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公開番号
2025090048
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-17
出願番号
2023205011
出願日
2023-12-05
発明の名称
改良地盤品質評価方法
出願人
大成建設株式会社
代理人
弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類
E02D
3/12 20060101AFI20250610BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】原位置において複数の測定データを採取して改良地盤の評価を行うことで、地盤改良工事における地盤改良体同士のオーバーラップ部における強度を適切に把握して高品質施工を可能とした改良地盤品質評価方法を提案する。
【解決手段】施工済み地盤改良体1aに測定孔2を形成する削孔工程と、測定孔2の孔壁に対して貫入試験を行う貫入試験工程と、貫入試験のデータに基づいて前記施工済み地盤改良体1aの推定強度を決定する強度推定工程と、推定強度と予め設定されたオーバーラップ施工の許容強度とを比較する強度比較工程とを備えている。貫入試験工程では、貫入針により貫入試験を行う第一貫入試験と、貫入針よりも断面抵抗が大きい貫入棒により貫入試験を行う第二貫入試験との少なくとも一方を行う。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
施工済み地盤改良体の一部に後から施工する地盤改良体をオーバーラップさせる地盤改良工法における改良地盤品質評価方法であって、
前記施工済み地盤改良体に測定孔を形成する削孔工程と、
前記測定孔の孔壁に対して貫入試験を行う貫入試験工程と、
前記貫入試験のデータに基づいて前記施工済み地盤改良体の推定強度を決定する強度推定工程と、
前記推定強度と、予め設定されたオーバーラップ施工の許容強度とを比較する強度比較工程と、を備え、
前記貫入試験工程では、貫入針により貫入試験を行う第一貫入試験と、前記貫入針よりも断面抵抗が大きい貫入棒により貫入試験を行う第二貫入試験との少なくとも一方を行うものとし、
前記強度推定工程では、前記貫入針または前記貫入棒に応じて予め作成された換算式により前記推定強度を算出するものとし、
前記貫入試験工程、前記強度推定工程および前記強度比較工程は、オーバーラップ施工日まで繰り返し行うものとし、
前記オーバーラップ施工日は、前記強度比較工程の結果に応じて設定することを特徴とする、改良地盤品質評価方法。
続きを表示(約 210 文字)
【請求項2】
前記強度比較工程では、前記第一貫入試験のデータから算出した推定強度と、前記第二貫入試験のデータから算出した推定強度のうち、大きい方の推定強度を用いることを特徴とする、請求項1に記載の改良地盤品質評価方法。
【請求項3】
前記測定孔は、前記施工済み地盤改良体のうち、後から施工する地盤改良体とオーバーラップさせる部分に形成することを特徴とする請求項1に記載の改良地盤品質評価方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、改良地盤品質評価方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
軟弱地盤に固化材等を混合してなる改良地盤について、所望の品質を確保していることを確認するために品質評価試験を行う場合がある。改良地盤に関する品質評価試験の方法としては、施工時に採取した試料を室内で養生した後、所定の材齢で強度試験を行う方法や、施工後に原位置から試料を採取して強度試験を行う方法等がある。なお、供試体等の一軸圧縮強度を測定する方法として、非特許文献1には、地盤等の強度を簡易に確認できる針貫入試験が開示されている。針貫入試験は、地盤等に貫入針を貫入し、貫入長さLと針貫入時の荷重Pを測定し、貫入長さLに対する荷重Pの比率である貫入勾配Np(=P/L)を求め、この貫入抵抗(貫入勾配)Npから一軸圧縮強さを推定するものである。また、強度試験は、規定の強度評価材齢に至るまでの材齢(例えば、3日、7日、14日)における強度を、所定の深さ毎に実施する必要がある。
【0003】
室内で養生した試料に対して強度試験を行う方法は、養生条件の違いから原位置の改良体とは品質に差が生じることを考慮する必要がある。また、原位置で供試体を採取する場合には、所定の材齢毎に所定の深さ位置から供試体を採取する必要があるため、供試体の採取に手間がかかるとともに、供試体の運搬や取り扱いに手間がかかる。
【0004】
そのため、本出願人は、特許文献1において、改良地盤に対して原位置において強度試験を行う方法として、改良地盤中に形成した測定孔に試験装置を進入させて、試験装置から孔壁に向けてロッドを貫入させた際の貫入抵抗や貫入量により改良地盤の強度を測定する方法を開示している。特許文献1の試験装置は、測定孔内を上下動させるとともに、縦軸(測定孔の深さ方向に延在する軸)を中心に回転させることで、測定孔に対して、周方向に複数個所の測定を深度方向に複数段測定することを可能としている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
地盤工学会基準、基準番号:JGS3431-2012、規格・基準名:針貫入試験方法
【特許文献】
【0006】
特開2022-163760号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
地盤改良工事では、様々な施工目的のもとで、複数の地盤改良杭(地盤改良体)を相互にラップさせた状態で連設させる場合がある。先行して施工された地盤改良杭の強度が高い場合、ラップ部分(オーバーラップ部)で撹拌翼が回りきらず、後行して施工する地盤改良杭の施工性の低下や施工不能になるおそれがある。そのため、改良体造成後の若材齢における強度発現傾向を把握することが重要である。一方、若材齢の数日間でのコア採取は困難であり、一般的な強度確認に用いられている一軸圧縮試験による強度評価は困難である。
【0008】
本発明は、原位置において複数の測定データを採取して改良地盤の評価を行うことで、地盤改良工事における地盤改良体同士のオーバーラップ部における強度を適切に把握して高品質施工を可能とした改良地盤品質評価方法を提案することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するための本発明は、施工済み地盤改良体の一部に後から施工する地盤改良体をオーバーラップさせる地盤改良工法における改良地盤品質評価方法であって、前記施工済み地盤改良体に測定孔を形成する削孔工程と、前記測定孔の孔壁に対して貫入試験を行う貫入試験工程と、前記貫入試験のデータに基づいて前記施工済み地盤改良体の推定強度を決定する強度推定工程と、前記推定強度と予め設定されたオーバーラップ施工の許容強度とを比較する強度比較工程とを備えている。
【0010】
前記貫入試験工程では、「地盤工学会基準、基準番号: JGS3431-2012 、規格・基準名: 針貫入試験方法」で規定される貫入針による貫入試験を行う第一貫入試験と、前記貫入針よりも断面抵抗が大きい貫入棒により貫入試験を行う第二貫入試験との少なくとも一方を行うことが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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