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公開番号2024129766
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-27
出願番号2023085315
出願日2023-05-24
発明の名称杭切断装置
出願人個人
代理人個人
主分類B28D 1/04 20060101AFI20240919BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約【課題】コンクリートと鉄筋で構成されている鉄筋コンクリート杭を、複数の鋸刃を使い分けるために鋸刃を交換する必要がなく、1つの切断装置のみで、効率よく切断できる杭切断装置を提供する。
【解決手段】杭切断装置は、盤縁に複数の歯刃A、歯刃Bを有する鋸盤を、モーターAを駆動することで、盤縁に複数の歯刃Aのみが配置された状態で回転させ、モーターAを駆動させたままモーターBを駆動することで、盤縁に複数の歯刃Aと歯刃Bが配置された状態で回転させ、モーターBの駆動を停止することで、盤縁に複数の歯刃Aのみが配置された状態で回転させ、切断対象によって鋸盤の盤縁に配置させる歯刃を密と状態と疎の状態とに変更して、歯刃の摩耗と損傷を軽減して、歯刃の寿命を延ばすことができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
鋸刃機構と、鋸刃機構を装着する駆動機構と、からなり、
鋸刃機構は、
盤縁に複数の歯刃A、歯刃Bを有する鋸盤と、
鋸盤に取り付けられ、駆動機構を連結させるための嵌合部を有する六角スリーブBと、
鋸盤の回転の中心軸である回転軸Dと、
回転軸Dの先端に形成された六角ヘッドBと、
回転軸Dから外周方向に延びたスポークと、
スポークの先端に環状に配置されたギアリングBと、
ギアリングBの回動によって複数のギアを介して鋸盤の中心と外周方向をスライドし、先端に歯刃Bが形成されたラックと、
によって構成され、
駆動機構は、
使用者が把持し、複数のギアを内部に有するハウジングと、
複数のギアを駆動するモーターA、モーターBと、
モーターAの駆動によって複数のギアを介して回転するリングスリーブAと、
モーターBの駆動によって複数のギアを介して回転する六角スリーブAと、
リングスリーブAの先端に設けられ、鋸刃機構の六角スリーブBの嵌合部に差し込まれることで鋸刃機構を装着する六角ヘッドA4と、
リングスリーブA
ギアIとともにデファレンシャルギヤを構成するギアJを内部に有する筒形ハウジングと、
によって構成され、
モーターAを駆動することで、
複数のギアを介してリングスリーブAと六角スリーブAが同じ回転速度で回転し、
駆動機構に装着された鋸刃機構の鋸盤を、盤縁に複数の歯刃Aのみが配置された状態で回転させ、
モーターAを駆動させたままモーターBを駆動することで、
複数のギアを介して筒形ハウジングが回転し、
筒形ハウジング内のギアJの回転数及び回転速度が増えてギアIの回転速度が増加し、
リングスリーブAよりも六角スリーブAの回転速度が増加して、
六角スリーブAに差し込まれた状態で嵌合する六角ヘッドBとともに、回転軸D36の回転速度が、鋸盤26の回転速度より増加したときに、
回転軸Dから外周方向に延びたスポーク先端のギアリングBが周方向を回動し、
複数のギアを介して歯刃Bが鋸盤の外周方向にスライドして盤縁から突出した状態になり、
駆動機構に装着された鋸刃機構の鋸盤を、盤縁に複数の歯刃Aと歯刃Bが配置された状態で回転させ、
切断対象によって鋸盤の盤縁に配置させる歯刃を密と状態と疎の状態とに変更することで、
歯刃の摩耗と損傷を軽減して、歯刃の寿命を延ばすことができる
ことを特徴とする杭切断装置。
続きを表示(約 2,600 文字)【請求項2】
鋸刃機構と、鋸刃機構を装着する駆動機構と、からなり、
鋸刃機構は、
盤縁に、2枚1組の歯刃が重なるように複数配置された歯刃Aと、歯刃Aの間から突出と後退が自在な歯刃Bを有する鋸盤と、
