TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025087308
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-10
出願番号
2023201872
出願日
2023-11-29
発明の名称
耐火物及びその製造方法
出願人
黒崎播磨株式会社
代理人
弁理士法人英和特許事務所
主分類
C04B
35/66 20060101AFI20250603BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】使用時に大亀裂の発生を抑制することのできる耐火物及びその製造方法を提供する。
【解決手段】熱焼失性のシート及びこのシートが焼失して形成された空間のうち少なくとも一方が、耐火原料を主体とする耐火物組織中にランダムに含まれている耐火物である。この耐火物は、耐火原料を主体とする耐火原料配合物に、熱焼失性のシートを添加して混合する工程を含む耐火物の製造方法により得られる。ここで、熱焼失性のシートは、代表長さをA、代表長さAの定義方向に直交する方向において当該シートの面内における最大長さをB、厚みをCとしたときに、C≦1mm、C/A≦0.1かつ0.2≦B/A≦1.0を満たすものである。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
熱焼失性のシート及び前記シートが焼失して形成された空間のうち少なくとも一方が、耐火原料を主体とする耐火物組織中にランダムに含まれている耐火物であって、
前記シートは、代表長さをA、前記代表長さAの定義方向に直交する方向において当該シートの面内における最大長さをB、厚みをCとしたときに、C≦1mm、C/A≦0.1かつ0.2≦B/A≦1.0を満たすものである、耐火物。
続きを表示(約 310 文字)
【請求項2】
前記代表長さAが、前記耐火原料の最大粒径の1/3よりも大きい、請求項1に記載の耐火物。
【請求項3】
耐火原料を主体とする耐火原料配合物に、熱焼失性のシートを添加して混合する工程を含む耐火物の製造方法であって、
前記シートは、代表長さをA、前記代表長さAの定義方向に直交する方向において当該シートの面内における最大長さをB、厚みをCとしたときに、C≦1mm、C/A≦0.1かつ0.2≦B/A≦1.0を満たすものである、耐火物の製造方法。
【請求項4】
前記代表長さAが、前記耐火原料の最大粒径の1/3よりも大きい、請求項3に記載の耐火物の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、溶融金属や高温物質を処理あるいは保持する窯炉あるいは設備に使用される耐火物とその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
かかる耐火物において、連続鋳造用ノズル製品などの一部のものを除いて、亀裂の発生自体を抑制するのは現在の材料技術では不可能といってよい。そのため、使用時には必ず亀裂が発生する。そして、亀裂が拡大すると耐火物を継続使用することができなくなり寿命となる。そのため、亀裂の拡大を抑制することは耐火物の耐用性向上に有用である。
【0003】
亀裂拡大を抑制する手法の一つとして、耐火物組織中に欠陥形成部材を混入させる手法が知られている。すなわち、この欠陥形成部材は耐火物組織中の応力集中部として機能し、初期の亀裂が生じた後の2本目以降の亀裂発生を生じやすくすることによって、亀裂分散性を向上させると考えられる。したがって、耐火物組織中に欠陥形成部材を適度に混入させることで亀裂分散性が向上し、結果として耐火物の耐用性に悪影響を及ぼすような大きな亀裂(以下「大亀裂」という。)の発生を抑制することができると考えられる。
【0004】
このような欠陥形成部材、すなわち耐火物組織中の応力集中部として機能するものとして、特許文献1では木片、特許文献2では0.2mm~4mmの粒度を持つ木材粉粒体を混入させることが開示されている。しかし、これら木片や木材粉粒体を混入させるという従来の手法では、大亀裂の発生を抑制するというには十分とはいえないレベルであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2006-225195号公報
特公昭62-21752号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、使用時に大亀裂の発生を抑制することのできる耐火物及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは上記課題を解決するために、耐火物組織中の応力集中部として機能する欠陥形成部材の材質及び形状について試験及び研究を重ねた結果、材質をプラスチック等の熱消失性の材質とし、形状を薄いシート状とすることが有効であることを知見した。
【0008】
すなわち、本発明の一観点によれば、次の耐火物が提供される。
熱焼失性のシート及び前記シートが焼失して形成された空間のうち少なくとも一方が、耐火原料を主体とする耐火物組織中にランダムに含まれている耐火物であって、
前記シートは、代表長さをA、前記代表長さAの定義方向に直交する方向において当該シートの面内における最大長さをB、厚みをCとしたときに、C≦1mm、C/A≦0.1かつ0.2≦B/A≦1.0を満たすものである、耐火物。
【0009】
また、本発明の他の観点によれば、次の耐火物の製造方法が提供される。
耐火原料を主体とする耐火原料配合物に、熱焼失性のシートを添加して混合する工程を含む耐火物の製造方法であって、
前記シートは、代表長さをA、前記代表長さAの定義方向に直交する方向において当該シートの面内における最大長さをB、厚みをCとしたときに、C≦1mm、C/A≦0.1かつ0.2≦B/A≦1.0を満たすものである、耐火物の製造方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、使用時に大亀裂の発生を抑制することのできる耐火物及びその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
黒崎播磨株式会社
溶射用ランス
13日前
黒崎播磨株式会社
焼成炉用流し込み材
2か月前
黒崎播磨株式会社
耐火物及びその製造方法
6日前
黒崎播磨株式会社
ウェブ搬送物の検査ユニット
1か月前
黒崎播磨株式会社
不焼成塩基性れんがの製造方法
2か月前
イソライト工業株式会社
可撓性を有する複合断熱シート
1か月前
イソライト工業株式会社
複合断熱材
1か月前
個人
構築素材又は原材
1か月前
株式会社トクヤマ
水硬性組成物
1か月前
株式会社トクヤマ
窒化ケイ素基板
24日前
東ソー株式会社
焼結体の製造方法
11日前
東ソー株式会社
焼結体の製造方法
11日前
花王株式会社
吹付工法
28日前
花王株式会社
空洞充填材
4日前
株式会社田中建設
製造プラント
1か月前
花王株式会社
水硬性組成物
1か月前
花王株式会社
水硬性組成物
1か月前
花王株式会社
吹付用水硬性組成物
26日前
花王株式会社
水硬性組成物用分散剤
1か月前
花王株式会社
粘土含有石膏スラリー
18日前
花王株式会社
水硬性粉体の製造方法
1か月前
花王株式会社
水硬性組成物用混和剤
11日前
三井住友建設株式会社
水硬性硬化体
2か月前
大光炉材株式会社
パッチング用耐火物
28日前
デンカ株式会社
接地抵抗低減剤
1か月前
花王株式会社
水硬性組成物用被膜養生剤
19日前
琉球セメント株式会社
処理設備、および処理方法
5日前
東レ株式会社
炭素シートおよびガス拡散電極の製造方法
28日前
花王株式会社
粘土含有石膏スラリー用分散剤
25日前
花王株式会社
粘土含有水硬性組成物用添加剤
18日前
花王株式会社
粘土含有水硬性組成物用分散剤
18日前
大光炉材株式会社
断熱性パッチング用耐火物
28日前
花王株式会社
粘土含有石膏スラリー用分散剤
1か月前
三井住友建設株式会社
水硬性硬化体とその製造方法
1か月前
黒崎播磨株式会社
焼成炉用流し込み材
2か月前
日本特殊陶業株式会社
可変放射率材料
28日前
続きを見る
他の特許を見る