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公開番号
2024165456
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-28
出願番号
2023081675
出願日
2023-05-17
発明の名称
コンクリートスラリー処理装置
出願人
モリ技巧株式会社
代理人
個人
主分類
B28C
7/16 20060101AFI20241121BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約
【課題】固形物と水との分離性能を向上させ比較的小さい水槽でも固形分を十分に沈降させられるようにし、狭い敷地の生コン工場でもこうした装置の設置を可能にする。また、コンベヤチェーンの負荷を軽減させる。
【解決手段】水槽1の底面部5から斜め上方に連なる傾斜面部6を形成し、該底面部から該傾斜面部に亘ってコンベヤチェーン51a~51dを張設し、該コンベヤチェーンを低速で駆動することで、該水槽の底面部に沈降した固形物71を該傾斜面部にゆっくり掻き揚げる一方、該水槽の一側に水切ゲート61を設けてコンクリートスラリー中の水分を流出させるようにしたコンクリートスラリー処理装置において、前記水槽の底面部を前記傾斜面部に向かって下向に緩やかに傾斜する緩傾斜面状に形成するとともに、前記コンベヤチェーンを該底面部に沿って緩やかな下向に駆動されるようにする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
コンクリートスラリーが投入される平面視長方形状の水槽を形成し、該水槽の前縁に該水槽の底面部から斜め上方に連なる傾斜面部を形成し、該水槽の底面部から該水槽の傾斜面部に亘ってコンベヤチェーンを張設し、該コンベヤチェーンを低速で駆動することで、該水槽の底面部に沈降した固形物を該水槽の傾斜面部にゆっくり掻き揚げる一方、該水槽に水切ゲートを設け、コンクリートスラリー中の水分を該水切ゲートから流出させるようにしたコンクリートスラリー処理装置において、前記水槽の底面部を前記傾斜面部に向かって下向に緩やかに傾斜する緩傾斜面状に形成するとともに、前記コンベヤチェーンを該底面部に沿って緩やかな下向に駆動されるように張設したことを特徴とするコンクリートスラリー処理装置。
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【請求項2】
コンクリートスラリーが投入される平面視長方形状の水槽を形成し、該水槽の前縁に該水槽の底面部から斜め上方に連なる傾斜面部を形成し、該水槽の底面部から該水槽の傾斜面部に亘ってコンベヤチェーンを張設し、該コンベヤチェーンを低速で駆動することで、該水槽の底面部に沈降した固形物を該水槽の傾斜面部にゆっくり掻き揚げる一方、該水槽に水切ゲートを設け、コンクリートスラリー中の水分を該水切ゲートから流出させるようにしたコンクリートスラリー処理装置において、前記コンベヤチェーンを前記水槽の底面部では前記傾斜面部に向かって緩やかな下向に駆動されるように張設し、該底面部が前記傾斜面部に向かって下向に緩やかに傾斜する緩傾斜面状に形成されるようにしたことを特徴とするコンクリートスラリー処理装置。
【請求項3】
水槽の底面部は、該水槽の傾斜面部の傾斜角度よりも緩やかな傾斜角度となるように設定したことを特徴とする請求項1または2に記載したコンクリートスラリー処理装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリートミキサー車のドラムを洗浄した際に排出される泥水状のコンクリートスラリー(セメントスラッジともいう)を適切に処理するコンクリートスラリー処理装置に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)
【背景技術】
【0002】
一般に生コン工場では、生コンを配送して工場に戻ってきたコンクリートミキサー車のドラム内を洗浄水を注入し洗浄するが、その際に、ドラム内に残っていた生コン(残コン、または、戻コンと称される)が洗浄水とともに多量に排出されることから、その廃棄処理が問題となる。
下記特許文献1および特許文献2に示された装置は、このようなコンクリートスラリーを砂利、砂等の固形分と水分とを分離させ、それぞれ有効的に利用しようとする処理装置であって、コンクリートミキサー車から排出されたコンクリートスラリーを投入するため、大きな平面視長方形状の水槽を形成し、該水槽の前縁には該水槽の底面部から斜め上方に連なる傾斜面部が形成され、該水槽の底面部から該水槽の傾斜面部に亘ってコンベヤチェーンが張設され、該コンベヤチェーンを低速で駆動することで、該水槽の底面部に沈降した固形物を該水槽の傾斜面部にゆっくり掻き揚げる一方、該水槽の一側に複数本の円筒状のパイプを横架状に段積みしてなる水切ゲートを設け、コンクリートスラリー中の水分を各パイプの隙間から流出させ、その水分は洗浄水として再利用し、コンベヤチェーンによって掻き揚げられた固形分は、セメントの水和反応で固結させることにより、路盤材等に再利用できるようにしたものである。
【0003】
また、下記特許文献3は、この装置をさらに進化させたコンクリートスラリー処理装置を示すもので、上記した水槽の幅方向略々中央に該水槽の長手方向と平行なるように間仕切板を起立状に設けて該水槽を第1域と第2域とに仕切するとともに、第2域に上記のような水切ゲートを設けることで、第1域に投入したコンクリートスラリーが該間仕切板をUターンして第2域に流れて該コンクリートスラリー中の水分が該水切ゲートから排出されるようにし、固形物が沈降するに必要十分な滞留時間が得られて固形物が水槽内に沈降し易いようにすると同時に、前記間仕切板の上方にコンベヤチェーン帰戻用のガイドレールを配設し、無端状のコンベヤチェーンを前記水槽の底面部から傾斜面部に亘ってを往路とし、前記ガイドレールを帰路とするように張設し、該コンベヤチェーンを駆動することで、固形物を該傾斜面部に掻き揚げるとともに、帰戻り中のコンベヤチェーンにより水槽内が撹拌されないようにすることで、固形分の沈殿が妨害されないようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第4277057号公報