鋸盤に取り付けられ、駆動機構を連結させるための嵌合部を有する六角スリーブBと、
鋸盤の回転の中心軸である回転軸Dと、
回転軸Dの先端に形成された六角ヘッドBと、
回転軸Dから外周方向に延びたスポークと、
スポークの先端に環状に配置されたギアリングBと、
ギアリングBの回動によって複数のギアを介して鋸盤の中心と外周方向をスライドし、先端に歯刃Bが形成されたラックと、
によって構成され、
駆動機構は、
使用者が把持し、複数のギアを内部に有するハウジングと、
複数のギアを駆動するモーターA、モーターBと、
モーターAの駆動によって複数のギアを介して回転するリングスリーブAと、
モーターBの駆動によって複数のギアを介して回転する六角スリーブAと、
リングスリーブAの先端に設けられ、鋸刃機構の六角スリーブBの嵌合部に差し込まれることで鋸刃機構を装着する六角ヘッドA4と、
リングスリーブA
ギアIとともにデファレンシャルギヤを構成するギアJを内部に有する筒形ハウジングと、
によって構成され、
モーターAを駆動することで、
複数のギアを介してリングスリーブAと六角スリーブAが同じ回転速度で回転し、
駆動機構に装着された鋸刃機構の鋸盤を、盤縁に複数の歯刃Aのみが配置された状態で回転させ、
モーターAを駆動させたままモーターBを駆動することで、
複数のギアを介して筒形ハウジングが回転し、
筒形ハウジング内のギアJの回転数及び回転速度が増えてギアIの回転速度が増加し、
リングスリーブAよりも六角スリーブAの回転速度が増加して、
六角スリーブAに差し込まれた状態で嵌合する六角ヘッドBとともに、回転軸D36の回転速度が、鋸盤26の回転速度より増加したときに、
回転軸Dから外周方向に延びたスポーク先端のギアリングBが周方向を回動し、
複数のギアを介して歯刃Bが鋸盤の外周方向にスライドして盤縁から突出した状態になり、
駆動機構に装着された鋸刃機構の鋸盤を、盤縁に複数の歯刃Aと歯刃Bが配置された状態で回転させ、
切断対象によって鋸盤の盤縁に配置させる歯刃を密と状態と疎の状態とに変更することで、
歯刃の摩耗と損傷を軽減して、歯刃の寿命を延ばすことができる
ことを特徴とする杭切断装置。
【請求項3】
鋸刃機構と、鋸刃機構を装着する駆動機構と、からなり、
鋸刃機構は、
盤縁に、2枚1組の歯刃が重なるように複数配置された歯刃Aと、歯刃Aの間から突出と後退が自在な歯刃Bと、を有する鋸盤と、
鋸盤に取り付けられ、駆動機構を連結させるための嵌合部を有する六角スリーブBと、
鋸盤の回転の中心軸である回転軸Dと、
回転軸Dの先端に形成された六角ヘッドBと、
回転軸Dから外周方向に延びたスポークと、
スポークと鋸盤に接続するリセットスプリングと、
スポークの先端に環状に配置されたギアリングBと、
ギアリングBの回動によって複数のギアを介して鋸盤の中心と外周方向をスライドし、先端に歯刃Bが形成されたラックと、
によって構成され、
駆動機構は、
使用者が把持し、複数のギアを内部に有するハウジングと、
複数のギアを駆動するモーターA、モーターBと、
モーターAの駆動によって複数のギアを介して回転するリングスリーブAと、
モーターBの駆動によって複数のギアを介して回転する六角スリーブAと、
リングスリーブAの先端に設けられ、鋸刃機構の六角スリーブBの嵌合部に差し込まれることで鋸刃機構を装着する六角ヘッドA4と、
リングスリーブA
ギアIとともにデファレンシャルギヤを構成するギアJを内部に有する筒形ハウジングと、
によって構成され、
モーターAを駆動することで、
複数のギアを介してリングスリーブAと六角スリーブAが同じ回転速度で回転し、
駆動機構に装着された鋸刃機構の鋸盤を、盤縁に複数の歯刃Aのみが配置された状態で回転させ、
モーターAを駆動させたままモーターBを駆動することで、
複数のギアを介して筒形ハウジングが回転し、
筒形ハウジング内のギアJの回転数及び回転速度が増えてギアIの回転速度が増加し、
リングスリーブAよりも六角スリーブAの回転速度が増加して、
