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公開番号2025165443
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-05
出願番号2024069465
出願日2024-04-23
発明の名称ソイルモルタル製造システム、ソイルモルタル製造方法およびソイルモルタル打設方法
出願人大成建設株式会社
代理人弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類B28C 7/04 20060101AFI20251028BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約【課題】気泡剤入りのソイルモルタルを少量であっても効率的に製造することを可能とし、かつ、打設箇所の作業スペースが比較的狭い場合であってもソイルモルタルの製造及び打設を可能としたソイルモルタル製造システム、ソイルモルタル製造方法およびソイルモルタル打設方法を提案する。
【解決手段】母材Bと水Wとを混合してスラリーSを生成するスラリー製造装置2と、スラリー製造装置2から排出されたスラリーSが投入されるポンプ車4と、気泡剤Fを生成する気泡剤発生装置6と、スラリーSに固化材Cを供給する固化材供給手段3と、ポンプ車4から供給されたスラリーSと気泡剤発生装置6から供給された気泡剤Fとを混合してソイルモルタルMを生成するソイルモルタル製造装置5とを備えるソイルモルタル製造システム1。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
母材と水とを混合してスラリーを生成するスラリー製造装置と、
前記スラリー製造装置から排出された前記スラリーが投入されるポンプ車と、
気泡剤を生成する気泡剤発生装置と、
前記スラリーに固化材を供給する固化材供給手段と、
前記ポンプ車から供給された前記スラリーと気泡剤発生装置から供給された前記気泡剤とを混合してソイルモルタルを生成するソイルモルタル製造装置と、を備えていることを特徴とするソイルモルタル製造システム。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記固化材供給手段は、前記スラリー製造装置に前記固化材を供給することを特徴とする、請求項1に記載のソイルモルタル製造システム。
【請求項3】
前記スラリー製造装置および前記ソイルモルタル製造装置のうちの少なくとも一方がアジテータ車であることを特徴とする、請求項1に記載のソイルモルタル製造システム。
【請求項4】
母材と水を混合してスラリーを製造するスラリー製造工程と、
前記スラリーをポンプ車に投入するスラリー中継工程と、
前記スラリーと気泡剤を混合してソイルモルタルを生成するソイルモルタル製造工程と、を備えるソイルモルタル製造方法であって、
前記ソイルモルタル製造工程では、前記ポンプ車により前記スラリーをソイルモルタル製造装置に投入するとともに、前記気泡剤を前記ソイルモルタル製造装置に投入することを特徴とする、ソイルモルタル製造方法。
【請求項5】
前記ソイルモルタル製造装置がアジテータ車からなり、
前記ソイルモルタル製造工程では、前記ソイルモルタル製造装置が打設箇所に移動しながら前記スラリーと前記気泡剤とを攪拌することを特徴とする、請求項4に記載のソイルモルタル製造方法。
【請求項6】
前記スラリー製造工程では、アジテータ車からなるスラリー製造装置が前記母材および前記水の投入箇所から前記ポンプ車の近傍まで移動しながら前記母材と前記水を攪拌することを特徴とする、請求項4または請求項5に記載のソイルモルタル製造方法。
【請求項7】
ソイルモルタル打設箇所から離れた位置においてスラリー製造装置に母材と水を投入してスラリーを生成するスラリー製造工程と、
前記スラリーを前記スラリー製造装置からポンプ車に移し替えるスラリー中継工程と、
アジテータ車からなるソイルモルタル製造装置に前記ポンプ車により前記スラリーを投入するとともに、気泡剤を投入する気泡剤投入工程と、
前記ソイルモルタル製造装置により前記スラリーと前記気泡剤を攪拌してソイルモルタルを製造するとともに、前記ソイルモルタル製造装置により前記ソイルモルタル打設箇所に前記ソイルモルタルを移動させるソイルモルタル製造工程と、
前記ソイルモルタル製造装置からソイルモルタルを排出して、当該ソイルモルタルを打設する打設工程と、を備えていることを特徴とする、ソイルモルタル打設方法。
【請求項8】
前記スラリー製造装置がアジテータ車からなり、
