TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2024152298
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-25
出願番号
2023066410
出願日
2023-04-14
発明の名称
段差形成治具
出願人
ジャパンライフ株式会社
代理人
個人
主分類
B28B
23/02 20060101AFI20241018BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約
【課題】コンクリート製品の吊り上げ操作時にアンカーロッドに係合されるカプラによりコンクリート製品の表面に傷が発生しないようにする。
【解決手段】アンカーロッド1の頭部を露出させるアンカー穴PHに連なってコンクリート製品Pの吊り上げ面Tとアンカー穴との間に段差部を形成する段差形成治具であって、コンクリート製品Pを成型する成型型枠26におけるコンクリート製品の吊り上げ面を形成する表面形成面に突き当てられる接触面7、および段差部を形成する段差面8を備える治具本体6を、有し、治具本体6とセット治具が成型型枠26に配置された状態のもとでコンクリートを打設し、治具本体6によりコンクリート製品に段差部を形成する。
【選択図】図11
特許請求の範囲
【請求項1】
アンカーロッドの頭部を露出させるアンカー穴に連なってコンクリート製品の吊り上げ面と前記アンカー穴との間に段差部を形成する段差形成治具であって、
コンクリート製品を成型する成型型枠におけるコンクリート製品の前記吊り上げ面を形成する表面形成面に突き当てられる接触面、および前記段差部を形成する段差面を備える治具本体と、
前記頭部が組み込まれて前記アンカー穴を形成するアンカー穴形成部および前記アンカー穴形成部に組み込まれる位置決め軸を備えたセット治具における前記位置決め軸が装着されるように、前記治具本体に形成された位置決め穴と、を有し、
前記治具本体と前記セット治具が前記成型型枠に配置された状態のもとで前記成型型枠にコンクリートを打設し、前記治具本体により前記コンクリート製品に前記段差部を形成することを特徴とする段差形成治具。
続きを表示(約 640 文字)
【請求項2】
前記治具本体は、前記接触面よりも前記段差面が小径であって外周面がテーパ形状の円板であり、中心部に前記位置決め穴が形成された、
ことを特徴とする請求項1記載の段差形成治具。
【請求項3】
前記治具本体は、前記接触面を備えた第1金属板と、前記段差面を備えた第2金属板と、前記第1金属板と前記第2金属板との間に配置される樹脂製基板とを有し、
前記第1金属板の外径は前記第2金属板の外径よりも小径であり、前記樹脂製基板は前記接触面の外周部を形成する、
ことを特徴とする請求項1または2記載の段差形成治具。
【請求項4】
前記治具本体は、前記接触面を備えた樹脂製板と、前記段差面を備えた金属板とを有する、
ことを特徴とする請求項1または2記載の段差形成治具。
【請求項5】
前記位置決め軸は、前記成型型枠に形成された取付穴にねじ結合される雄ねじであり、前記位置決め穴は前記雄ねじがねじ結合される雌ねじである、
ことを特徴とする請求項1または2記載の段差形成治具。
【請求項6】
前記治具本体は、前記接触面と前記段差面とを備えた樹脂製基板を有する、
ことを特徴とする請求項1または2記載の段差形成治具。
【請求項7】
前記治具本体は、樹脂製基板とその外周に設けられた樹脂製の環状カバーとを有する、
ことを特徴とする請求項6記載の段差形成治具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリート製品を吊り上げるためのカプラを配置するようにコンクリート製品に形成されるアンカー穴に連なった段差部を形成する段差形成治具に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
PC板(プレキャストコンクリート)などのコンクリート製品をワイヤにより吊り上げるために、コンクリート製品にはアンカーロッドが埋設される。このアンカーロッドの頭部にカプラを係合し、カプラに組付けられた接続片にワイヤを引っ掛けてコンクリート製品を吊り上げるようにしている。
【0003】
特許文献1にはコンクリート製品を吊り上げるための吊り上げ治具が記載されている。この吊り上げ治具は、コンクリート製品に埋設されたアンカーロッドの頭部に係合されるカプラを有し、カプラをアンカーロッドの頭部に係合させるためにコンクリート製品には頭部を外部に露出させるためのアンカー穴が形成される。カプラには接続片が揺動自在に組付けられており、カプラと接続本とにより係止片が形成され、係止片にはワイヤが引っ掛けられ、ワイヤによりコンクリート製品は吊り上げられる。
【0004】
カプラにはアンカーロッドの頭部が開口部から入り込む係合穴とアンカーロッドが貫通する長孔とが形成されており、カプラの係合穴にアンカーロッドの頭部を挿入させた状態で、カプラを回転させてアンカーロッドが長孔の端部を貫通する位置となるようにカプラを位置決めすると、カプラはアンカーロッドの頭部に係合される。作業者がカプラを回転させて係合動作をするために、カプラにはコンクリート製品を吊り上げる支点となる爪部が突設されている。
【0005】
コンクリート製品を吊り上げて所定の据え付け場所にコンクリート製品を搬送して構築した後には、カプラはアンカーロッドの頭部から取り外される。カプラを取り外した後のアンカー穴を覆うために、特許文献2に記載されるように、アンカー穴には閉塞部材が装着される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2012-82645号公報
特開2019-196604号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このように、アンカーロッドにカプラを係合させるときには、開口部から係合穴にアンカーロッドの頭部を挿入させた状態のもとで、爪部を掴んでカプラを回転操作する。この回転操作によって、コンクリート製品の吊り上げ面つまりカプラが取り付けられるコンクリートの表面に爪部が当たることがある。このように、爪部が表面に当たった状態で、コンクリート製品がワイヤで吊り上げられると、爪部がコンクリート製品に突き当てられてコンクリート製品の表面つまり吊り上げ面に傷をつけてしまう。表面に傷が発生すると、構築されたコンクリート製品の品質が低下してしまうので、傷の補修作業を行う必要がある。
【0008】
本発明は、上述の技術的背景からなされたものであって、コンクリート製品の吊り上げ操作時にアンカーロッドに係合されるカプラによりコンクリート製品の表面に傷が発生しないようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明の段差形成治具は、アンカーロッドの頭部を露出させるアンカー穴に連なってコンクリート製品の吊り上げ面と前記アンカー穴との間に段差部を形成する段差形成治具であって、コンクリート製品を成型する成型型枠におけるコンクリート製品の前記吊り上げ面を形成する表面形成面に突き当てられる接触面、および前記段差部を形成する段差面を備える治具本体と、前記頭部が組み込まれて前記アンカー穴を形成するアンカー穴形成部および前記アンカー穴形成部に組み込まれる位置決め軸を備えたセット治具における前記位置決め軸が装着されるように、前記治具本体に形成された位置決め穴と、を有し、前記治具本体と前記セット治具が前記成型型枠に配置された状態のもとで前記成型型枠にコンクリートを打設し、前記治具本体により前記コンクリート製品に前記段差部を形成することを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の本発明の段差形成治具は、請求項1記載の発明において、前記治具本体は、前記接触面よりも前記段差面が小径であって外周面がテーパ形状の円板であり、中心部に前記位置決め穴が形成された、ことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
他の特許を見る