TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025114901
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-06
出願番号2024009126
出願日2024-01-25
発明の名称釉薬組成物
出願人愛媛県,丸住製紙株式会社
代理人個人
主分類C04B 41/86 20060101AFI20250730BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】保存安定性に優れた釉薬組成物を提供する。
【解決手段】本発明の釉薬組成物は、微細セルロース繊維と、水と、を含み、前記微細セルロース繊維の水酸基の少なくとも一部は、硫酸エステル基で置換されている。
【選択図】なし


特許請求の範囲【請求項1】
微細セルロース繊維と、水と、を含み、
前記微細セルロース繊維の水酸基の少なくとも一部は、硫酸エステル基で置換されている、釉薬組成物。
続きを表示(約 120 文字)【請求項2】
前記微細セルロース繊維の配合量が、0.2質量%以下である、請求項1記載の釉薬組成物。
【請求項3】
前記微細セルロース繊維の配合量が、0.05質量%以上である、請求項1又は2記載の釉薬組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、釉薬組成物に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
陶磁器等の製造において、被膜の形成、色彩等の付与による美観の向上、強度の向上等を目的に、釉薬が用いられている。従来、釉薬の分散剤としては、デキストリン、アルギン酸ソーダ、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等が用いられている(例えば、特許文献1~4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特公昭62-19376号公報
特公平3-4495号公報
特開平3-193685号公報
特開平9-225284号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前述の従来の分散剤を含む釉薬組成物は、初期の分散性は良好であるものの、長期貯蔵したときに沈降(釉薬組成物そのものの沈降やその凝集物の沈降)が生じ、保存安定性に劣るという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、保存安定性に優れた釉薬組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の釉薬組成物は、
微細セルロース繊維と、水と、を含み、
前記微細セルロース繊維の水酸基の少なくとも一部は、硫酸エステル基で置換されている。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、前記所定の微細セルロース繊維を用いることで、保存安定性に優れた釉薬組成物を提供可能である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、タービスキャンタワーで測定した釉薬組成物(比重1.385g/cm

)の透過率(T(%))及び後方散乱光強度(BS(%))の経時変化を示すグラフであり、図1(A)は、微細セルロース繊維を含まないブランクの結果を、図1(B)及び図1(C)は、それぞれ、微細セルロース繊維の配合量が0.1質量%及び0.2質量%の結果を示す。
図2-1は、タービスキャンタワーで測定した釉薬組成物(比重1.04g/cm

)の後方散乱光強度(BS(%))の経時変化を示すグラフであり、図2-1(A)は、微細セルロース繊維を含まないブランクの結果を、図2-1(B)及び図2-1(C)は、それぞれ、微細セルロース繊維の配合量が0.01質量%及び0.05質量%の結果を示す。
図2-2は、タービスキャンタワーで測定した釉薬組成物(比重1.04g/cm

)の後方散乱光強度(BS(%))の経時変化を示すグラフであり、図2-2(D)、図2-2(E)及び図2-2(F)は、それぞれ、微細セルロース繊維の配合量が0.1質量%、0.2質量%及び0.3質量%の結果を示す。
図3-1は、タービスキャンタワーで測定した釉薬組成物(比重1.04g/cm

)の後方散乱光強度(BS(%))の経日変化を示すグラフであり、図3-1(A)は、微細セルロース繊維を含まないブランクの結果を、図3-1(B)及び図3-1(C)は、それぞれ、微細セルロース繊維の配合量が0.01質量%及び0.05質量%の結果を示す。
図3-2は、タービスキャンタワーで測定した釉薬組成物(比重1.04g/cm

)の後方散乱光強度(BS(%))の経日変化を示すグラフであり、図3-2(D)、図3-2(E)及び図3-2(F)は、それぞれ、微細セルロース繊維の配合量が0.1質量%、0.2質量%及び0.3質量%の結果を示す。
図4は、タービスキャンタワーで測定した釉薬組成物(比重1.385g/cm

)の後方散乱光強度(BS(%))の経日変化を示すグラフであり、図4(A)は、微細セルロース繊維を含まないブランクの結果を、図4(B)、図4(C)及び図4(D)は、それぞれ、微細セルロース繊維の配合量が0.1質量%、0.2質量%及び0.3質量%の結果を示す。
図5は、釉薬組成物(比重1.385g/cm

