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公開番号
2024145050
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-15
出願番号
2023057282
出願日
2023-03-31
発明の名称
吹付コンクリート
出願人
太平洋マテリアル株式会社
代理人
主分類
C04B
28/04 20060101AFI20241004BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】急結混和材の種類によらず高い初期強度発現性を示す吹付コンクリートを提供すること。
【解決手段】セメント、骨材及び石膏類を含むコンクリート組成物と、急結混和材と、水とを含み、セメントがの単位容積質量が300~500kg/m
3
であり、石膏類の含有量が、セメント100質量部に対し、無水物換算で1~10質量部である、吹付コンクリート。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
セメント、骨材及び石膏類を含むコンクリート組成物と、急結混和材と、水とを含み、
前記セメントがの単位容積質量が300~500kg/m
3
であり、
前記石膏類の含有量が、前記セメント100質量部に対し、無水物換算で1~10質量部である、吹付コンクリート。
続きを表示(約 200 文字)
【請求項2】
前記急結混和材が、カルシウムアルミネート、アルカリ金属硫酸塩、アルカリ土類金属硫酸塩、及び硫酸アルミニウムを含む、請求項1に記載の吹付コンクリート。
【請求項3】
前記骨材の細骨材率が45~70体積%である、請求項1又は2に記載の吹付コンクリート。
【請求項4】
水セメント比が40~70質量%である、請求項1又は2に記載の吹付コンクリート。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は吹付コンクリートに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
トンネル、採掘抗、地下空間等において、掘削面の崩壊防止、採掘時又は掘削後の地山補強の観点から、吹付コンクリートによる施工が行われている。吹付コンクリートは、その急結性によって施工対象物への付着性を担保し、施工対象物の補強に寄与している。
【0003】
吹付コンクリートには急結性付与のために急結成分が混和されており、中でも、カルシウムアルミネート、アルミン酸ナトリウム等を有効成分とする粉体急結材は、強力な急結性を付与することができ、高い強度を得ることもできる。吹付コンクリートの一般的な施工法である湿式吹付工法では、例えば、少なくともセメント、水及び骨材を秤量・混合してベースコンクリートを作製し、アジテーター車等を介した上で施工時に吹付装置にポンプ圧送する。吹付装置内では別送の粉体又は液体の急結剤を圧送中のベースコンクリートに添加し、吹付装置の吹付ノズル内で混合を進めて吹付コンクリートを形成し、これをノズル端孔から吹付ける。この吹付装置内の急結成分が水と接する地点(接水地点)から吹付ノズル端の吐出孔までを移動する間に、混合がなされて吹付コンクリートが形成される。混合に使われる距離は通常は数十cm~数mの距離であり、その移動時間が混合時間になる。一般にこの距離が長いほど混合が進み、混合性が高まり、組織的にも性状的にもより均一なコンクリートを得やすくなる。
【0004】
このような吹付コンクリートを得るために、ベースコンクリートに混和される粉体状の急結材は、一般的には前述した急結成分に諸性状を調整するための諸成分が加えられたものである。例えば、従来の代表的な粉体急結材には、化学成分としてのCaO含有量を多くしたカルシウムアルミネートに、硬化促進のための石膏を配合し、これらに初期強度発現性を高めるアルミン酸ナトリウムや凝結促進のための炭酸ナトリウム等が添加されている(例えば、特許文献1~4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-121763号公報
特開2003-012356号公報
特許第5129955号公報
特開2020-011891号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、用途や施工現場の環境によっては、従来の吹付コンクリートよりも更に高い初期強度発現性が求められることがある。高い初期強度発現性を発揮するには高強度型の急結材を用いた高強度吹付コンクリートを調製して対応することも考えられるが、施工開始直前、又は施工途中において想定外の強度増進の要求が生じることもある。そうした場合には新たに材料を準備する必要があり、費用や時間が更にかかるおそれがあった。
【0007】
したがって、本発明は急結混和材の種類によらず高い初期強度発現性を示す吹付コンクリートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者が上記課題について鋭意検討した結果、セメント量を調整したうえで石膏類を添加することで初期の強度発現性が増進した吹付コンクリートが得られることを見出した。
【0009】
すなわち、本発明は以下のとおりである。
[1]セメント、骨材及び石膏類を含むコンクリート組成物と、急結混和材と、水とを含み、セメントがの単位容積質量が300~500kg/m
3
であり、石膏類の含有量が、セメント100質量部に対し、無水物換算で1~10質量部である、吹付コンクリート。
[2]急結混和材が、カルシウムアルミネート、アルカリ金属硫酸塩、アルカリ土類金属硫酸塩、及び硫酸アルミニウムを含む、[1]に記載の吹付コンクリート。
[3]骨材の細骨材率が45~70体積%である、[1]又は[2]に記載の吹付コンクリート。
[4]水セメント比が40~70質量%である、[1]又は[2]に記載の吹付コンクリート。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、急結混和材の種類によらず高い初期強度発現性を示す吹付コンクリートを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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