TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025153417
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024055894
出願日
2024-03-29
発明の名称
吹付モルタル
出願人
太平洋マテリアル株式会社
代理人
主分類
C04B
28/02 20060101AFI20251002BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】圧送性が良好であり、初期から長期にかけて強度発現性が優れる吹付モルタルを提供すること。
【解決手段】モルタル組成物、液体急結剤及び水を含む吹付モルタルであって、モルタル組成物は、セメント、石膏類及び細骨材を含み、石膏類の粒度は、石膏類全量に対し、1.5μm以下の粒子の質量割合が32~52質量%であり、10.5μm以上100μm以下の粒子の質量割合が10~29質量%である、吹付モルタル。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
モルタル組成物、液体急結剤及び水を含む吹付モルタルであって、
前記モルタル組成物は、セメント、石膏類及び細骨材を含み、
前記石膏類の粒度は、前記石膏類全量に対し、1.5μm以下の粒子の質量割合が32~52質量%であり、10.5μm以上100μm以下の粒子の質量割合が10~29質量%である、吹付モルタル。
続きを表示(約 320 文字)
【請求項2】
前記モルタル組成物がカルシウムアルミネートを更に含む、請求項1に記載の吹付モルタル。
【請求項3】
前記モルタル組成物が軽量骨材を更に含む、請求項1又は2に記載の吹付モルタル。
【請求項4】
前記水の含有量が、前記セメント100質量部に対し、25~55質量部である、請求項1又は2に記載の吹付モルタル。
【請求項5】
硬化時において、土木学会規準JSCE-G561:2010「引抜き方法による吹付けコンクリートの初期強度試験方法」に準じて10℃環境下で測定する、材齢3時間における圧縮強度が9N/mm
2
以上である、請求項1又は2に記載の吹付モルタル。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、吹付モルタルに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
トンネル、採掘抗、地下空間等において、掘削露出面の崩壊防止、地山面からの漏水防止、更にはこれらの面を仕上施工するため、セメントスラリーやセメント系モルタルを対象面に吹付けることが行われている。セメント系モルタルの一般的な吹付工法は、掘削現場近傍に設置したプラントでセメントと水と細骨材を秤量・混合してベースモルタルを作製し、これをアジテータ車で掘削現場まで運送し、そこから吹付機までは輸送管を介してポンプ圧送し、吹付直前に別送の急結剤を添加・混合させて吹付けている。急結剤は、カルシウムアルミネートやアルミン酸ナトリウム等の粉体急結剤と、硫酸アルミニウムや珪酸ソーダ等の液体急結剤とに大別される。粉体急結剤は、強力な急結性と高い初期強度発現性を有するが、添加時にセメントモルタルと容易には混ざり難いため、粉塵が発生し易い。一方、液体急結剤は粉塵発生を抑えられるものの、珪酸ソーダはアルカリ分が高く、セメント系施工物の劣化原因になり、アルカリフリー化志向に適う硫酸アルミニウムは急結性が低く、初期強度発現性も高くない傾向にある。
【0003】
液体急結剤に硫酸アルミニウムを使用したときの吹付性状の改善策として、硫酸アルミニウム急結剤添加用のモルタルスラリーに、予め石膏を加えたものを使用すると強度改善効果があることが知られている。(例えば、特許文献1参照。)また、石膏と共にアルミン酸カルシウムを急結補助剤として予め注水前のコンクリートに加え、これに水と液体状の硫酸アルミを添加した吹付コンクリートは、急結性や強度発現性を向上できることが知られている。(例えば、特許文献2参照。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平10-212149号公報
