁101内のPC鋼材や補強鉄筋に干渉しない位置にアンカーボルト102を埋め込む必要がある。また、建設時期が古い橋梁では、プレキャスト桁101の上面付近にPC鋼材の定着部を設けているものもあり、アンカーボルト102の配置検討はこれらの制約を解決しなければならないため、設計時の配置検討に多くの労力を要する。また、設計図上ではアンカーボルト102が配置可能であったとしても、実構造物内のPC鋼材や鉄筋等は図面通りに配置されていないことがあることから、アンカーボルト102が干渉する場合があるという問題がある
【0005】
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、既設のプレキャスト桁の鉄筋等との干渉を抑制することができる桁と床版との接合構造、及び桁と床版との接合方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る桁と床版との接合構造は、鉄筋コンクリート造またはプレストレストコンクリート造の桁と、前記桁に支持されたプレキャスト床版と、前記桁と前記プレキャスト床版とを接合する接合手段と、を備え、前記接合手段は、前記桁に固定され軸線を上下方向に向けて配置された鋼管を有する桁側接合部と、前記プレキャスト床版に上下方向に貫通して形成された接合孔と、前記桁側接合部に設けられ、前記接合孔に挿通された床版側接合部と、前記接合孔に充填され前記床版側接合部が埋設された充填部と、を有する。
【0007】
このように構成された桁と床版との接合構造では、桁には、鋼管を有する桁側接合部が固定されている。プレキャスト床版の接合孔に充填された充填部に桁側接合部に設けられた床版側接合部が埋設されることで、床版側接合部はプレキャスト床版に固定されている。床版側接合部によって、プレキャスト床版のずれが抑制される。桁側接合部の鋼管は、桁のかぶり部分内に納まる程度に埋設すればよいため、鋼管と既設の桁の鉄筋等との干渉を抑制することができる。
【0008】
また、本発明に係る桁と床版との接合構造は、前記桁には、上面から下方に凹む環状の溝部が形成され、前記鋼管は、前記溝部に固定されていてもよい。
【0009】
このように構成された桁と床版との接合構造では、桁に上面から下方に凹む環状の溝部を形成して、溝部に鋼管を固定する。よって、鋼管を桁に容易に固定することができる。
【0010】
また、本発明に係る桁と床版との接合構造では、前記床版側接合部は、前記桁から上方に突出した前記鋼管であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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