特許第5638487号公報
特開2019-18454号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、これらのコンクリートスラリー処理装置は、大きい水槽を装備する必要があり占有面積が大であるので、生コン工場内等の狭い敷地に設置することが困難な場合があった。
そこで本発明は、広い設置面積を要していた水槽の形状を見直し、固形物と水との分離性能を維持しつつも小型化が可能であると同時に、コンベヤチェーンの負荷を軽減し得る新たなコンクリートスラリー処理装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そのために本発明は、コンクリートスラリーが投入される平面視長方形状の水槽を形成し、該水槽の前縁に該水槽の底面部から斜め上方に連なる傾斜面部を形成し、該水槽の底面部から該水槽の傾斜面部に亘ってコンベヤチェーンを張設し、該コンベヤチェーンを低速で駆動することで、該水槽の底面部に沈降した固形物を該水槽の傾斜面部にゆっくり掻き揚げる一方、該水槽に水切ゲートを設け、コンクリートスラリー中の水分を該水切ゲートから流出させるようにしたコンクリートスラリー処理装置において、前記水槽の底面部を前記傾斜面部に向かって下向に緩やかに傾斜する緩傾斜面状に形成するとともに、前記コンベヤチェーンを該底面部に沿って緩やかな下向に駆動されるように張設したことを特徴とする。
また、本発明は、コンクリートスラリーが投入される平面視長方形状の水槽を形成し、該水槽の前縁に該水槽の底面部から斜め上方に連なる傾斜面部を形成し、該水槽の底面部から該水槽の傾斜面部に亘ってコンベヤチェーンを張設し、該コンベヤチェーンを低速で駆動することで、該水槽の底面部に沈降した固形物を該水槽の傾斜面部にゆっくり掻き揚げる一方、該水槽に水切ゲートを設け、コンクリートスラリー中の水分を該水切ゲートから流出させるようにしたコンクリートスラリー処理装置において、前記コンベヤチェーンを前記水槽の底面部では前記傾斜面部に向かって緩やかな下向に駆動されるように張設し、該底面部が前記傾斜面部に向かって下向に緩やかに傾斜する緩傾斜面状に形成されるようにしたことを特徴とする。
なお、本発明は、上記コンクリートスラリー処理装置において、水槽の底面部は、水槽の傾斜面部の傾斜角度よりも緩やかな傾斜角度となるように設定したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
コンベヤチェーンはその駆動により、水槽の底面部に堆積した固形物を低速にて該水槽のより深い部位に押し沈める作用があるので、該水槽中の固形物と水分との分離が促進される。また、同時に該コンベヤチェーンは、駆動により固形物を自重により底面部の傾斜に沿って下降動させるので、コンベヤチェーンの駆動に伴う負荷が軽減される。このため、コンベヤチェーンの駆動が常にスムースに行われるようになる。また、コンクリートスラリーの投入時に水槽内が大きく撹拌されてしまうことがなくなるので、固形物と水との分離性能が向上し、設置面積が比較的小さい水槽であっても固形分を十分に沈降させられるようになり、狭い敷地の工場でもこうした装置の設置を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施形態を示すコンクリートスラリー処理装置の縦断面図。
本発明の実施形態を示すコンクリートスラリー処理装置の平面図。
図1のA-A線断面矢視図。
図1のB-B線断面矢視図。
図1のC-C線断面矢視図。
図2のD-D線矢視図。
本発明の実施形態を示すコンクリートスラリー処理装置のコンベヤチェーンの斜視図。
本発明の実施形態を示すコンクリートスラリー処理装置のコンベヤチェーンの斜視図。
本発明の実施形態を示すコンクリートスラリー処理装置のレーキの作動状態を示す拡大図。
図1の部分拡大図。
図1のE-E線断面拡大図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1、および図3、図4に示されるように、水槽1は、鋼板製の両側板2,3と、後側板4と、底面部5とからなる上面が開放された平面視長方形状に形成され、該底面部5の前縁5bから斜め上方に連なる傾斜面部6を形成している。該傾斜面部6は、支柱6aによって支持され、該傾斜面部6の上端部に排出口9を開設している。また、該傾斜面部6の両側縁には側壁板7,8が形成される。なお、該傾斜面部6の傾斜角度αは水平面に対して20~30度程度に設定される。そして、前記水槽1の底面部5は、前記傾斜面部6に向かって傾斜角度βにて下向に緩やかに傾斜する傾斜面状に形成する。なお、この傾斜角度βは、任意であるが、実際には、上記傾斜面部6の傾斜角度αより小さい2~10度程度の緩やかな角度に設定する。
【0010】
また、水槽1の幅方向の略々中央に鋼板からなる間仕切板10を該水槽1の長手方向と平行なるように起立状に設け、図3に示したように該水槽1内を該間仕切板10によって第1域1aと第2域1bとに2分割している。なお、該間仕切板10は前方縁が前記傾斜面部6までは達しておらず、該間仕切板10の前方縁と傾斜面部6と間に隙間があり、該隙間を通水部11としていて、第1域1aと第2域1bとを該通水部11にて連通させている。また、該間仕切板10は地上からの高さが3m以上で該水槽1の上方空間をも該間仕切板10によって仕切るようにしている。こうして、コンクリートミキサー車80のドラムからコンクリートスラリーが勢いよく排出されても、該コンクリートスラリーが該間仕切板10に当たることで、該コンクリートスラリーは前記第1域1aに確実に投入されるようにしている。
(【0011】以降は省略されています)
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