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公開番号2024150173
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-23
出願番号2023063451
出願日2023-04-10
発明の名称コンクリートプラント
出願人大成建設株式会社
代理人弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類B28C 9/02 20060101AFI20241016BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約【課題】プラント施工時の手間や費用を最小限に抑えることを可能としたコンクリートプラントを提案する。
【解決手段】コンクリートプラント1は、骨材貯留槽2と、セメントサイロ3と、貯水槽4と、混合ミキサ5とを備えている。骨材貯留槽2は、上面が開口された平面視矩形状の箱型の容器21を、上端を地表面GLから突出させた状態で地中に埋設することにより形成されている。また、骨材貯留槽2の前面側には、骨材貯留槽2に骨材を供給する骨材運搬車両C2の荷台の後端が容器21の上端よりも高くなるように、骨材運搬車両C2を誘導するスロープ8が形成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
骨材貯留槽と、セメントサイロと、貯水槽と、混合ミキサとを備えるコンクリートプラントであって、
前記骨材貯留槽は、上面が開口された平面視矩形状の箱型の容器を、上端を地表面から突出させた状態で地中に埋設することにより形成されており、
前記骨材貯留槽の前面側には、前記骨材貯留槽に骨材を供給する骨材運搬車両が載り上がるスロープが形成されており、前記スロープは、前記骨材運搬車両の荷台の後端が前記容器の上端よりも高くなるように傾斜していることを特徴とする、コンクリートプラント。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記スロープの後端部と前記骨材貯留槽との間に隙間が形成されており、
前記隙間の上方に、前記骨材貯留槽に近づくに従って低くなるすりつけ版が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のコンクリートプラント。
【請求項3】
前記骨材貯留槽を囲う建屋を備えており、
前記スロープの後端に沿ってシャッターが設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のコンクリートプラント。
【請求項4】
前記骨材貯留槽の下端は、前記スロープに前記骨材運搬車両が載り上がった状態で、前記スロープの下面から地盤中に伝達される荷重の影響範囲外になる位置に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載のコンクリートプラント。
【請求項5】
前記骨材貯留槽の下端は、地下水位よりも上に位置していることを特徴とする、請求項1に記載のコンクリートプラント。
【請求項6】
前記骨材貯留槽内に仕切り壁が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のコンクリートプラント。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリートを製造するためのコンクリートプラントに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
大規模な建設工事では、現場内にコンクリートプラントを設ける場合がある。コンクリートプラントを有していれば、現場内において製造したコンクリートを打設することができる。また、外部からコンクリートを搬入する場合には、輸送量に制限があるが、現場内においてコンクリートを製造すれば、コンクリートを搬入する場合に比べて大量のコンクリートを一度に打設することが可能となり、時間の制約が緩和される。
コンクリートプラントでは、骨材、セメント、水、混和剤等の材料を個別に貯留しておき、必要な量の材料を混錬ミキサに投入して混練りすることで、コンクリートを製造する。そのため、コンクリートプラントは、骨材を貯留するための骨材貯留槽、セメントを貯留するためのセメントサイロ、水を貯留するための貯水槽、混和剤等を貯留するためのタンク等を備えている。
【0003】
コンクリートプラントの骨材貯留槽は、運搬車両等により搬入してきた骨材を投入しやすくするために、地中に形成される場合がある。例えば、特許文献1のコンクリートプラントでは、複数の円筒状の容器を地中に埋設することにより骨材貯留槽が形成されている。
骨材貯留槽を形成する際には、容器を埋設することが可能な深さまで、安定勾配を確保しつつ掘削する必要がある。骨材貯留槽が深い場合(容器の高さが大きい場合)には、地盤を掘り下げる際に法面を形成する必要があるため、コンクリートプラントに要する敷地面積が大きくなる。また、掘削深さや範囲が大きいと、掘削土量も多くなり、手間や費用が増加するとともに、掘削土の貯留スペースが必要になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-116877号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、プラント施工時の手間や費用を最小限に抑えることを可能としたコンクリートプラントを提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するための本発明のコンクリートプラントは、骨材貯留槽と、セメントサイロと、貯水槽と、混合ミキサとを備えている。前記骨材貯留槽は、上面が開口された平面視矩形状の箱型の容器を、上端を地表面から突出させた状態で地中に埋設することにより形成されている。また、前記骨材貯留槽の前面側には、前記骨材貯留槽に骨材を供給する骨材運搬車両が載り上がるスロープが形成されている。前記スロープは、前記骨材運搬車両の荷台の後端が前記容器の上端よりも高くなるように傾斜している。
かかるコンクリートプラントによれば、骨材貯留槽を構成する容器の上端部を地表面から突出させることで、骨材貯留槽を形成する際の掘削深さを小さくでき、その結果、掘削範囲も小さくできる。そのため、施工の手間を低減することが可能となり、ひいては、費用の低減化も可能となる。また、骨材貯留槽を平面視矩形状にすることで、複数の円筒状の容器を使用する場合に比べて槽の深さを小さくしても、必要な容積を確保できる。また、骨材貯留槽の上端を地表面から突出させているが、スロープを設けることにより、運搬車両から骨材貯留槽への骨材の供給(投入)を可能としている。
【0007】
前記スロープの後端部と前記骨材貯留槽との間に隙間が形成されている場合には、前記隙間の上方に、前記骨材貯留槽に近づくに従って低くなるすりつけ版が設けられているのが望ましい。このようにすれば、骨材が隙間に落下することを防止できる。
また、前記骨材貯留槽を囲う建屋を備えており、前記スロープの後端に沿ってシャッターが設けられていれば、周囲から骨材貯留槽内に雨水等が浸入することを防止し、ひいては、骨材の含水率の上昇等を抑制できる。
また、前記骨材貯留槽の下端は、前記スロープに前記骨材運搬車両が載り上がった状態で、前記スロープから地盤中に伝達される荷重の影響範囲外になる位置に配置されているのが望ましい。こうすることで、骨材貯留槽に作用する側圧を最小限に抑えることができる。
また、前記骨材貯留槽の下端が地下水位よりも上に位置していれば、骨材貯留槽内への地下水の流入を抑制し、ひいては、骨材の含水率の上昇等を抑制できる。
さらに、複数の骨材を貯留する場合には、前記骨材貯留槽内に仕切り壁を設けておくのが望ましい。
【発明の効果】
【0008】
本発明のコンクリートプラントによれば、プラント施工時の手間や費用を最小限に抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態に係るコンクリートプラントを示す平面図である。
コンクリートプラントを示す正面図である。
コンクリートプラントを左側から望む側面図である。
コンクリートプラントを右側から望む側面図である。
比較例の骨材貯留槽と掘削範囲を示す図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
実施例の骨材貯留槽と掘削範囲を示す図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本実施形態では、工事現場においてコンクリートまたはモルタルを製造するために使用されるコンクリートプラント(バッチャープラント)1について説明する。図1~図4にコンクリートプラント1を示す。
コンクリートプラント1は、図1および図2に示すように、骨材貯留槽2と、セメントサイロ3と、貯水槽4と、混合ミキサ5とを備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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