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公開番号
2024153973
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-30
出願番号
2023067521
出願日
2023-04-18
発明の名称
水硬性組成物
出願人
株式会社トクヤマ
代理人
主分類
C04B
28/02 20060101AFI20241023BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】 普通ポルトランドセメントのみを用いて中流動コンクリートとした場合と比較して、同等の流動性を確保しつつ、水粉体比を低くすることなく材料分離抵抗性を向上した中流動コンクリートを提供する。
【解決手段】 ポルトランドセメントクリンカー57~94質量部、フライアッシュ5~40質量部及びセッコウ1~3質量部からなる結合材(結合材全量を100質量部とする)、増粘成分含有高性能AE減水剤、粗骨材、細骨材及び水を含む水硬性組成物であって、細骨材率が55~60%であることを特徴とする水硬性組成物である。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポルトランドセメントクリンカー57~94質量部、フライアッシュ5~40質量部及びセッコウ1~3質量部からなる結合材(結合材全量を100質量部とする)、増粘成分含有高性能AE減水剤、粗骨材、細骨材及び水を含む水硬性組成物であって、細骨材率が55~60%であることを特徴とする水硬性組成物。
続きを表示(約 63 文字)
【請求項2】
スランプフロー値が40~50cmかつ空気量が3.0~6.0%である請求項1記載の水硬性組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、水硬性組成物に関する。さらに詳しくは、流動性を有しつつも、材料分離抵抗性を有し、締固めによる材料分離が生じにくい性質の水硬性組成物に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
近年のコンクリートを使用する建設工事では、部材形状の複雑化、鉄筋量の増加などからコンクリートの型枠への充填が困難な事例が増加しており、また、作業員及び技術者の減少から施工性が低下せざるを得ない現状にある。
【0003】
これらの問題に対応するため締固めを必要としない高流動コンクリートが開発され使用されてきた。この高流動コンクリートは製造の際にセメントなどの粉体や高性能AE減水剤などの混和剤を多量に使用する必要があることからコストアップは免れず、また、その性質から品質管理が煩雑になるといった問題を抱えている。
【0004】
上記の建設工事における問題と高流動コンクリートの問題を解決するために、通常のコンクリートより流動性が高いが、施工の際は締固めを必要とする「締固めが必要な高流動コンクリート(以下、中流動コンクリートと呼称)」の適用が徐々に進められており、例えば、トンネル覆工コンクリートへの適用事例がいくつか報告されている(例えば、非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
諏訪薗和彦、外3名、「増粘剤系中流動コンクリートによるトンネル覆工の施工-南九州西回り自動車道 津奈木トンネル(仮称-)」、コンクリート工学、2012年4月、第50巻、第4号、p.366-371(368)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
中流動コンクリートは流動性が高く、少しの締固めで充填が可能という利点を有す。しかし、セメント使用量を抑えなければならないという性質上、高い水粉体比かつ単位水量が多くなる傾向にあり、締固め時間を長くすると材料分離が生じ易いという欠点がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決すべく研究を行った。そして、中流動コンクリートで使用するセメントを内割り置換でフライアッシュへ変更すること、増粘成分含有高性能AE減水剤を使用すること、さらに細骨材率を所定の数値となるように調整することでコンクリートの水粉体比を低くすることなく、流動性を維持したまま、材料分離抵抗性を向上させることが可能であることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0008】
即ち本発明は、ポルトランドセメントクリンカー57~94質量部、フライアッシュ5~40質量部及びセッコウ1~3質量部からなる結合材(結合材全量を100質量部とする)、増粘成分含有高性能AE減水剤、粗骨材、細骨材及び水を含む水硬性組成物であって、細骨材率が55~60%であることを特徴とする水硬性組成物である。本発明の水硬性組成物において、スランプフロー値が40~50cmかつ空気量が3.0~6.0%であることが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明の水硬性組成物によれば、普通ポルトランドセメントのみを用いて中流動コンクリートとした場合と比較して、同等の流動性を確保しつつ、水粉体比を低くすることなく材料分離抵抗性を向上し、通常の中流動コンクリートでは材料分離が発生し得る締固め時間10秒においても材料分離が発生しない中流動コンクリートを提供する事が可能である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の水硬性組成物で使用する結合材は、ポルトランドセメントクリンカー、フライアッシュ及びセッコウからなる。
(【0011】以降は省略されています)
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