六角スリーブAに差し込まれた状態で嵌合する六角ヘッドBとともに、回転軸D36の回転速度が、鋸盤26の回転速度より増加したときに、
回転軸Dから外周方向に延びたスポーク先端のギアリングBが周方向を回動し、
複数のギアを介して歯刃Bが鋸盤の外周方向にスライドして盤縁から突出した状態になり、
駆動機構に装着された鋸刃機構の鋸盤を、盤縁に複数の歯刃Aと歯刃Bが配置された状態で回転させ、
モーターBの駆動を停止することで、
リングスリーブAと六角スリーブAが同じ回転速度で回転するようになり、
回転軸Dの回転速度が鋸盤の回転速度に近づくとともに、
リセットスプリングの弾性力によってスポークが元の位置に戻され、
歯刃Bが鋸盤の中心方向にスライドして盤縁から後退した状態になり、
駆動機構に装着された鋸刃機構の鋸盤を、盤縁に複数の歯刃Aのみが配置された状態で回転させ、
切断対象によって鋸盤の盤縁に配置させる歯刃を密と状態と疎の状態とに変更することで、
歯刃の摩耗と損傷を軽減して、歯刃の寿命を延ばすことができる
ことを特徴とする杭切断装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、杭を切断する切断装置に関する。
続きを表示(約 5,100 文字)【背景技術】
【0002】
杭の役割は、建物の荷重を、地盤のより深い場所に支持力に伝達したり、弱い地盤を圧縮して、基礎地盤の支持力、締固めを向上させることである。
杭には、コンクリート杭、鉄筋コンクリート杭、木材杭などがある。
このうち、コンクリート杭や木材杭は、コンクリート、木材という1つの材料で構成されているため、これを切断する場合、1種類の鋸刃のみを使用すれば切断できる。
しかし、鉄筋コンクリート杭は、コンクリートと鉄筋の2つの材料で構成されているため、これを切断する場合、鋸刃の寿命や切断効率を考慮して、コンクリートと鉄筋を、それぞれ別々の鋸刃を使い分けて切断していた。
【0003】
特許文献1には、鉄筋コンクリ-ト杭の側面から主筋及び帯筋の鉄筋を適宜切断し、杭頭を適宜削孔し、削孔した孔に静的破砕剤を充填し、静的破砕剤により破砕した破砕塊を杭頭から杭の足元に落下させて破砕塊を集積する方法が開示されている。
これによれば、予め鉄筋のみを切断した後にコンクリ-トを破砕する、というように、鉄筋とコンクリ-トの切断作業を分けて行うことで、作業の同時進行を可能にし、工期の短縮、工費削減に寄与できる。
【0004】
しかしながら、特許文献1の発明は、切断装置のみによって鉄筋コンクリ-ト杭を切断する方法またはそれに使用する装置は一切開示されていない。
切断装置のみによって鉄筋コンクリ-ト杭を切断するとしても、切断効率を高めるためには、歯間隔が大きい鋸刃を使用すべきであるが、鉄筋部分を切断するには、刃の消耗を減らすために歯間隔が小さく密度の高い鋸刃を使う必要があるため、従来、鉄筋コンクリート杭を切断するには、鋸刃の寿命や切断効率を向上させるためには、2種類の鋸刃を交換しながら使い分けて切断作業をする必要があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平10-237868号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明は、従来の問題を解決するため、コンクリートと鉄筋で構成されている鉄筋コンクリート杭を、1種類の鋸刃だけで、効率よく切断できる杭切断装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
従来技術における問題点を解決するために、本発明は、以下の技術的な解決策を講じている。
なお、本発明の説明において、「内」、「下」、「上」など方位と位置関係を指示する用語は、図面に示される方位や作業中によく置く方位、位置関係に基づくものである。
また、方向または位置関係は、本発明を説明し、説明を簡略化するためのものであり、参照されるデバイスまたは要素が特定の方向を有し、特定の方向で構築または操作されなければならないことを示したり示唆したりするものではない。
