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公開番号2025054526
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-08
出願番号2023163601
出願日2023-09-26
発明の名称セラミック粉末およびセラミック粉末の製造方法
出願人日本特殊陶業株式会社
代理人個人,個人
主分類C04B 35/628 20060101AFI20250331BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】焼結体の材料として用いられた場合に、焼結助剤の添加量を抑制し、かつ、焼結助剤の成分を分散させる粉末材料を提供する。
【解決手段】セラミック粉末は、遷移金属と遷移金属化合物との少なくとも一方を含む薄膜が表面に担持されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
セラミック粉末であって、
遷移金属と遷移金属化合物との少なくとも一方を含む薄膜が表面に担持されていることを特徴とする、セラミック粉末。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
請求項1に記載のセラミック粉末であって、
前記薄膜に含まれる遷移金属元素は、Mn(マンガン)であることを特徴とする、セラミック粉末。
【請求項3】
請求項2に記載のセラミック粉末であって、
Mn元素の含有量は、5wt%以下であることを特徴とする、セラミック粉末。
【請求項4】
セラミック粉末の製造方法であって、
セラミック粉末の母材と、遷移金属元素イオンを含む錯体とを混ぜる混練工程と、
前記母材と前記錯体との混合物を脱脂する脱脂工程と、
を備えることを特徴とする、製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、セラミック粉末およびセラミック粉末の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
原料としてのセラミック粉末と、金属酸化物や炭酸塩などの粉末とを混合した後に焼成されたセラミック材料を用いた製品が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。特許文献2に記載されたアルミナ多層配線基板は、粒径が5~50nmのアルミナ微粉と、アルカリ土類金属化合物とが混合された後に焼結されたセラミック材料により形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-156458号公報
特開平8-148786号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1,2に記載された技術では、焼成前の混合時に添加される焼結助剤の量が多いため、母材の特性である機械強度、熱伝導特性、電気特性が損なわれるおそれがある。これに対して、焼結前の混合粉に添加する焼結助剤としてナノ粒子を用いることで、少量添加でも母材粒子を覆うことができ焼結性の向上が期待される。しかし、ナノ粒子は非常に凝集し易く均一に分散させることは困難であり、さらにコストも高い。
【0005】
本発明は、上述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、焼結体の材料として用いられた場合に、混合時の焼結助剤の添加量を抑制し、かつ、焼結助剤の成分を分散させた粉末材料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現できる。
【0007】
(1)本発明の一形態によれば、セラミック粉末が提供される。このセラミック粉末は、遷移金属と遷移金属化合物との少なくとも一方を含む薄膜が表面に担持されている。
【0008】
この構成によれば、焼結助剤と混合される前のセラミック粉末の表面には、焼結助剤として機能する遷移金属と遷移金属化合物との少なくとも一方を含む薄膜が形成されている。すなわち、遷移金属元素がセラミック粉末の表面上に細かい状態で分散している。これにより、本構成のセラミック粉末の焼結体が製造される場合に、セラミック粉末の表面に担持された遷移金属の成分が焼結助剤として機能する。そのため、担持される焼結助剤の量が少なくても、母材表面を十分に活性化させることが可能であり、助剤粉末を添加した場合と比較してより低温で焼結できる。
【0009】
(2)上記形態のセラミック粉末において、前記薄膜に含まれる遷移金属元素は、Mn(マンガン)であってもよい。
この構成によれば、セラミック粉末の表面にMnが広く分散し、さらに低温でも焼結する。
【0010】
(3)上記形態のセラミック粉末において、Mn元素の含有量は、5wt%以下であってもよい。
この構成によれば、セラミック粉末の表面を覆うMn元素の含有量が多すぎず、そのため、母材の特性を損なわない。さらに、担持される焼結助剤の量が少なくても、低温で焼結する。
(【0011】以降は省略されています)

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