前記スラリー製造工程では、前記スラリー製造装置を前記母材および水の投入箇所から前記ポンプ車の近傍まで移動させることを特徴とする、請求項7に記載のソイルモルタル打設方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ソイルモルタル製造システム、ソイルモルタル製造方法およびソイルモルタル打設方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
地中構造物や埋設物の施工などにおいては、工事に伴って形成された空隙を埋め戻す場合がある。掘削に伴う発生土を埋戻し材に使用すれば、廃棄処分する土量を削減し、残土処分に要する手間や費用を削減できる。
【0003】
埋め戻し工事では、所定の位置に埋戻し材を搬送して充填する必要がある。しかしながら、重機等が入り込めない場所において埋戻し材の搬送及び充填を人力により行う場合には、作業に手間がかかる。そのため、埋戻し材として、自己充填性を有した材料(例えば、土砂に水および固化材を供給して流動性を付与したソイルモルタルや流動化処理土等)を使用することで、施工性の向上を図る場合がある。
【0004】
例えば、特許文献1には、建設現場などで発生した掘削土砂等の残土(母材)に水を加えて生成した泥水をミキサー車で流動化処理土の打設現場まで運搬し、打設現場においてセメントミルクまたはセメントモルタル等の固化材スラリーを当該ミキサー車に投入して泥水と撹拌混合することで流動化処理土を製造して、打設箇所に流動化処理土を打設する施工方法が開示されている。
【0005】
また、特許文献2には、まず、スラリーミキサーによりセメントと水と混和材を混合してセメントスラリーを生成し、次に、現地発生土と調整水とセメントスラリーを連続ミキサーにより混合してソイルモルタルを製造した後、ポンプ車を介してソイルモルタルをアジテータ車に投入して、当該アジテータ車により打設箇所に輸送する施工方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2008-63759号公報
特開2022-168914号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
近年では、埋戻し材として一軸圧縮強さで1MPaを超える高強度の材料の求められる場合がある。一方、粘性土系の母材を使用する流動化処理土では一般的に高強度は望めなかった。また、特許文献1に施工方法では、打設直前に固化材スラリーを泥水に混合する必要があり、固化材スラリーを製造する装置、製造した固化材スラリーをミキサー車に供給するための装置、流動化処理土の打設に使用するポンプ車などの装置を打設箇所の周囲に配置する用地を確保する必要があった。
【0008】
また、特許文献2の施工方法は、砂系材料を母材とした高強度の埋戻し材(ソイルモルタル)を製造することを可能としているが、連続ミキサーを使用して連続的にソイルモルタルを製造するものである。そのため、少量のソイルモルタルを製造することができず、施工箇所が限定される。一方、連続ミキサーに代えてバッチ式ミキサーに砂系材料からなる母材を投入すると、バッチ式ミキサー内で材料分離するおそれがあるため、十分に時間をかけて練り混ぜる必要があり、効率的ではない。
また、ソイルモルタルに気泡剤を添加する場合には、気泡剤の効果が持続している間に施工箇所に打設する必要があるため、気泡剤を添加するタイミングが早いと、遠方まで運搬できない場合がある。
【0009】
本発明は、気泡剤入りのソイルモルタルを少量であっても効率的に製造することを可能とし、かつ、打設箇所の作業スペースが比較的狭い場合であってもソイルモルタルの製造及び打設を可能としたソイルモルタル製造システム、ソイルモルタル製造方法およびソイルモルタル打設方法を提案することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するための本発明のソイルモルタル製造システムは、母材と水とを混合してスラリーを生成するスラリー製造装置と、前記スラリー製造装置から排出された前記スラリーが投入されるポンプ車と、気泡剤を生成する気泡剤発生装置と、前記スラリーに固化材を供給する固化材供給手段と、前記ポンプ車から供給された前記スラリーと前記気泡剤発生装置から供給された前記気泡剤とを混合してソイルモルタルを生成するソイルモルタル製造装置とを備えている。前記固化材供給手段は、前記スラリー製造装置に前記固化材を供給するものでもよいし、ソイルモルタル製造装置に前記固化材を供給するものでもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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