さらに、「第1」、「第2」などの用語は、説明を区別するためにのみ使用され、相対的な重要性を示したり、暗示することを意味するものではない。
【0008】
本発明にかかる杭切断装置は、
鋸刃機構と、鋸刃機構を装着する駆動機構と、からなり、
鋸刃機構は、
盤縁に複数の歯刃A、歯刃Bを有する鋸盤と、
鋸盤に取り付けられ、駆動機構を連結させるための嵌合部を有する六角スリーブBと、
鋸盤の回転の中心軸である回転軸Dと、
回転軸Dの先端に形成された六角ヘッドBと、
回転軸Dから外周方向に延びたスポークと、
スポークの先端に環状に配置されたギアリングBと、
ギアリングBの回動によって複数のギアを介して鋸盤の中心と外周方向をスライドし、先端に歯刃Bが形成されたラックと、
によって構成され、
駆動機構は、
使用者が把持し、複数のギアを内部に有するハウジングと、
複数のギアを駆動するモーターA、モーターBと、
モーターAの駆動によって複数のギアを介して回転するリングスリーブAと、
モーターBの駆動によって複数のギアを介して回転する六角スリーブAと、
リングスリーブAの先端に設けられ、鋸刃機構の六角スリーブBの嵌合部に差し込まれることで鋸刃機構を装着する六角ヘッドA4と、
リングスリーブA
ギアIとともにデファレンシャルギヤを構成するギアJを内部に有する筒形ハウジングと、
によって構成され、
モーターAを駆動することで、
複数のギアを介してリングスリーブAと六角スリーブAが同じ回転速度で回転し、
駆動機構に装着された鋸刃機構の鋸盤を、盤縁に複数の歯刃Aのみが配置された状態で回転させ、
モーターAを駆動させたままモーターBを駆動することで、
複数のギアを介して筒形ハウジングが回転し、
筒形ハウジング内のギアJの回転数及び回転速度が増えてギアIの回転速度が増加し、
リングスリーブAよりも六角スリーブAの回転速度が増加して、
六角スリーブAに差し込まれた状態で嵌合する六角ヘッドBとともに、回転軸D36の回転速度が、鋸盤26の回転速度より増加したときに、
回転軸Dから外周方向に延びたスポーク先端のギアリングBが周方向を回動し、
複数のギアを介して歯刃Bが鋸盤の外周方向にスライドして盤縁から突出した状態になり、
駆動機構に装着された鋸刃機構の鋸盤を、盤縁に複数の歯刃Aと歯刃Bが配置された状態で回転させ、
切断対象によって鋸盤の盤縁に配置させる歯刃を密と状態と疎の状態とに変更することで、
歯刃の摩耗と損傷を軽減して、歯刃の寿命を延ばすことができる
ことを特徴とする。
【0009】
本発明にかかる杭切断装置は、
鋸刃機構と、鋸刃機構を装着する駆動機構と、からなり、
鋸刃機構は、
盤縁に、2枚1組の歯刃が重なるように複数配置された歯刃Aと、歯刃Aの間から突出と後退が自在な歯刃Bを有する鋸盤と、
鋸盤に取り付けられ、駆動機構を連結させるための嵌合部を有する六角スリーブBと、
鋸盤の回転の中心軸である回転軸Dと、
回転軸Dの先端に形成された六角ヘッドBと、
回転軸Dから外周方向に延びたスポークと、
スポークの先端に環状に配置されたギアリングBと、
ギアリングBの回動によって複数のギアを介して鋸盤の中心と外周方向をスライドし、先端に歯刃Bが形成されたラックと、
によって構成され、
駆動機構は、
使用者が把持し、複数のギアを内部に有するハウジングと、
複数のギアを駆動するモーターA、モーターBと、
モーターAの駆動によって複数のギアを介して回転するリングスリーブAと、
モーターBの駆動によって複数のギアを介して回転する六角スリーブAと、
リングスリーブAの先端に設けられ、鋸刃機構の六角スリーブBの嵌合部に差し込まれることで鋸刃機構を装着する六角ヘッドA4と、
リングスリーブA
ギアIとともにデファレンシャルギヤを構成するギアJを内部に有する筒形ハウジングと、
によって構成され、
モーターAを駆動することで、
複数のギアを介してリングスリーブAと六角スリーブAが同じ回転速度で回転し、
駆動機構に装着された鋸刃機構の鋸盤を、盤縁に複数の歯刃Aのみが配置された状態で回転させ、
