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公開番号2025166860
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-07
出願番号2024071013
出願日2024-04-25
発明の名称硬化体
出願人株式会社加納
代理人弁理士法人あいち国際特許事務所
主分類C04B 28/10 20060101AFI20251030BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】従来の硬化体に比べ、強度向上を図ることが可能な硬化体を提供する。
【解決手段】硬化体は、質量%で、消石灰および/または生石灰(但し、石灰製砂、ならびに、水に溶解された消石灰および/または生石灰は除く。):20%以上50%以下、石灰製砂:20%以上55%以下、多孔質石粉末(但し、ゼオライト粉末およびセピオライト粉末は除く。):2%以上15%以下、木節粘土および/または蛙目粘土である粘土:2%以上8%以下、Caイオン濃度が1~20g/LであるCaイオン含有水溶液:2%以上15%以下を含む(但し、各成分の割合は合計で100%となるように選択される)組成物の硬化体より構成されている。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
消石灰および/または生石灰(但し、石灰製砂、ならびに、水に溶解された消石灰および/または生石灰は除く。)と、石灰製砂と、多孔質石粉末(但し、ゼオライト粉末およびセピオライト粉末は除く。)と、木節粘土および/または蛙目粘土である粘土と、Caイオン濃度が1~20g/LであるCaイオン含有水溶液とを含む組成物の硬化体であって、
前記組成物は、質量%で、
前記消石灰および/または生石灰:20%以上50%以下、
前記石灰製砂:20%以上55%以下、
前記多孔質石粉末:2%以上15%以下、
前記粘土:2%以上8%以下、
前記Caイオン含有水溶液:2%以上15%以下である(但し、各成分の割合は合計で100%となるように選択される)、
硬化体。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
前記組成物は、質量%で、
前記消石灰および/または生石灰と前記石灰製砂の合計含有量が75%以上である、
請求項1に記載の硬化体。
【請求項3】
前記硬化体は、前記組成物の坏土のプレス成形体が乾燥により硬化したものである、
請求項1または請求項2に記載の硬化体。
【請求項4】
前記硬化体は、焼成されていない、
請求項1または請求項2に記載の硬化体。
【請求項5】
前記Caイオン含有水溶液は、Caイオンと、酸と、水とを含む、
請求項1または請求項2に記載の硬化体。
【請求項6】
前記Caイオンは、貝殻由来である、
請求項5に記載の硬化体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、硬化体に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、特定の組成物が硬化した硬化体が知られている。例えば、特許文献1には、消石灰および/または生石灰と、石灰製砂と、兵庫県高砂市から兵庫県加西市に分布する流紋岩質溶結凝灰岩の粉末と、粘土と、多孔質粘土鉱物(ゼオライトやセピオライト)と、Caイオン含有水溶液とを含む組成物の硬化体を調湿建材として用いる技術が知られている。また、特許文献2には、消石灰および/または生石灰と、石灰製砂と、兵庫県高砂市から兵庫県加西市に分布する流紋岩質溶結凝灰岩の粉末を含まない多孔質石粉末と、粘土と、多孔質粘土鉱物(ゼオライトやセピオライト)と、Caイオン含有水溶液とを含む組成物の硬化体を調湿建材として用いる技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-146854号公報
特開2023-146855号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来の硬化体は、特定の組成物がCO

を吸収することにより硬化したものである。そのため、この種の硬化体は、セラミック原料が焼成されて形成された焼成品に比べ、強度を高める難易度が高い。特許文献1および特許文献2には、上述した従来の硬化体によれば強度を確保することができると記載されてはいるが、特許文献1の実験例における曲げ強度は最大でも2.60N/mm

、特許文献2の実験例における曲げ強度は最大でも2.59N/mm

であり、さらなる強度向上を図る余地がある。
【0005】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、従来の硬化体に比べ、強度向上を図ることが可能な硬化体を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、
消石灰および/または生石灰(但し、石灰製砂、ならびに、水に溶解された消石灰および/または生石灰は除く。)と、石灰製砂と、多孔質石粉末(但し、ゼオライト粉末およびセピオライト粉末は除く。)と、木節粘土および/または蛙目粘土である粘土と、Caイオン濃度が1~20g/LであるCaイオン含有水溶液とを含む組成物の硬化体であって、
前記組成物は、質量%で、
前記消石灰および/または生石灰:20%以上50%以下、
前記石灰製砂:20%以上55%以下、
前記多孔質石粉末:2%以上15%以下、
前記粘土:2%以上8%以下、
前記Caイオン含有水溶液:2%以上15%以下である(但し、各成分の割合は合計で100%となるように選択される)、
硬化体にある。
【発明の効果】
【0007】
上記硬化体は、上記特定の組成物の硬化体より構成されている。そのため、上記硬化体は、従来の硬化体に比べ、高い曲げ強度を確保することができる。よって、上記硬化体によれば、従来の硬化体に比べ、強度向上を図ることが可能な硬化体を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本実施形態の硬化体について、詳細に説明する。なお、本開示において、数値範囲の下限値および上限値は任意に組み合わせ可能なものとする(以下、省略)。
【0009】
本実施形態の硬化体は、消石灰および/または生石灰と、石灰製砂と、多孔質石粉末と、粘土と、Caイオン含有水溶液とを含む組成物の硬化体より構成されている。
【0010】
本実施形態の硬化体は、上記特定の組成物からなる坏土をプレス成形し、得られたプレス成形体を乾燥により硬化させて硬化体とすることにより製造することができる。なお、上記特定の組成物は粘土を含んでいるので、プレス成形体の生強度を確保することができる。そのため、本実施形態の硬化体は、原料を型に流し込んで成形したり、焼成したりすることなく製造することができるので、生産性を向上させることができる。また、本実施形態の硬化体は、上記特定の組成物の硬化体より構成されるため、製造時に空気中のCO

を吸収して硬化、固定化することができ、硬化体となった後も、空気中のCO

を一定量吸収することができる。これは、上記特定の組成物がCaイオン含有水溶液を含むことにより、硬化体表面だけでなく硬化体内部にCO

が入りやすくなり、硬化体内部においても、消石灰および/または生石灰、石灰製砂の中性化の進行が生じ、硬化が進むことなどによるものと推察される。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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