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公開番号
2024123844
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-12
出願番号
2023031588
出願日
2023-03-02
発明の名称
モルタル調製方法
出願人
太平洋マテリアル株式会社
代理人
主分類
B28C
5/12 20060101AFI20240905BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約
【課題】低水セメント比等の高粘性のモルタルの調製であっても、短時間で練ることができ、且つ、良好な品質のモルタルを調製することができるモルタル調製方法を提供すること。
【解決手段】モルタル組成物と、高速攪拌羽根及び低速攪拌羽根を備えるモルタルミキサーとを用いるモルタル調製方法であって、モルタルミキサーにモルタル組成物及び水を投入し、高速攪拌羽根及び低速攪拌羽根を回転させて攪拌して一次モルタルを調製する第一の混練工程と、高速攪拌羽根及び低速攪拌羽根の回転速度を第一の混練工程よりも上げて更に攪拌して二次モルタルを調製する第二の混練工程と、を備えるモルタル調製方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
モルタル組成物と、高速攪拌羽根及び低速攪拌羽根を備えるモルタルミキサーとを用いるモルタル調製方法であって、
前記モルタルミキサーにモルタル組成物及び水を投入し、前記高速攪拌羽根及び前記低速攪拌羽根を回転させて攪拌して一次モルタルを調製する第一の混練工程と、
前記高速攪拌羽根及び前記低速攪拌羽根の回転速度を前記第一の混練工程よりも上げて更に攪拌して二次モルタルを調製する第二の混練工程と、を備えるモルタル調製方法。
続きを表示(約 410 文字)
【請求項2】
前記第一の混練工程における、前記高速攪拌羽根の回転速度が200~750rpmであり、前記低速攪拌羽根の回転速度が0.5~100rpmであり、
前記第二の混練工程における、前記高速攪拌羽根の回転速度が300~1200rpmであり、前記低速攪拌羽根の回転速度が30~250rpmである、請求項1に記載のモルタル調製方法。
【請求項3】
前記第一の混練工程における混練時間が80~300秒であり、前記第二の混練工程における混練時間が80~300秒である、請求項1又は2に記載のモルタル調製方法。
【請求項4】
前記二次モルタルの粘度が10000~40000mPa・sである、請求項1又は2に記載のモルタル調製方法。
【請求項5】
前記モルタル組成物が、セメント、ポゾラン微粉末、増粘剤、及び細骨材を含む、請求項1又は2に記載のモルタル調製方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はモルタル調製方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、建築物・構造物は大型化・高層化が進んでおり、それに伴い高強度モルタル組成物の使用が増加している。一般的にコンクリートやモルタル等のモルタル組成物を高強度化する際には、配合の水セメント比を低くする。しかし、低水セメント比のモルタル組成物は粘性が高く、調製時に攪拌能力の高い力のあるミキサーが必要となる。
【0003】
このようなモルタル組成物を調製するときには、例えば、引用文献1に記載のような攪拌羽根を複数持つようなミキサーが用いられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-049694号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、低水セメント比のモルタル組成物は一般的な調製方法ではミキサーにかかる負荷が過大となり、調整工程においてミキサーが故障する懸念がある。また、モルタルの調製が可能な場合においても、時間がかかったり、良好な品質まで調製することは困難であったりする等の課題があった。
【0006】
したがって、本発明は低水セメント比等の高粘性のモルタルの調製であっても、短時間で練ることができ、且つ、良好な品質のモルタルを調製することができるモルタル調製方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題について鋭意検討した結果、高速攪拌羽根及び低速攪拌羽根を備えるモルタルミキサーを使用して、混練工程にて回転速度を変化させてモルタル組成物を調整することで、短時間で良好な品質を有するモルタル組成物を得ることが可能であることを見出した。
【0008】
すなわち、本発明は以下のとおりである。
[1]モルタル組成物と、高速攪拌羽根及び低速攪拌羽根を備えるモルタルミキサーとを用いるモルタル調製方法であって、モルタルミキサーにモルタル組成物及び水を投入し、高速攪拌羽根及び低速攪拌羽根を回転させて攪拌して一次モルタルを調製する第一の混練工程と、高速攪拌羽根及び低速攪拌羽根の回転速度を第一の混練工程よりも上げて更に攪拌して二次モルタルを調製する第二の混練工程と、を備えるモルタル調製方法。
[2]第一の混練工程における、高速攪拌羽根の回転速度が200~750rpmであり、低速攪拌羽根の回転速度が0.5~100rpmであり、第二の混練工程における、高速攪拌羽根の回転速度が300~1200rpmであり、低速攪拌羽根の回転速度が30~250rpmである、[1]に記載のモルタル調製方法。
[3]第一の混練工程における混練時間が80~300秒であり、第二の混練工程における混練時間が80~300秒である、[1]又は[2]に記載のモルタル調製方法。
[4]二次モルタルの粘度が10000~40000mPa・sである、[1]又は[2]に記載のモルタル調製方法。
[5]モルタル組成物が、セメント、ポゾラン微粉末、増粘剤、及び細骨材を含む、[1]又は[2]に記載のモルタル調製方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、低水セメント比等の高粘性のモルタルの調製であっても、短時間で練ることができ、且つ、良好な品質のモルタルを調製することができるモルタル調製方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の好適な一実施形態について説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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