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公開番号2025136899
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024035827
出願日2024-03-08
発明の名称木質複合構造
出願人大成建設株式会社
代理人個人
主分類E04B 5/32 20060101AFI20250911BHJP(建築物)
要約【課題】木質部材に生じる断面欠損を最小限に抑えつつ、木質部材とコンクリート部材とが一体化された優れた構造性能を有する木質複合構造を提供すること。
【解決手段】木質複合構造1は、木質梁10と床スラブ20とが一体化されたものである。木質梁10は、木質梁10の床スラブ20との接合面11に所定間隔おきに設けられた接合金物30により、床スラブ20に接合される。接合金物30は、木質梁10の接合面11にビス40で固定される平板部31と、平板部31から木質梁10の接合面11に略垂直に延びるスタッド32と、を備える。接合金物30は、床スラブ20に埋設される。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
木質部材とコンクリート部材とが一体化された木質複合構造であって、
前記コンクリート部材は、床スラブ、柱、梁、および壁のいずれかであり、
前記木質部材は、前記木質部材の前記コンクリート部材との接合面に所定間隔おきに設けられた接合金物により、前記コンクリート部材に接合され、
前記接合金物は、前記木質部材の接合面に固定部材で固定される平板部と、前記平板部から前記木質部材の接合面に略垂直に延びる突出部と、を備え、
前記接合金物は、前記コンクリート部材に埋設されることを特徴とする木質複合構造。
続きを表示(約 140 文字)【請求項2】
前記木質部材の接合面は、平滑な面であることを特徴とする請求項1に記載の木質複合構造。
【請求項3】
前記接合金物は、側面視で、上下が反転されたT字形状、L字形状、およびコの字形状のいずれかであることを特徴とする請求項1または2に記載の木質複合構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、木質部材とコンクリート部材とが一体化された木質複合構造に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、木質梁とコンクリート製の床部材とが一体化された木質複合構造がある(特許文献1~3参照)。
特許文献1には、木質梁と、木質梁に支持されるコンクリートスラブと、を備える梁床接合構造が示されている。木質梁には、連結棒が打ち込まれており、この連結棒の上部は、コンクリートスラブの貫通孔に挿入されて、この状態で、コンクリートスラブの貫通孔にはセメント系充填材が充填されている。これにより、木質梁とコンクリートスラブとは、連結棒で一体化されている。
【0003】
特許文献2には、木質梁と、木質梁に端部が支持された床版と、を有する床構造が示されています。床版は、軽量気泡コンクリートによって形成された板状部材と、この板状部材の上下面に設けられた鋼板と、を備えている。
特許文献3には、木質梁と、木質梁の上面に載置されたコンクリートスラブと、を備える木質部材の補強構造が示されています。木質梁の上面には、材軸方向に沿って延びる上面溝が形成されており、この上面溝には上側鋼板が差し込まれて接着剤が充填されている。上側鋼板の上端部には、複数のスタッドが突設されている。上側鋼板の上端部および複数のスタッドは、コンクリートスラブにそれぞれ埋設されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-118674号公報
特開2015-218504号公報
特開2023-126339号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、木質部材に生じる断面欠損を最小限に抑えつつ、木質部材とコンクリート部材とが一体化された優れた構造性能を有する木質複合構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、木質部材とコンクリート部材とが一体化された木質複合構造として、木質部材とコンクリート部材との接合面上に、平板部と突出部とを備える接合金物を配置し、この接合金物をコンクリート部材に埋設することで、木質部材に生じる断面欠損を最小限に抑えつつ、優れた構造性能を有する木質複合構造を構築できる点に着眼して、本発明に至った。
第1の発明の木質複合構造(例えば、後述の木質複合構造1、1A、1B)は、木質部材(例えば、後述の木質梁10、木質壁10A、10B)とコンクリート部材(例えば、後述の床スラブ20、鉄筋コンクリート柱20A、鉄筋コンクリート壁20B)とが一体化された木質複合構造であって、前記コンクリート部材は、床スラブ、柱、梁、および壁のいずれかであり、前記木質部材は、前記木質部材の前記コンクリート部材との接合面(例えば、後述の接合面11)に所定間隔おきに設けられた接合金物(例えば、後述の接合金物30、山形鋼50、溝形鋼51)により、前記コンクリート部材に接合され、前記接合金物は、前記木質部材の接合面に固定部材(例えば、ビス40)で固定される平板部(例えば、後述の平板部31、52)と、前記平板部から前記木質部材の接合面に略垂直に延びる突出部(例えば、後述のスタッド32、突出部53)と、を備え、前記接合金物は、前記コンクリート部材に埋設されることを特徴とする。
【0007】
この発明によれば、接合金物の平板部を固定部材で木質部材の接合面に固定し、この接合金物の突出部をコンクリート部材(床スラブ、柱、梁、壁)に埋設することで、木質部材とコンクリート部材とを一体化させる。これにより、木質部材に生じる断面欠損を最小限に抑えつつ、木質部材とコンクリート部材とが一体化された優れた構造性能を有する木質複合構造を実現できる。
また、突出部をコンクリート部材に埋設するとともに、平板部を固定部材で木質部材に固定したので、木質部材とコンクリート部材との接合面が離れる方向に力が作用し、突出部に引抜き力が作用した場合でも、木質部材とコンクリート部材との接合面の開きを防止できる。
また、木質部材の表面の少なくとも一部がコンクリートで覆われるので、木質部材を覆う耐火被覆材を低減でき、施工コストを低減できる。
また、木質部材の上に接合金物を取り付けた後、木質部材の露出した部分および接合金物に防水塗料を塗布するだけで、木質部材の防水対策が可能となる。
【0008】
第2の発明の木質複合構造は、前記木質部材の接合面は、平滑な面であることを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、木質部材の接合面を平滑な面としたので、この木質部材の平滑な接合面上に、接合金物の平板部を密着して配置できる。これにより、コンクリート部材のコンクリートが平板部の側面(板厚部分)に係合するから、木質部材とコンクリート部材との接合面がずれる方向に力が作用した場合に、平板部の側面(板厚部分)が支圧面として機能するので、木質部材とコンクリート部材とのずれを確実に防止できる。
【0010】
第3の発明の木質複合構造は、前記接合金物は、側面視で、上下が反転されたT字形状(例えば、後述の接合金物30)、L字形状(例えば、後述の山形鋼50)、およびコの字形状(例えば、後述の溝形鋼51)のいずれかであることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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