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公開番号
2025054573
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-08
出願番号
2023163690
出願日
2023-09-26
発明の名称
不焼成マグクロれんがの製造方法
出願人
黒崎播磨株式会社
代理人
弁理士法人英和特許事務所
主分類
C04B
35/047 20060101AFI20250331BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】不焼成マグクロれんがにおいて構造スポールを抑制する。
【解決手段】マグクロ系原料を合計で73質量%以上98質量%以下、アルミナ系原料を合計で1質量以上25質量%以下含有し、かつ結合剤を含有する耐火原料配合物を混練し、プレス成形後、60℃以上1000℃以下で熱処理を行う。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
マグクロ系原料を合計で73質量%以上98質量%以下、アルミナ系原料を合計で1質量以上25質量%以下含有し、かつ結合剤を含有する耐火原料配合物を混練し、プレス成形後、60℃以上1000℃以下で熱処理を行う、不焼成マグクロれんがの製造方法。
続きを表示(約 290 文字)
【請求項2】
アルミナ系原料の粒度が粒径0.1mm未満である、請求項1に記載の不焼成マグクロれんがの製造方法。
【請求項3】
結合剤が粒径75μm未満のシリカである、請求項1又は請求項2に記載の不焼成マグクロれんがの製造方法。
【請求項4】
耐火原料配合物が、マグクロ系原料として粒径75μm未満のマグネシア及び粒径75μm未満のマグクロのうち少なくとも一種を合計で0.2質量%以上30質量%以下含有し、かつ結合剤として粒径75μm未満のシリカを0.3質量%以上2.5質量%以下含有する、請求項3に記載の不焼成マグクロれんがの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、製鋼工程、特に二次精錬に用いられる不焼成マグクロれんがの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
二次精錬工程においては、一般的にマグクロれんがをはじめとした塩基性れんがが用いられている。マグクロれんがは1700℃以上で焼成することによってクロムを含むスピネルが発達し、強いボンドを形成することで高い耐食性を有する。一方でマグクロれんがの製造には1700℃以上の超高温焼成が必要であり、CO
2
排出やコスト増などのデメリットもある。そこで、これまでにも高温での焼成を必要としない不焼成マグクロれんがの製造方法が検討されてきた。
【0003】
例えば、特許文献1には、MgO成分が50質量%を超える範囲に調整された骨材100重量部に対して、結合剤としてLi
2
O/P
2
O
5
の重量比が2.5/7.5~1.5/8.5の範囲にある縮合りん酸リチウムを0.5~5重量部使用することを特徴とする不焼成耐火物の製造方法が開示されている。
また、特許文献2には、マグネシア質原料とクロミア質原料を含む耐火組成物100重量部にアルミン酸ソーダを0.5~3.5重量部配合し、混練後、加圧成形し、100~500℃で乾燥する不焼成マグクロれんがの製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特公昭63-24944号公報
特開平11-157917号公報
特開平4-6150号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者が不焼成マグクロれんがについて試験を行ったところ、不焼成マグクロれんがは焼成マグクロれんがと比較すると構造スポールが大幅に生じやすい問題のあることがわかった。すなわち、もともとマグクロれんがはマグネシアカーボンれんが等の黒鉛含有れんがと比較するとスラグが浸透しやすいため、構造スポールが使用時の損耗要因となることが多いが、特に不焼成マグクロれんがの場合には構造スポールの程度が非常に大きくなることが最も大きな損耗要因となることがわかった。ここで構造スポールとは、スラグ浸透により原質部と組織を大きく異にした変質部ができ、この変質部が溶融金属容器使用中の急激な温度上昇下降により、原質部と変質部の境界部に亀裂が発生し剥離する現象をいう。
【0006】
一方で、特許文献3の実施例には、焼結マグネシアクリンカ-(粒径5mm以下)、天然クロム鉱(粒径5mm以下)及び酸化クロム(微粉)を配合した骨材に、粒径0.35~1.0mmのアルミナ系原料を、外掛けで1~5重量%添加した後、760kgf/cm
2
の圧力で成形し、更に、この成形体を1800℃以上で焼成して得られたマグネシア-クロム質耐火物が開示されている。すなわち、特許文献3では第2頁右上欄の[作用]の欄に記載されているように、焼成時にアルミナ系原料が骨材中のマグネシアと反応して、スピネル化するに伴い、体積膨張を起こして、該耐火物の繊織中マイクロクラックを発生させる。このように予め耐火物中に導入したマイクロクラックが使用中に耐火物中に発生する亀裂の進展を防止、あるいは、抑制することにより、耐スポーリング性を向上させている。
【0007】
しかしながら、特許文献3は、あくまで焼成マグクロれんがにおいて耐スポーリング性を向上する技術であり、不焼成マグクロれんがにおいて特に問題となる構造スポールを抑制する技術ではではない。
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、不焼成マグクロれんがにおいて構造スポールを抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の要旨は次の通りである。
1.
マグクロ系原料を合計で73質量%以上98質量%以下、アルミナ系原料を合計で1質量以上25質量%以下含有し、かつ結合剤を含有する耐火原料配合物を混練し、プレス成形後、60℃以上1000℃以下で熱処理を行う、不焼成マグクロれんがの製造方法。
2.
アルミナ系原料の粒度が粒径0.1mm未満である、1に記載の不焼成マグクロれんがの製造方法。
3.
結合剤が粒径75μm未満のシリカである、1又は2に記載の不焼成マグクロれんがの製造方法。
4.
耐火原料配合物が、マグクロ系原料として粒径75μm未満のマグネシア及び粒径75μm未満のマグクロのうち少なくとも一種を合計で0.2質量%以上30質量%以下含有し、かつ結合剤として粒径75μm未満のシリカを0.3質量%以上2.5質量%以下含有する、3に記載のマグクロれんがの製造方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、不焼成マグクロれんがにおいて構造スポールを抑制することができるため、れんがの寿命が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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