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公開番号2025006402
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023107184
出願日2023-06-29
発明の名称高炉セメント用急結剤、吹付け材料、吹付けコンクリート
出願人デンカ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C04B 28/02 20060101AFI20250109BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】短期強度発現性及び急結性に優れ、硫化水素ガス発生を抑制できる高炉セメント用急結剤を提供することを目的とする。
【解決手段】カルシウムアルミネートを40~70質量部、アルカリ金属塩を2.5~40質量部含有する、高炉セメント用急結剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
カルシウムアルミネートを40~70質量部、アルカリ金属塩を2.5~40質量部含有する、高炉セメント用急結剤。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記カルシウムアルミネートを含むA材と、前記アルカリ金属塩を含むB材との組み合わせからなる、請求項1に記載の高炉セメント用急結剤。
【請求項3】
前記アルカリ金属塩が、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、及び硫酸ナトリウムからなる群から選択される1種または2種以上である、請求項1または2に記載の高炉セメント用急結剤。
【請求項4】
前記B材が、水を含むスラリーである、請求項2に記載の高炉セメント用急結剤。
【請求項5】
前記B材のpHが6以上である、請求項4に記載の高炉セメント用急結剤。
【請求項6】
請求項1または2に記載の高炉セメント用急結剤と、高炉セメントとを含有する、吹付け材料。
【請求項7】
前記高炉セメント中の高炉スラグ配合量が、30~90質量%である、請求項6に記載の吹付け材料。
【請求項8】
請求項6に記載の吹付け材料を含有する、吹付けコンクリート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、高炉セメント用急結剤、吹付け材料、及び吹付けコンクリートに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、トンネル掘削等露出した地山の崩落を防止するために、急結剤をコンクリートに混合した急結性コンクリートの吹付け工法が用いられている。この工法は、掘削工事現場に設置した計量プラントで材料を計量混合して吹付けコンクリートを調製し、ポンプで圧送、途中で合流管の他方から圧送した急結剤と混合し、地山面に所定の厚みになるまで吹付ける工法である。
【0003】
急結剤としては、硫酸アルミニウムとフッ化水素酸との反応で得られるフッ化物含有水溶性アルミニウム錯体、水酸化アルミニウム、および亜リン酸および/またはその有機酸塩を配合してなる液体急結剤(特許文献1参照)や、フッ化アルミニウム、アルミニウムの酸性又は塩基性溶液、ケイ酸リチウム、アルミン酸リチウムよりなる群から選択された少なくとも1種以上を含有するコンクリート用急結剤(特許文献2参照)、硫酸アルミニウムとフッ化水素酸との反応で得られるフッ化物含有水溶性アルミニウム塩、水酸化アルミニウム、および水酸化リチウム、炭酸リチウム、硫酸リチウム等からなる液体急結剤(特許文献3参照)が提案されている。
【0004】
一方、近年では、二酸化炭素排出量削減の観点から、セメント使用量の削減が求められており、高炉セメント等の副産物の利用が検討されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2006-193388号公報
特開2001-130935号公報
特開2005-89276号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、高炉セメントは短期強度が得られにくいという課題があり、また、使用する急結剤との組み合わせによっては高炉セメント中の高炉スラグ由来による硫化水素ガスが発生するという懸念があった。
【0007】
以上より、本発明では、短期強度発現性及び急結性に優れ、硫化水素ガス発生を抑制できる高炉セメント用急結剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記のような課題を踏まえて鋭意検討を行った結果、カルシウムアルミネート及びアルカリ金属塩を、所定量含有する高炉セメント用急結剤が、上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、下記の通りである。
【0009】
[1] カルシウムアルミネートを40~70質量部、アルカリ金属塩を2.5~40質量部含有する、高炉セメント用急結剤。
[2] 前記カルシウムアルミネートを含むA材と、前記アルカリ金属塩を含むB材との組み合わせからなる、上記[1]に記載の高炉セメント用急結剤。
[3] 前記アルカリ金属塩が、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、及び硫酸ナトリウムからなる群から選択される1種または2種以上である、上記[1]または[2]に記載の高炉セメント用急結剤。
[4] 前記B材が、水を含むスラリーである、上記[2]または[3]に記載の高炉セメント用急結剤。
[5] 前記B材のpHが6以上である、上記[2]~[4]のいずれか1つに記載の高炉セメント用急結剤。
[6] 上記[1]~[5]のいずれか1つに記載の高炉セメント用急結剤と、高炉セメントとを含有する、吹付け材料。
[7] 前記高炉セメント中の高炉スラグ配合量が、30~90質量%である、上記[6]に記載の吹付け材料。
[8] 上記[6]または[7]に記載の吹付け材料を含有する、吹付けコンクリート。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、短期強度発現性及び急結性に優れ、硫化水素ガス発生を抑制できる高炉セメント用急結剤を提供することが出来る。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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