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公開番号2025149215
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-08
出願番号2024049718
出願日2024-03-26
発明の名称水硬性組成物用表面美観向上剤
出願人花王株式会社
代理人個人,個人
主分類C04B 24/12 20060101AFI20251001BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】ハンドリング性に優れる、水硬性組成物用表面美観向上剤の提供。
【解決手段】特定の(A)成分、特定の(B)成分及び水を含み、前記(A)成分の含有量と前記(B)成分の含有量の質量比である[(A)/(B)]が0.15以上0.95以下である、水硬性組成物用表面美観向上剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記(A)成分、下記(B)成分及び水を含み、
前記(A)成分の含有量と前記(B)成分の含有量の質量比である[(A)/(B)]が0.15以上0.95以下である、
水硬性組成物用表面美観向上剤。
(A)脂肪酸部分の炭素数が8以上22以下である脂肪酸アルカノールアミドであって、前記(A)成分中、前記脂肪酸部分がアルケニル基を有する脂肪酸アルカノールアミド(A1)の含有量が80質量%以下である、脂肪酸アルカノールアミド
(B)下記一般式(b)で表される化合物

1b
-O-[(EO)
nb
・(PO)
mb
]-SO
3

1b
(b)
〔式中、R
1b
は炭素数4以上20以下の炭化水素基、EOはエチレンオキシ基、POはプロピレンオキシ基、nbはEOの平均付加モル数で1以上50以下の数、mbはPOの平均付加モル数で0以上10以下の数であり、EOとPOはブロック又はランダムに結合してもよい。M
1b
は対陽イオンを示す。〕
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記(A)成分の含有量と前記(B)成分の含有量の合計含有量[(A)+(B)]が2.0質量%以上35質量%以下である、請求項1記載の水硬性組成物用表面美観向上剤。
【請求項3】
前記(A)成分の含有量が1質量%以上20質量%以下である、請求項1又は2記載の水硬性組成物用表面美観向上剤。
【請求項4】
前記水硬性組成物用美観向上剤中、前記(A1)成分の含有量が0質量%以上15質量%以下である、請求項1又は2記載の水硬性組成物用表面美観向上剤。
【請求項5】
前記(A1)成分の含有量と前記(B)成分の含有量の質量比である[(A1)/(B)]が0.05以上0.90以下である、請求項1又は2記載の水硬性組成物用美観向上剤。
【請求項6】
前記(A1)成分の含有量と前記(B)成分の含有量の合計含有量である[(A1)+(B)]が5質量%以上30質量%以下である、請求項1又は2記載の水硬性組成物用表面美観向上剤。
【請求項7】
請求項1又は2記載の水硬性組成物用表面美観向上剤と、水硬性粉体と、水とを混合して水硬性組成物を調製する工程、
調製された前記水硬性組成物を型枠に充填し、硬化させる工程、並びに、
硬化した前記水硬性組成物を脱型する工程、
を有する水硬性組成物の硬化体の製造方法。
【請求項8】
水硬性粉体と水を含有する水硬性組成物に、請求項1又は2記載の水硬性組成物用表面美観向上剤を添加する、水硬性組成物の表面美観向上方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水硬性組成物用表面美観向上剤、水硬性組成物の硬化体の製造方法及び水硬性組成物の表面美観向上方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
コンクリートに代表される水硬性組成物は、例えば型枠に未硬化の水硬性組成物を充填し、乾燥や化学反応により硬化させて、水硬性組成物の硬化体を得ることができる。硬化体の価値を左右する要因の一つに、表面美観が挙げられる。硬化体の表面美観を付与する評価の一つに、硬化体表面に露出する気泡痕削減効果が挙げられる。
【0003】
特許文献1には、炭化水素基の炭素数が12以上22以下であり、アルキレンオキサイドの平均付加モル数が0以上25以下である硫酸エステル又はその塩、及び脂肪酸部分の炭素数が10以上22以下である脂肪酸アルカノールアミドを含む、水硬性スラリー組成物用レオロジー改質剤が、高い粘弾性を有することが開示されている。
特許文献2には、脂肪酸部分の炭素数が10以上24以下である脂肪酸アルカノールアミド、ポリカルボン酸系分散剤、並びに特定の化合物から選ばれる溶剤を含有する水硬性組成物用表面美観向上剤組成物が開示されており、更に、表面美観向上効果の観点から、炭化水素基の炭素数が12以上22以下でありアルキレンオキサイドの平均付加モル数が0以上25以下である硫酸エステル又はその塩を含有できることの開示がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-083931号公報
特開2019-104673号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1、2より、脂肪酸アルカノールアミドとアルキレンオキサイドを有する硫酸エステル又はその塩とを含有する水硬性組成物用表面美観向上剤は、粘弾性を有することが知られている。
【0006】
脂肪酸アルカノールアミドとアルキレンオキサイドを有する硫酸エステル又はその塩を水硬性組成物用表面美観向上剤として運用する場合、経済性の観点から、脂肪酸アルカノールアミドを高濃度配合した水硬性組成物用表面美観向上剤であることが好ましい一方、水硬性組成物用表面美観向上剤を水硬性組成物に添加する際や、水硬性組成物用表面美観向上剤と水硬性組成物用分散剤を混和する際に、ポンプ圧送や容器又は配合槽への充填といった作業を行う必要がある。しかし、水硬性組成物用表面美観向上剤中の脂肪酸アルカノールアミド濃度が増加すると、水硬性組成物用美観向上剤の粘度が過度に増加するため、作業時にポンプが閉塞し、作業に支障をきたすだけでなく、ポンプの故障の原因にもなり得る。そのため、低粘度で扱いやすく、ポンプ圧送がしやすい、所謂、作業性〔以下、ハンドリング性ともいう〕に優れる水硬性組成物用美観向上剤が求められると言え、脂肪酸アルカノールアミドとアルキレンオキサイドを有する硫酸エステル又はその塩には改良の余地がある。
本発明は、ハンドリング性に優れる水硬性組成物用表面美観向上剤を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、一つの実施形態において、下記(A)成分、下記(B)成分及び水を含み、前記(A)成分の含有量と前記(B)成分の含有量の質量比である[(A)/(B)]が0.15以上0.95以下である、水硬性組成物用表面美観向上剤を提供する。
【0008】
(A)脂肪酸部分の炭素数が8以上22以下である脂肪酸アルカノールアミドであって、前記(A)成分中、前記脂肪酸部分がアルケニル基を有する脂肪酸アルカノールアミド(A1)の含有量が80質量%以下である、脂肪酸アルカノールアミド
(B)下記一般式(b)で表される化合物

1b
-O-[(EO)
n
・(PO)
m
]-SO
3


(b)
〔式中、R
1b
は炭素数4以上20以下の炭化水素基、EOはエチレンオキシ基、POはプロピレンオキシ基、nはEOの平均付加モル数で1以上50以下の数、mはPOの平均付加モル数で0以上10以下の数であり、EOとPOはブロック又はランダムに結合してもよい。M

は対陽イオンを示す。〕
【0009】
また本発明は、別の実施形態において、前記水硬性組成物用表面美観向上剤と、水硬性粉体と、水とを混合して水硬性組成物を調製する工程、
調製された前記水硬性組成物を型枠に充填し、硬化させる工程、並びに、
硬化した前記水硬性組成物を脱型する工程、
を有する水硬性組成物の硬化体の製造方法を提供する。
【0010】
また本発明は、別の実施形態において、水硬性粉体と水を含有する水硬性組成物に、前記水硬性組成物用表面美観向上剤を添加する、水硬性組成物の表面美観向上方法を提供する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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