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公開番号2025131960
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024028231
出願日2024-02-28
発明の名称水槽構造物および水槽構造物の施工方法
出願人大成建設株式会社,東京電力ホールディングス株式会社
代理人弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類E02D 29/00 20060101AFI20250902BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】より確実に止水性を確保することを可能とし、かつ、止水性能を維持することが可能な水槽構造物および水槽構造物の施工方法を提供する。
【解決手段】均しコンクリート5上に形成された基礎天端防水層23と、基礎天端防水層23の上に形成された底版2と、底版2上に立設された側壁3と、底版2の上面に形成された底面防水層22と、側壁3の外面に形成された外側面防水層31と、側壁3の内面に形成された内側面防水層32とを備える水槽構造物1とこの水槽構造物1の施工方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
均しコンクリート上に形成された基礎天端防水層と、
基礎天端防水層の上に形成された底版と、
前記底版上に立設された側壁と、
前記底版の上面に形成された底面防水層と、
前記側壁の外面に形成された外側面防水層と、
前記側壁の内面に形成された内側面防水層と、を備えることを特徴とする水槽構造物。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
一方向に連設された複数のプレキャスト部材を備えており、
前記プレキャスト部材は、前記底版の一部となるベース部と前記側壁の一部となる壁部とを有し、
隣り合う前記プレキャスト部材同士の間にシール材が介設されていることを特徴とする請求項1に記載の水槽構造物。
【請求項3】
前記底版の上方に配置された頂版と、
前記頂版の上面に形成された頂面防水層と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の水槽構造物。
【請求項4】
地盤を掘削して凹部を形成する掘削工程と、
前記凹部の底面に均しコンクリートを打設する均しコン打設工程と、
前記均しコンクリート上に基礎天端防水層を形成する基礎防水工程と、
前記基礎天端防水層上に複数のプレキャスト部材を連設して側壁を形成する壁形成工程と、
前記基礎天端防水層上にコンクリートを打設して底版を形成する底版形成工程と、
前記底版の上面に底面防水層を形成するとともに、前記側壁の内面に内側面防水層を形成する内面防水工程と、
前記側壁の外面に外側面防水層を形成する外面防水工程と、
前記側壁の周囲を埋め戻す埋戻し工程と、を備える水槽構造物の施工方法であって、
前記プレキャスト部材は、前記底版の一部となるベース部と前記側壁の一部となる壁部とを有し、
前記底版形成工程では、前記ベース部と一体になるように前記コンクリートを打設することを特徴とする、水槽構造物の施工方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水槽構造物および水槽構造物の施工方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
水槽は、貯留物の流出を抑制するために止水性を確保する必要がある。特に地中に形成された水槽は、貯留水の滲出を抑制するとともに、地下水の浸透も抑制する必要がある。例えば、水槽から水が滲出または地下水が水槽に浸透すると、水槽内の水量を精確に把握できないおそれがある。
【0003】
そのため、地中に形成される水槽では、施工時に止水処理を施し、貯留水の流出や地下水の浸透を抑制する場合がある。例えば、特許文献1では、コンクリート構造物の内面を樹脂材料で被覆することにより止水層を形成している。特許文献1の水槽の樹脂材料は、コンクリート構造物の表面に被覆された可撓性を有したプライマー層と、プライマー層の上に被覆された樹脂止水層とを有している。特許文献1の水槽では、コンクリート構造物にひび割れなどの変形が生じた場合であっても、プライマー層が追従することで、止水性が維持される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-160572号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
水槽の表面に形成された止水層は、貯留物との接触や劣化などにより止水性が低下するおそれがある。水槽の止水性が低下した場合は、貯留物の滲出や地下水の浸透を抑制するために、早急に補修する必要がある。一方、水槽の止水性能の低下は把握しづらい。
【0006】
本発明は、より確実に止水性を確保することを可能とし、かつ、止水性能を維持することが可能な水槽構造物および水槽構造物の施工方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、本発明の水槽構造物は、均しコンクリートの上面に形成された基礎天端防水層と、基礎天端防水層の上に形成された底版と、前記底版上に立設された側壁と、前記底版の上面に形成された底面防水層と、前記側壁の外面に形成された外側面防水層と、前記側壁の内面に形成された内側面防水層とを備えている。
【0008】
かかる水槽構造物は、底版および側壁の内面と外面の両方に防水層が形成されているため、高い止水性が確保されている。また、底版や側壁の内面および外面のうちのいずれか一方の防水層の止水性能が低下した場合であっても、他方の防水層によって止水性が維持される。
【0009】
なお、前記水槽構造物は、一方向に連設された複数のプレキャスト部材を備えており、前記プレキャスト部材は前記底版の一部となるベース部と前記側壁の一部となる壁部とを有し、隣り合う前記プレキャスト部材同士の間にシール材が介設されていることにより形成されたものであってもよい。
また、前記水槽構造物は、前記底版の上方に配置された頂版と、前記頂版の上面に形成された頂面防水層とを備えていてもよい。
【0010】
このような水槽構造物の施工は、地盤を掘削して凹部を形成する掘削工程と、前記凹部の底面に均しコンクリートを打設する均しコン打設工程と、前記均しコンクリートの上面に基礎天端防水層を形成する基礎防水工程と、前記基礎天端防水層上に複数のプレキャスト部材を連設して側壁を形成する壁形成工程と、前記基礎天端防水層上にコンクリートを打設して底版を形成する底版形成工程と、前記底版の上面に底面防水層を形成するとともに前記側壁の内面に内側面防水層を形成する内面防水工程と、前記側壁の外面に外側面防水層を形成する外面防水工程と、前記側壁の周囲を埋め戻す埋戻し工程とにより行えばよい。前記底版形成工程では、前記ベース部と一体になるように前記コンクリートを打設すればよい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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