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公開番号2025148999
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-08
出願番号2024049414
出願日2024-03-26
発明の名称裏込め材
出願人太平洋マテリアル株式会社
代理人
主分類C04B 28/02 20060101AFI20251001BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】多量の木炭を含有する新たな裏込め材を提供する。また、これにより、新たな炭素の貯留方法を提供する。
【解決手段】セメント、木炭及び水を含有する裏込め材。また、1m3あたりの配合が、セメント220~830kg、木炭210~580kg、及び水370~680kgである裏込め材。さらに、この裏込め材を地下空隙部に裏込めすることよって、木炭を地下に貯留することを特徴とする炭素の貯留方法。
【選択図】なし

特許請求の範囲【請求項1】
セメント、木炭及び水を含有する裏込め材。
続きを表示(約 240 文字)【請求項2】
1m

あたりの配合が、セメント220~830kg、木炭210~580kg、及び水370~680kgである請求項1に記載の裏込め材。
【請求項3】
前記木炭が、黒炭、白炭、備長炭、オガ炭、竹炭、ヤシ殻炭、活性炭から選ばれる1種又は2種以上である請求項1に記載の裏込め材。
【請求項4】
請求項1~3いずれか1項に記載の裏込め材を地下空隙部に裏込めすることよって、木炭を地下に貯留することを特徴とする炭素の貯留方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、トンネル覆工コンクリートと地山の隙間等に充填する裏込め材に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
シールド工法による各種トンネル工事では、掘削された地山と覆工コンクリートの隙間を埋めるため、裏込め材料が注入される。この裏込め材料として、従来は、セメント、ベントナイト、ポリマー等を用いたセメントミルクやモルタル、あるいは空気を混入したエアミルクやエアモルタルが使用されてきた。さらに珪酸ソーダを含有する液との混合物からなる二液性のものが提案されている(例えば特許文献1)。
【0003】
一方、地球温暖化が大きな環境問題となっており、二酸化炭素の排出量低減に関する取組みや二酸化炭素の回収・貯留技術が注目されている。その中で森林資源等の植物由来のバイオマスは、二酸化炭素吸収を通じた再生産が可能であることからカーボンニュートラルな資源としていわれている。しかしながら、一般にバイオマスは、水分を多く含み、腐敗しやすく、そのまま放置した場合、二酸化炭素よりも温暖化係数の高いメタンガスを放出する。このため、バイオマスを炭素の貯留手段として用いるにあたっては炭化処理することにより腐敗を防止する必要があり、その結果得られた木炭を貯留する技術が求められている。その一例として、バイオマスを炭化処理したバイオ炭を土壌改良資材として使用することにより、その炭素を土壌に閉じ込め貯留する方法が提案されており、農地へのバイオ炭の使用は、2019年度より国際的な排出・吸収量報告における温室効果ガスを吸収する取組の1項目として認められている。しかしながら、バイオ炭を過剰に使用した場合、土壌のpHが上昇し、作物の生育に悪影響が生じる虞がある。また、風雨等による土壌の流出等も懸念される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平6-146788号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、多量の木炭を含有する新たな裏込め材を提供するものである。また、これにより、新たな炭素の貯留方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、鋭意検討した結果、木炭を裏込め材の構成材料として利用できることを見出し、本発明を完成した。すなわち、本発明は、以下の〔1〕~〔4〕である。
〔1〕セメント、木炭及び水を含有する裏込め材。
〔2〕1m

あたりの配合が、セメント220~830kg、木炭210~580kg、及び水370~680kgである〔1〕に記載の裏込め材。
〔3〕前記木炭が、黒炭、白炭、備長炭、オガ炭、竹炭、ヤシ殻炭、活性炭から選ばれる1種又は2種以上である〔1〕又は〔2〕に記載の裏込め材。
〔4〕〔1〕~〔3〕いずれかに記載の裏込め材を地下空隙部に裏込めすることよって、木炭を地下に貯留することを特徴とする炭素の貯留方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明の裏込め材は練り混ぜ直後の流動性が高く、一定時間経過後に流動性が低下し、膨張性を有するため、高い流動性により優れた充填性を示しながら、充填後は速やかに流動性を失うことにより側圧上昇を抑制し、また膨張することにより充填不良箇所を低減するという、裏込め材として優れた性質を有している。また、木炭を多量に含むことができる裏込め材を提供でき、これにより、多量の木炭を裏込め材として地下に貯留することが可能となり、新たな炭素の貯留方法を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の裏込め材は、セメント、木炭及び水を含む。以下、詳しく説明する。
【0009】
(セメント)
本発明で用いられるセメントとしては、工業的に製造されるポルトランドセメントが使用できる。例えば、普通、早強、超早強、低熱及び中庸熱等の各種ポルトランドセメントが挙げられる。また、前記ポルトランドセメントに、フライアッシュ、高炉スラグ、シリカフューム又は石灰石微粉末等が混合された各種の混合セメントが挙げられる。これらセメントの一種であっても、二種以上のものであっても良い。
【0010】
裏込め材におけるセメントの配合量は、適度な強度発現性を付与する点から、1m

あたりの配合が220~830kgであることが好ましい。また、260~790kgであることがより好ましく、300~750kgであることがさらに好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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