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公開番号2025035224
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023142138
出願日2023-09-01
発明の名称複合構造体
出願人三井住友建設株式会社
代理人個人,個人
主分類C04B 28/02 20060101AFI20250306BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】水硬性組成物の好ましくない特性を克服しつつ好ましい特性をより有効に活用できる複合構造体を提供する。
【解決手段】複合構造体1は、セメントを含む外殻部2と、外殻部2に充填された中詰材3と、を有し、中詰材3は外殻部2と組成の異なる水硬性組成物である。他の態様の複合構造体1は、金属からなる外殻部6と、外殻部6に充填された中詰材3と、を有し、中詰材3は水硬性組成物であり、中詰材3の設計基準強度が24N/mm2以上、220N/mm2以下であり、ポルトランドセメントの単位量が300kg/m3以下である。さらに他の態様の複合構造体1は、金属からなる外殻部6と、外殻部6に充填された中詰材3と、を有し、中詰材3は水硬性組成物であり、中詰材3の設計基準強度が80N/mm2以上である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
セメントを含む外殻部と、前記外殻部に充填された中詰材と、を有し、
前記中詰材は前記外殻部と組成の異なる水硬性組成物である複合構造体。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記中詰材の設計基準強度が24N/mm
2
以上、220N/mm
2
以下である、請求項1に記載の複合構造体。
【請求項3】
前記中詰材の圧縮強度が30N/mm
2
以上、250N/mm
2
以下である、請求項1に記載の複合構造体。
【請求項4】
前記中詰材はポルトランドセメントを含み、前記ポルトランドセメントの単位量が300kg/m
3
以下である、請求項2に記載の複合構造体。
【請求項5】
前記中詰材は高炉セメントB種またはC種である、請求項4に記載の複合構造体。
【請求項6】
前記中詰材はフライアッシュセメントB種またはC種である、請求項4に記載の複合構造体。
【請求項7】
前記外殻部と前記中詰材はポルトランドセメントを含み、前記中詰材の前記ポルトランドセメントの単位量が前記外殻部の前記ポルトランドセメントの単位量より少ない、請求項1に記載の複合構造体。
【請求項8】
前記中詰材はポルトランドセメントを含まない、請求項1に記載の複合構造体。
【請求項9】
前記中詰材の設計基準強度が80N/mm
2
以上であり、前記外殻部の設計基準強度が80N/mm
2
未満である、請求項1に記載の複合構造体。
【請求項10】
前記中詰材の圧縮強度が100N/mm
2
以上であり、前記外殻部の圧縮強度が100N/mm
2
未満である、請求項1に記載の複合構造体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は水硬性組成物を含む複合構造体に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
コンクリートを他の部材と組み合わせた複合構造体が知られている。例えば、特許文献1にはコンクリートを鋼管に充填したコンクリート充填鋼管構造(CFT構造)が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-3216号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の複合構造は特許文献1にみられるように、耐力や強度の向上を目的としたものが一般的である。一方、コンクリートの中には、優れた特性を持ちながら好ましくない特性を併せ持つために様々な制約を受けるものがある。この課題はコンクリートだけでなく水硬性を有する組成物(以下、これらを水硬性組成物という)全般に存在する。
【0005】
本発明は、水硬性組成物の好ましくない特性を克服しつつ好ましい特性をより有効に活用できる複合構造体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様の複合構造体は、セメントを含む外殻部と、外殻部に充填された中詰材と、を有し、中詰材は外殻部と組成の異なる水硬性組成物である。
本発明の他の態様の複合構造体は、金属からなる外殻部と、外殻部に充填された中詰材と、を有し、中詰材は水硬性組成物であり、中詰材はポルトランドセメントを含み、中詰材の設計基準強度が24N/mm
2
以上、220N/mm
2
以下であり、ポルトランドセメントの単位量が300kg/m
3
以下である。
本発明のさらに他の態様の複合構造体は、金属からなる外殻部と、外殻部に充填された中詰材と、を有し、中詰材は水硬性組成物であり、中詰材の設計基準強度が80N/mm
2
以上である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、水硬性組成物の好ましくない特性を克服しつつ好ましい特性をより有効に活用できる複合構造体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の第1の実施形態に係る複合構造体(柱部材)の斜視図である。
図1に示す複合構造体の断面図である。
比較例の複合構造体の断面図である。
中詰材のコンクリート強度とセメントの単位量との関係を示す図である。
本発明の第3の実施形態に係る複合構造体(柱部材)の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る複合構造体1の部分破断斜視図である。本実施形態の複合構造体1は柱であるが、複合構造体1の用途は限定されない。複合構造体1は、建築構造物及び土木構造物における柱、梁、スラブ、基礎構造等に用いることができる。図2は、図1に示す複合構造体1(柱)の断面図である。図3(a)は、以下に述べる外殻部2のみで構成した柱101(以下、比較例1という)の断面図、図3(b)は、以下に述べる中詰材3のみで構成した柱201(以下、比較例2という)の断面図である。
【0010】
複合構造体1は、鉄筋コンクリートからなる外殻部2と、外殻部2に充填された中詰材3と、を有している。外殻部2は、4つの側面部6を有し上下が開口となった直方体の部材であり、各側面部6に上下方向に延びる柱主筋4と周方向に延びる帯筋5とが埋め込まれている。外殻部2はプレキャストコンクリートからなり、工場で製作後現場に据え付けられ、その後中詰材3が充填される。従って、外殻部2は構造部材であるとともに中詰材3の型枠としても利用される。複合構造体1の全体をプレキャスト構造としてもよく、この場合中詰材3は工場で充填される。外殻部2は鉄筋を備えていなくてもよい。この場合、中詰材3に鉄筋(柱主筋4及び帯筋5)を配置することが望ましい。あるいは、外殻部2と中詰材3の両方に鉄筋を配置してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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