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公開番号2024108013
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-09
出願番号2023012248
出願日2023-01-30
発明の名称繊維篩い出し装置
出願人三井住友建設株式会社
代理人弁理士法人大島特許事務所
主分類B28C 7/10 20060101AFI20240802BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約【課題】効率よく補強繊維塊を解繊して補強繊維を篩い出すことが可能な繊維篩い出し装置を提供する。
【解決手段】コンクリート補強繊維篩い出し装置1は、筐体2と、筐体2に回転可能に支持された回転体3と、回転体3の内部への補強繊維塊4の投入を可能にするべく回転3に設けられた投入口3aとを備える。回転体3の内部には、回転体3の回転に伴って補強繊維塊4を巻き上げる少なくとも1つの巻き上げ部31が設けられる。巻き上げ部31は回転体3の回転軸線Xの方向に延在する1つ以上の巻き上げ部材31cを含む。巻き上げ部材31cと回転体3の内周面との間には所定の間隙31zが形成される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
コンクリートに混練されるべき補強繊維を篩い出すための繊維篩い出し装置であって、
筐体と、
前記筐体に回転可能に支持された籠様又は檻様の回転体と、
前記回転体の内部への補強繊維塊の投入を可能にするべく前記回転体に設けられた投入口と、
前記回転体の内部に設けられ、前記回転体の回転に伴って前記補強繊維塊を巻き上げる少なくとも1つの巻き上げ部と、
を有する繊維篩い出し装置。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記巻き上げ部は、前記回転体の内部において前記回転体の回転軸線の方向に延在するように設けられた少なくとも1つの巻き上げ部材を含み、
前記巻き上げ部材と前記回転体の内周面との間に所定の間隙が形成されている、請求項1に記載の繊維篩い出し装置。
【請求項3】
前記巻き上げ部が、互いに間隙を空けて配置された複数の前記巻き上げ部材を含む、請求項2に記載の繊維篩い出し装置。
【請求項4】
複数の前記巻き上げ部が、前記回転体の周方向に間隔を空けて配置されている、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の繊維篩い出し装置。
【請求項5】
前記回転体における回転軸線方向の一端側に前記投入口が設けられている、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の繊維篩い出し装置。
【請求項6】
前記回転体の回転軸線が水平を向き、
前記筐体が、前記投入口から前記回転体の内部に投入される前記補強繊維塊を案内するシュートを備え、
前記シュートの一方の開口である導入口が上方を向いている、請求項5に記載の繊維篩い出し装置。
【請求項7】
前記回転体に設けられ、前記回転体の前記内周面に対する前記巻き上げ部材の径方向位置を変更可能に、前記巻き上げ部材を支持するアジャスタ機構を更に有する、請求項2又は請求項3に記載の繊維篩い出し装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリートやモルタル等の混練プロセスにおいて補強繊維の塊を解繊したうえで篩い出す、繊維篩い出し装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、補強繊維の塊(以後、補強繊維塊という)を解繊したうえで篩い出す技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。このコンクリート補強用短繊維供給装置(以後、単に短繊維供給装置という)は、補強繊維塊を受容する回転可能に支持された籠状回転体を備え、籠状回転体を回転させることにより補強繊維塊を解繊する。解繊されて籠状回転体から繰り出された短繊維は、空気輸送によって混練中のコンクリート(コンクリートミキサー車内)に分散状に供給される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-101521号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、繊維状の物体は重量に対する表面積が大きいことから、摩擦力により繊維相互の移動が阻害されやすいという性質があり、繊維の集合体も圧縮力が印加されると自らの纏まりを維持するように振る舞う性質がある。従来の短繊維供給装置では、仮に籠状回転体を回転させたとしても、補強繊維塊は回転しながら籠状回転体の内周面の最下部近傍に留まり続けるため、自重による圧縮力を受け続けた補強繊維塊には自らの纏まりを維持する性質が強く作用し続ける。それゆえ、補強繊維塊の解繊処理や解繊されるべき繊維の篩い出し処理の効率低下を招くという課題があった。
【0005】
また、従来の短繊維供給装置においては、籠状回転体の周面に蓋が設けられ、蓋を開扉することにより供給用開口部が形成されるように構成されている。したがって、補強繊維塊を籠状回転体に投入する際には籠状回転体を停止させる必要がある。加えて、この装置はその構成上、補強繊維塊を籠状回転体に投入する際には蓋が籠状回転体の上方に向けて開扉できるような回転角度位置に存在していなければならない。したがって、籠状回転体を停止する度にその回転角度位置合わせのための処理が必要になる。
【0006】
本発明は以上の背景に鑑み、効率よく補強繊維塊を解繊して解繊された補強繊維を篩い出すことが可能な繊維篩い出し装置を提供することを主な課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明のある態様は、コンクリートに混練されるべき補強繊維を篩い出すための繊維篩い出し装置(1)であって、筐体(2)と、前記筐体に回転可能に支持された籠様又は檻様の回転体(3)と、前記回転体の内部への補強繊維塊(4)の投入を可能にするべく前記回転体に設けられた投入口(3a)と、前記回転体の内部に設けられ、前記回転体の回転に伴って前記補強繊維塊を巻き上げる少なくとも1つの巻き上げ部(31)と、を有する。
【0008】
この態様によれば、回転体を回転駆動することにより、回転体の内部に設けられた巻き上げ部が当該内部を周回するように移動する。このとき、巻き上げ部は周回の方向に対する補強繊維塊の位置規制効果を有し、当該効果は回転体の内部における高位置(即ち補強繊維塊の落下方向と逆方向の位置)に向けて補強繊維塊を巻き上げるように作用する。高位置から落下し回転体の内周面に衝突することにより、補強繊維塊の解繊作用が促進される。結果として、籠様又は檻様をなす回転体の内部から繊維を効率的に篩い出すことができる。
【0009】
上記の態様において、前記巻き上げ部(31)は、前記回転体(3)の内部において前記回転体の回転軸線(X)の方向に延在するように設けられた少なくとも1つの巻き上げ部材(31c)を含み、前記巻き上げ部材と前記回転体の内周面との間に所定の間隙(31z)が形成されていてもよい。
【0010】
この態様によれば、巻き上げ部を構成する巻き上げ部材と回転体の内周面との間には間隙が形成され、当該間隙を通過するようにして補強繊維塊の一部の脱落が許容される。これにより、補強繊維塊の解繊作用がより促進され、回転体の内部から繊維をより効率的に篩い出すことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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