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公開番号2024139048
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-09
出願番号2023049832
出願日2023-03-27
発明の名称粗面加工工具
出願人株式会社エアテックジャパン
代理人個人,個人
主分類B28D 1/04 20060101AFI20241002BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約【課題】被加工面の隅々まで効率良く粗面に加工する粗面加工工具を提供する。
【解決手段】主グリップ1には電動機1aが内蔵されている。ギアボックス2内で回転軸方向が変換された出力駆動軸には回転シャフト3が接続され、回転シャフト3の先端には粗面加工工具5が取り付けられている。
粗面加工工具5は、径がそれぞれ異なる3枚の円板状のカッタ刃5a、5b、5cを有し、これらのカッタ刃5a、5b、5cの周縁にはダイヤモンド砥粒が着設され、裏面には厚みのある段部が付設されていて、段部5bを含む中心部に挿通孔が形成されている。カッタ刃5a、5b、5cは先端側を小径とする径の順に間隔をおいて平行に配列され、ボルト5eが挿通孔に挿通され回転シャフト3に連結されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電動機の駆動により回転する電動工具の回転シャフトに取り付けて使用することにより、被加工面に対して複数条の加工溝を同時に形成する円板状のカッタ刃を備えた粗面加工工具であって、
前記カッタ刃は径が異なる複数枚から成り、前記カッタ刃は間隔をおいて平行に配列され、先端ほど小径となるように配置されていることを特徴とする粗面加工工具。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記複数枚のカッタ刃は3枚以上であり、前記カッタ刃の周縁は円錐形の斜面に沿って直線上に位置していることを特徴とする請求項1に記載の粗面加工工具。
【請求項3】
前記円錐形の斜面に沿った直線と中心線とが交差する交差角は、約45度としたことを特徴とする請求項2に記載の粗面加工工具。
【請求項4】
前記複数枚のカッタ刃は等間隔で配列されていることを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の粗面加工工具。
【請求項5】
前記カッタ刃は周縁にダイヤモンド砥粒を着設したことを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の粗面加工工具。
【請求項6】
前記カッタ刃は周縁に多数個のダイヤモンド製切削チップを固定したことを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の粗面加工工具。
【請求項7】
前記回転シャフトの外周にベアリングを介して副グリップを取り付けたことを特徴とする請求項1~6の何れか1項に記載の粗面加工工具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電動工具に付設して使用し、例えばコンクリート構造物のタイル貼付面を粗面加工にして、タイルをモルタルにより強固に接着可能とする粗面加工工具に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、新設建造物においてコンクリート面に新たなタイルを貼り付ける場合には、タイルに対するモルタルの接着性を考慮して、コンクリート面を粗面に加工することが行われているが、この粗面加工は例えば高圧水などによる相応の施工が可能である。
【0003】
しかし、既設の構造物に接着したタイルの一部が部分的に剥落した場合には、大掛かりな粗面加工作業は適しない。この部分に新たなタイルをモルタルにより接着して補修するに際しては、タイルが剥落したコンクリート面のみに、接着を強固にするために筋目などの粗面加工を施す。この部分的な粗面加工のためには、例えば電動工具のカッタ刃によりコンクリート面に加工溝を形成することがよく行われている。
【0004】
この場合に通常では、図6に示すように、コンクリート面S上のタイルが脱落した個所に、新たなタイルを貼るための前工程として、脱落した部分のコンクリート面Sを粗面にするために、円板状のカッタ刃Cを回転させて加工溝Gを形成している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、通常のカッタ刃Cの径はタイルTの厚みよりも十分に大きいので、カッタ刃Cを既存のタイルTに近付けて作業をすると、既存のタイルTをカッタ刃Cにより傷を付けてしまう虞れがある。従って、脱落した部分のコンクリート面Sのみを対象として、加工溝Gを形成することはなかなか困難で、既存のタイルTの近傍のコンクリート面Sに対しては、カッタ刃Cにより満足すべき加工ができない。従って、既存のタイルTの近傍のコンクリート面Sにおいては、新しいタイルの接着強度が十分に得られないという問題がある。
【0006】
本発明の目的は、上述の課題を解消するために、被加工面の狭い個所に対しても、カッタ刃による粗面加工を可能とする粗面加工工具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するための本発明に係る粗面加工工具は、電動機の駆動により回転する電動工具の回転シャフトに取り付けて使用することにより、被加工面に対して複数条の加工溝を同時に形成する円板状のカッタ刃を備えた粗面加工工具であって、前記カッタ刃は径が異なる複数枚から成り、前記カッタ刃は間隔をおいて平行に配列され、先端ほど小径となるように配置されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る粗面加工工具によれば、被加工面の隅々までカッタ刃の回転による粗面加工が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施例の電動工具の側面図である。
回転シャフトの断面図である。
粗面加工工具の分解図である。
粗面加工工具の使用状態の説明図である。
粗面加工工具により形成した加工溝の説明図である。
従来のカッタ刃による粗面加工の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明を図1~図5に図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は実施例の手動電動工具の側面図であり、主グリップ1の上部にはギアボックス2が設けられている。主グリップ1内には電動機1aが内蔵され、主グリップ1の内表面に操作スイッチ1bが設けられている。また、電動機1aには外部から電源コード1cを介して商用電源が接続されている。なお、電動機1aの駆動源として、商用電源の代りに主グリップ1内にバッテリを設けることもできる。
(【0011】以降は省略されています)

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