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公開番号2025010723
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-23
出願番号2023112861
出願日2023-07-10
発明の名称ドリルビット
出願人峰岸株式会社
代理人個人
主分類B28D 7/02 20060101AFI20250116BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約【課題】ドリルシャンクに取り付けて使用されるドリルビットを提供すること。
【解決手段】ドリルビット1は、ドリルビットの軸4と、軸4の先端部に設けられた複数の刃6aおよび6bと、刃6aと刃6bの間に設けられた削孔粉受入れ溝2と、それぞれの削孔粉受入れ溝2の中に、軸4の内部に設けられた吸塵通路に接続するように設けられた吸塵穴3とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ドリルビットの軸と、
前記軸の先端部に設けられた複数の刃と、
刃と刃の間に設けられた削孔粉受入れ溝と、
それぞれの前記削孔粉受入れ溝の中に、前記軸の内部に設けられた吸塵通路に接続するように設けられた吸塵穴とを備えることを特徴とするドリルビット。
続きを表示(約 170 文字)【請求項2】
請求項1に記載のドリルビットにおいて、
前記軸の中間部を細くすることにより通気用の段差部を設けたことを特徴とするドリルビット。
【請求項3】
請求項1または2に記載のドリルビットにおいて、
前記吸塵穴は、前記軸方向の位置がそれぞれ異なるように配置されることを特徴とするドリルビット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ドリルビットに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
次のようなドリルビットが知られている。このドリルビットでは、ビットシャフト部と、切刃部が径方向外側に延びるように放射状に配置されたビット先端部とを備えるドリルビットにおいて、ビットシャフト部に設けられ、その長手方向に延び先端がビットシャフト部の先端面まで延設され、基端が吸引装置側に連通される吸塵通路を備え、ビットシャフト部の先端面に形成された吸塵通路の吸込み口の中心点が、ビットシャフト部の先端面の中心点に対して偏心しており、ビットシャフト部の先端面のうちのビット先端部によって被覆されていない部分において、吸込み口が開口している構造となっている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-112732号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば建築物の屋上防水工事(改修工事を含む)などにおいて、断熱材を含めコンクリート躯体に削孔する際に吸塵しながら削孔可能なコンクリートドリルが用いられている。このように吸塵しながら削孔可能なコンクリートドリルでは、先端部に吸塵穴を有するドリルビットが用いられ、ドリルビットの先端部に設けられた吸塵穴から切削屑等の粉塵等を吸引して除去していた。このように、ドリルビットの先端部に設けられた吸塵穴から粉塵等を吸引する構成とした場合、断熱材や熱によって軟化する防水材料等が吸塵穴を閉塞してしまったり、吸塵穴から吸い込まれた断熱材や防水材料等が吸塵通路を閉塞してしまうという問題があった。このため、このような問題を解決するための技術が求められているが、従来はこのための技術について何ら検討されていなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によるドリルビットは、ドリルビットの軸と、軸の先端部に設けられた複数の刃と、刃と刃の間に設けられた削孔粉受入れ溝と、それぞれの削孔粉受入れ溝の中に、軸の内部に設けられた吸塵通路に接続するように設けられた吸塵穴とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、削孔粉受入れ溝の中に吸塵穴を設けるようにしたため、穿孔時に穿孔によって開いた穴の内側面と吸塵穴とが接触せず、吸塵穴が直接閉塞されるのを防ぐことができる。また、軸に複数箇所加工された削孔粉受入れ溝には、穿孔作業によって発生する断熱材や熱によって軟化する防水材料等が纏わり付着しないため吸塵穴が塞がれることを防ぐことができる。さらに、吸塵穴から断熱材や防水材料等を吸い込まないため吸塵通路が閉塞することを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1の実施の形態におけるドリルビット1の形状を示す図である。
第1の実施の形態におけるドリルビット1の軸の内部に設けられた吸塵通路を模式的に示す図である。
第1の実施の形態におけるドリルビット1の断面図を模式的に示す図である。
第1の実施の形態におけるドリルビット1を接続する吸塵機能付きのコンクリートドリルシャンク10と、ドリルビット1と吸塵機能付きのコンクリートドリルシャンク10との接続例を模式的に示す図である。
第1の実施の形態におけるドリルビット1および吸塵機能付きのコンクリートドリルシャンク10の内部に設けられた吸塵通路を模式的に示す図である。
第2の実施の形態におけるドリルビット1の形状を示す図である。
第2の実施の形態におけるドリルビット1の軸の内部に設けられた吸塵通路を模式的に示す図である。
第2の実施の形態におけるドリルビット1の断面図を模式的に示す図である。
第2の実施の形態におけるドリルビット1を接続する吸塵機能付きのコンクリートドリルシャンク10と、ドリルビット1と吸塵機能付きのコンクリートドリルシャンク10との接続例を模式的に示す図である。
第2の実施の形態におけるドリルビット1および吸塵機能付きのコンクリートドリルシャンク10の内部に設けられた吸塵通路を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
―第1の実施の形態―
建築物の屋上における防水改修工事には、既存防水工法においてアスファルト防水材料を被せる被せ工法がある。過去に、アスファルト防水材料として石綿が含有された材料も使用されていたため、被せ工法においてこの材料に穿孔作業をする際は、石綿の飛散防止が課題になっている。穿孔作業で発生する削孔粉の中にこのアスファルト防水材料の削孔粉が混入している可能性も否定できない。
【0009】
第1の実施の形態におけるドリルビットは、ドリルシャンクに接続して電動回転機器に取り付けて使用されるものであって、例えば吸塵機能付きのコンクリートドリルシャンクに取り付けて用いられるドリルビット等を想定する。このドリルビットは、上記のような問題を解消するために、建築物の屋上防水工事(改修工事を含む)などの削孔作業において、削孔粉や切削屑等の粉塵等を吸引するための吸塵穴を備え、該吸塵穴に断熱材や防水材料等が詰まることを防ぐように構成されている。以下、本実施の形態におけるドリルビットについて説明する。
【0010】
図1は、第1の実施の形態におけるドリルビット1の形状を示す図である。図1は、ドリルビットの先端部に刃を2枚備えた2枚刃タイプのドリルビット1を示している。なお、図1では、図の右側が吸塵機能付きのコンクリートドリルシャンクに接続される接続部であり、図の左側が刃を備えたドリル先端部である。
(【0011】以降は省略されています)

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