特開平11-130500号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、作業員への安全性の向上から更なる低粉塵化のために液体急結剤の採用が増加している。液体急結剤を用いた吹付工法としては、輸送管内が閉塞しにくい等の点から、粉体成分を予め混合してプレミックスモルタルを調製し、これを空気圧送しながら吹付装置内で水や液体急結剤等の液体成分を添加する乾式吹付工法が採用されることがある。しかしながら、液体急結剤は粉体急結剤に比べ長期強度の発現が緩やかである。吹付モルタルのセメント量を増加させたり、水量を減じたりすることで強度発現性は改善されるが、圧送中のモルタルの粘性が増大するためホースの閉塞等を招くおそれがあり、圧送性が安定しない。また、液体急結剤の含有量を増やすことで初期強度の改善は期待されるが、長期強度は通常時より低下するおそれがある。そのため、液体急結剤を用いた吹付モルタルでは、初期の強度発現性と長期の強度発現性を両立することが困難であった。
【0006】
したがって、本発明は、圧送性が良好であり、初期から長期にかけて強度発現性が優れる吹付モルタルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは上記課題を鋭意検討した結果、石膏類の粒度を調整することにより、圧送性が良好で強度発現性にも優れる吹付モルタルが得られることを見出した。
【0008】
すなわち、本発明は以下のとおりである。
[1]モルタル組成物、液体急結剤及び水を含む吹付モルタルであって、モルタル組成物は、セメント、石膏類及び細骨材を含み、石膏類の粒度は、石膏類全量に対し、1.5μm以下の粒子の質量割合が32~52質量%であり、10.5μm以上100μm以下の粒子の質量割合が10~29質量%である、吹付モルタル。
[2]モルタル組成物がカルシウムアルミネートを更に含む、[1]に記載の吹付モルタル。
[3]モルタル組成物が軽量骨材を更に含む、[1]又は[2]に記載の吹付モルタル。
[4]水の含有量が、セメント100質量部に対し、25~55質量部である、[1]又は[2]に記載の吹付モルタル。
[5]硬化時において、土木学会規準JSCE-G561:2010「引抜き方法による吹付けコンクリートの初期強度試験方法」に準じて10℃環境下で測定する、材齢3時間における圧縮強度が9N/mm
2
以上である、[1]又は[2]に記載の吹付モルタル。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、圧送性が良好であり、初期から長期にかけて強度発現性が優れる吹付モルタルを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態について詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
東ソー株式会社
焼結体
今日
東ソー株式会社
焼結体
今日
株式会社トクヤマ
水硬性組成物
1か月前
株式会社トクヤマ
窒化ケイ素基板
2か月前
東ソー株式会社
焼結体の製造方法
19日前
太平洋マテリアル株式会社
膨張材
1か月前
株式会社トクヤマ
窒化ケイ素基板
1か月前
株式会社トクヤマ
窒化ケイ素基板
1か月前
太平洋マテリアル株式会社
裏込め材
28日前
太平洋マテリアル株式会社
吹付モルタル
26日前
太平洋マテリアル株式会社
樹脂モルタル
1か月前
太平洋マテリアル株式会社
樹脂モルタル
1か月前
ノリタケ株式会社
焼成用治具
27日前
ノリタケ株式会社
焼成用治具
27日前
ノリタケ株式会社
焼成用治具
27日前
日本電気硝子株式会社
光学部材の製造方法
1か月前
太平洋マテリアル株式会社
セメント組成物
27日前
デンカ株式会社
モルタル材料
26日前
株式会社トクヤマ
改質フライアッシュの製造方法
27日前
日本特殊陶業株式会社
セラミック部品
27日前
TOTO株式会社
構造部材
22日前
TOTO株式会社
構造部材
22日前
TOTO株式会社
複合材料
1か月前
TOTO株式会社
構造部材
27日前
UBE三菱セメント株式会社
コンクリート組成物
26日前
太平洋マテリアル株式会社
軽量繊維層及びその形成方法
26日前
株式会社西田
コンクリート成形体を製造する方法
6日前
太平洋マテリアル株式会社
モルタル組成物及びモルタル
26日前
イビデン株式会社
断熱材
26日前
TDK株式会社
電子部品
1か月前
花王株式会社
水硬性組成物用表面美観向上剤
28日前
デンカ株式会社
窒化ケイ素粉末
26日前
ノリタケ株式会社
焼成用治具およびフレーム
27日前
品川リフラクトリーズ株式会社
耐火物
2か月前
TDK株式会社
電子部品
1か月前
花王株式会社
水硬性組成物用表面美観向上剤
28日前
続きを見る
他の特許を見る