)の沈降試験結果を示す写真であり、図5(A)は、微細セルロース繊維を含まないブランクの結果を、図5(B)、図5(C)及び図5(D)は、それぞれ、微細セルロース繊維の配合量が0.1質量%、0.2質量%及び0.3質量%の結果を示す。
図6は、釉薬組成物(比重1.04g/cm

)の沈降試験結果を示す写真であり、図6(A)は、微細セルロース繊維を含まないブランクの結果を、図6(B)、図6(C)、図6(D)、図6(E)及び図6(F)は、それぞれ、微細セルロース繊維の配合量が0.01質量%、0.05質量%、0.1質量%、0.2質量%及び0.3質量%の結果を示す。
図7は、釉薬組成物(比重1.385g/cm

)の生がけ試験の結果を示す写真であり、図7(A)は、微細セルロース繊維を含まないブランクの結果を、図7(B)、図7(C)及び図7(D)は、それぞれ、微細セルロース繊維の配合量が0.1質量%、0.2質量%及び0.3質量%の結果を示す。
図8は、釉薬組成物(比重1.385g/cm

)の素焼釉掛け試験の結果を示す写真であり、図8(A)は、微細セルロース繊維を含まないブランクの結果を、図8(B)は、微細セルロース繊維の配合量が0.2質量%の結果を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の釉薬組成物は、微細セルロース繊維と、水と、を含む。
【0010】
(微細セルロース繊維)
前記微細セルロース繊維は、その水酸基の少なくとも一部が、硫酸エステル基で置換されたものである。具体的には、前記微細セルロース繊維は、それを構成するセルロース(D-グルコースがβ(1→4)グルコシド結合した鎖状の高分子)の水酸基(-OH基)の少なくとも一部が、式(1)で示される硫酸エステル基で置換されたものである。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

愛媛県
釉薬組成物
2か月前
国立大学法人愛媛大学
プラスチック用添加材、樹脂複合材及びこれらの製造方法
6日前
株式会社マテラ
ヘアドライヤー
1か月前
株式会社えひめ飲料
柑橘類果皮に含まれる機能性成分の濃縮方法
6日前
国立研究開発法人産業技術総合研究所
新規乳酸菌、及びその用途
1日前
個人
構築素材又は原材
5か月前
株式会社トクヤマ
水硬性組成物
4か月前
株式会社トクヤマ
水硬性組成物
3か月前
株式会社トクヤマ
水硬性組成物
14日前
株式会社トクヤマ
窒化ケイ素基板
28日前
東ソー株式会社
焼結体の製造方法
4か月前
株式会社トクヤマ
窒化ケイ素基板
7日前
東ソー株式会社
焼結体の製造方法
4か月前
太平洋マテリアル株式会社
膨張材
6日前
株式会社トクヤマ
窒化ケイ素基板
4か月前
株式会社トクヤマ
窒化ケイ素基板
1か月前
花王株式会社
吹付工法
4か月前
太平洋マテリアル株式会社
裏込め材
1日前
花王株式会社
空洞充填材
3か月前
株式会社田中建設
製造プラント
5か月前
有限会社林製作所
無機質成形体
2か月前
太平洋マテリアル株式会社
樹脂モルタル
20日前
花王株式会社
水硬性組成物
5か月前
太平洋マテリアル株式会社
樹脂モルタル
20日前
花王株式会社
水硬性組成物
5か月前
太平洋マテリアル株式会社
セメント組成物
今日
日本電気硝子株式会社
光学部材の製造方法
6日前
ノリタケ株式会社
焼成用治具
今日
ノリタケ株式会社
焼成用治具
今日
ノリタケ株式会社
焼成用治具
今日
株式会社トクヤマ
窒化ケイ素基板の製造方法
3か月前
愛媛県
釉薬組成物
2か月前
花王株式会社
吹付用水硬性組成物
4か月前
デンカ株式会社
グラウト材料
2か月前
花王株式会社
水硬性組成物用混和剤
4か月前
花王株式会社
水硬性組成物用分散剤
4か月前
続きを見る