モーターAを駆動させたままモーターBを駆動することで、
複数のギアを介して筒形ハウジングが回転し、
筒形ハウジング内のギアJの回転数及び回転速度が増えてギアIの回転速度が増加し、
リングスリーブAよりも六角スリーブAの回転速度が増加して、
六角スリーブAに差し込まれた状態で嵌合する六角ヘッドBとともに、回転軸D36の回転速度が、鋸盤26の回転速度より増加したときに、
回転軸Dから外周方向に延びたスポーク先端のギアリングBが周方向を回動し、
複数のギアを介して歯刃Bが鋸盤の外周方向にスライドして盤縁から突出した状態になり、
駆動機構に装着された鋸刃機構の鋸盤を、盤縁に複数の歯刃Aと歯刃Bが配置された状態で回転させ、
切断対象によって鋸盤の盤縁に配置させる歯刃を密と状態と疎の状態とに変更することで、
歯刃の摩耗と損傷を軽減して、歯刃の寿命を延ばすことができる
ことを特徴とする。
【0010】
本発明にかかる杭切断装置は、
鋸刃機構と、鋸刃機構を装着する駆動機構と、からなり、
鋸刃機構は、
盤縁に、2枚1組の歯刃が重なるように複数配置された歯刃Aと、歯刃Aの間から突出と後退が自在な歯刃Bと、を有する鋸盤と、
鋸盤に取り付けられ、駆動機構を連結させるための嵌合部を有する六角スリーブBと、
鋸盤の回転の中心軸である回転軸Dと、
回転軸Dの先端に形成された六角ヘッドBと、
回転軸Dから外周方向に延びたスポークと、
スポークと鋸盤に接続するリセットスプリングと、
スポークの先端に環状に配置されたギアリングBと、
ギアリングBの回動によって複数のギアを介して鋸盤の中心と外周方向をスライドし、先端に歯刃Bが形成されたラックと、
によって構成され、
駆動機構は、
使用者が把持し、複数のギアを内部に有するハウジングと、
複数のギアを駆動するモーターA、モーターBと、
モーターAの駆動によって複数のギアを介して回転するリングスリーブAと、
モーターBの駆動によって複数のギアを介して回転する六角スリーブAと、
リングスリーブAの先端に設けられ、鋸刃機構の六角スリーブBの嵌合部に差し込まれることで鋸刃機構を装着する六角ヘッドA4と、
リングスリーブA
ギアIとともにデファレンシャルギヤを構成するギアJを内部に有する筒形ハウジングと、
によって構成され、
モーターAを駆動することで、
複数のギアを介してリングスリーブAと六角スリーブAが同じ回転速度で回転し、
駆動機構に装着された鋸刃機構の鋸盤を、盤縁に複数の歯刃Aのみが配置された状態で回転させ、
モーターAを駆動させたままモーターBを駆動することで、
複数のギアを介して筒形ハウジングが回転し、
筒形ハウジング内のギアJの回転数及び回転速度が増えてギアIの回転速度が増加し、
リングスリーブAよりも六角スリーブAの回転速度が増加して、
六角スリーブAに差し込まれた状態で嵌合する六角ヘッドBとともに、回転軸D36の回転速度が、鋸盤26の回転速度より増加したときに、
回転軸Dから外周方向に延びたスポーク先端のギアリングBが周方向を回動し、
複数のギアを介して歯刃Bが鋸盤の外周方向にスライドして盤縁から突出した状態になり、
駆動機構に装着された鋸刃機構の鋸盤を、盤縁に複数の歯刃Aと歯刃Bが配置された状態で回転させ、
モーターBの駆動を停止することで、
リングスリーブAと六角スリーブAが同じ回転速度で回転するようになり、
回転軸Dの回転速度が鋸盤の回転速度に近づくとともに、
リセットスプリングの弾性力によってスポークが元の位置に戻され、
歯刃Bが鋸盤の中心方向にスライドして盤縁から後退した状態になり、
駆動機構に装着された鋸刃機構の鋸盤を、盤縁に複数の歯刃Aのみが配置された状態で回転させ、
切断対象によって鋸盤の盤縁に配置させる歯刃を密と状態と疎の状態とに変更することで、
歯刃の摩耗と損傷を軽減して、歯刃の寿命を延ばすことができる
ことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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