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公開番号
2025155217
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-14
出願番号
2024058899
出願日
2024-04-01
発明の名称
土壌改良剤、及び土壌改良方法
出願人
大成建設株式会社
,
テクニカ合同株式会社
代理人
個人
主分類
C09K
17/42 20060101AFI20251006BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】土壌として特に建設汚泥を対象としたものにおいて、改質後の土壌の取り扱いや処理を容易にする低コストの土壌改良剤を提供する。
【解決手段】土木工事又は建設工事、或いは土壌改良作業において存在する含水土壌を改質する土壌改良剤であって、水と親和性を有する高分子製剤と、撥水性を付与する無機多孔質製剤(ゼオライトを除く)と、を含む。高分子製剤は、親水性高分子、吸水性高分子、及び高分子凝集剤からなる群から選択される少なくとも一つである。無機多孔質製剤は、黒曜石パーライトである。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
土木工事又は建設工事、或いは土壌改良作業において存在する含水土壌を改質する土壌改良剤であって、
水と親和性を有する高分子製剤と、
撥水性を付与する無機多孔質製剤(ゼオライトを除く)と、
を含む土壌改良剤。
続きを表示(約 740 文字)
【請求項2】
前記高分子製剤は、親水性高分子、吸水性高分子、及び高分子凝集剤からなる群から選択される少なくとも一つである請求項1に記載の土壌改良剤。
【請求項3】
前記無機多孔質製剤は、黒曜石パーライトである請求項1に記載の土壌改良剤。
【請求項4】
前記無機多孔質製剤は、細孔径が100~500nmの微細孔を有する請求項1に記載の土壌改良剤。
【請求項5】
前記無機多孔質製剤は、嵩比重が0.7~1.2である請求項1に記載の土壌改良剤。
【請求項6】
重量ベースで、前記無機多孔質製剤の配合量が前記高分子製剤の配合量より多くなるように調製されている請求項1に記載の土壌改良剤。
【請求項7】
土壌としての化学的性質を変化させない請求項1に記載の土壌改良剤。
【請求項8】
前記含水土壌に添加すると、重量ベースで、当該含水土壌の95%以上が目開き9.5mmの篩を通過する粒度にまで粒状化される請求項1に記載の土壌改良剤。
【請求項9】
土木工事又は建設工事、或いは土壌改良作業において存在する含水土壌を改質する土壌改良方法であって、
サンプルとして採取した含水土壌に、請求項1~8の何れか一項に記載の土壌改良剤を所定量ずつ添加し、JIS R5201に準拠したテーブルフロー試験の結果が105mm×105mm以内になるまで前記土壌改良剤の添加を繰り返して、前記含水土壌に対する前記土壌改良剤の添加量を決定する準備工程と、
処理対象の含水土壌に前記土壌改良剤を前記準備工程で決定した添加量で添加し、攪拌する処理工程と、
を包含する土壌改良方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、土木工事又は建設工事、或いは土壌改良作業において存在する含水土壌を改質する土壌改良剤、及び土壌改良方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
土木工事、建設工事、及び土壌改良作業等で発生した土壌(以下、「建設汚泥等」と称する。)には多量の水分が含まれていることが多く、その水分に起因する土壌の付着性(粘着性)により、運搬や保管等の取り扱いやその後の処理が困難なものとなっていた。建設汚泥等の取り扱いや処理を容易にするためには、土壌改良剤を用いて土壌を改質し、土壌の付着性を低減させる必要がある。
【0003】
しかしながら、従来の土壌改良剤においては、浚渫土等の多量の水分を含んだ土砂の脱水性を高めることを目的としたものはあったが(例えば、特許文献1を参照)、特に建設汚泥等の付着性の低減に着目したものは見られなかった。
【0004】
なお、建設汚泥等を対象としたものではないが、本出願人が発明した土壌改良剤として、混合廃棄物や災害廃棄物として発生した土壌を改質することを目的としたものがある(特許文献2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-188620号公報
特許第6765661号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献2の土壌改良剤は、土壌に含まれる可燃物や不燃物等の異物を分別するために開発された薬剤であり、アクリル酸ナトリウムと多孔質物質とを含有する。アクリル酸ナトリウムは、土壌に含まれる水分を吸収する目的で配合されている。多孔質物質は、アクリル酸ナトリウムによって水分を吸収した後の土壌粒子を分散させることにより、土壌の付着性を低減するように機能する。
【0007】
このように、特許文献2の土壌改良剤は、アクリル酸ナトリウムと多孔質物質とが協働して土壌の付着性を低減させるものである。土壌の付着性が低減すると、土壌を篩にかけたときに土壌粒子が篩の網目に付着し難くなり、土壌と当該土壌に含まれる可燃物や不燃物等の異物との分別が容易となる。因みに、特許文献2では多孔質物質としてゼオライトを使用している。多孔質物質としてゼオライトを使用した場合、ゼオライトの高い吸着能により、放射性物質のような有害物質を吸着除去することも可能となる。
【0008】
しかしながら、建設汚泥等には通常、放射性物質のような有害物質は殆ど含まれていない。したがって、土壌改良剤の材料として、敢えてゼオライトのようなコストが高い多孔質物質を使用する必要性は低い。そればかりか、特に建設汚泥等を処理対象とした場合、土壌改良剤にゼオライトが含まれていると、ゼオライトの高い陽イオン交換能や吸着能のため改質後の土壌の化学的性質が変化し、却って取り扱いや処理が難しくなることも考えられる。
【0009】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、土壌として特に建設汚泥等を対象としたものにおいて、改質後の土壌の取り扱いや処理を容易にする低コストの土壌改良剤、及び土壌改良方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するための本発明にかかる土壌改良剤の特徴構成は、
土木工事又は建設工事、或いは土壌改良作業において存在する含水土壌を改質する土壌改良剤であって、
水と親和性を有する高分子製剤と、
撥水性を付与する無機多孔質製剤(ゼオライトを除く)と、
を含むことにある。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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