TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025042556
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-27
出願番号
2023149655
出願日
2023-09-14
発明の名称
釉薬および耐熱陶磁器
出願人
有限会社内山製陶所
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C04B
41/86 20060101AFI20250319BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】耐熱性および透明性に優れる釉薬、および、それを用いて形成された釉薬層を備える耐熱陶磁器を提供する。
【解決手段】釉薬は、β-スポジュメンを釉薬の固形分総量に対して20~80質量%含み、粘土、ドロマイト、石灰、長石、蝋石、シャモット、タルク、マグネサイト、アルミナ、バリウム化合物、ストロンチウム化合物、ペタライト、コーディエライト、溶融シリカ、酸化亜鉛から選ばれる少なくとも1種の添加材を釉薬の固形分総量に対して10~80質量%含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
β-スポジュメンを釉薬の固形分総量に対して20~80質量%含むことを特徴とする釉薬。
続きを表示(約 620 文字)
【請求項2】
粘土、ドロマイト、石灰、長石、蝋石、シャモット、タルク、マグネサイト、アルミナ、バリウム化合物、ストロンチウム化合物、ペタライト、コーディエライト、溶融シリカ、および酸化亜鉛から選ばれる少なくとも1種の添加材を釉薬の固形分総量に対して10~80質量%含むことを特徴とする請求項1記載の釉薬。
【請求項3】
添加材として、粘土およびドロマイトを含むことを特徴とする請求項1記載の釉薬。
【請求項4】
前記β-スポジュメンを前記釉薬の固形分総量に対して50~80質量%含み、
前記添加材として、粘土およびドロマイトを前記釉薬の固形分総量に対して10~50質量%含むことを特徴とする請求項1または請求項2記載の釉薬。
【請求項5】
陶磁器製の素地と、前記素地上の一部または全部に形成された釉薬層とを有する耐熱陶磁器であって、
前記素地が、粘土および低膨張材を主成分とする耐熱粘土原料の焼成体であり、
前記低膨張材は、溶融石英を含み、
前記釉薬層の形成に用いられる釉薬が、β-スポジュメンを含むことを特徴とする耐熱陶磁器。
【請求項6】
前記耐熱粘土原料における主成分である前記粘土と前記低膨張材との合計100質量部において、前記粘土が10~70質量部であり、残部が前記低膨張材であることを特徴とする請求項5記載の耐熱陶磁器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、耐熱性の釉薬、およびそれを用いて形成された釉薬層を備える耐熱陶磁器に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
コーディエライト(2MgO・2Al
2
O
3
・5SiO
2
)またはペタライトを用いた低膨張のセラミックス焼結体は、陶磁器製品や低膨張を特徴とするセラミックとして工業に利用されている。これらは、熱膨張係数が小さく、耐熱衝撃性に優れていることが知られている。
【0003】
従来の直火用の耐熱素材は、例えば、土鍋のような耐熱陶器製食器に使用されてきた。他にも瓦やレンガなどの低膨張性能を必要としている製品にも含まれている。日本国内での直火用の耐熱素材は、主流は、ペタライトとコーディエライトであった。陶磁器などが熱衝撃により割れる理由は、加熱・冷却に伴う体積変化による破壊である。ペタライトやコーディエライトは低い熱膨張の素材であり、これを粘土と混合することにより、耐熱性能を向上させることができる。
【0004】
このように、低膨張原料であるペタライトは粘土と混合した混合粘土として利用され、この混合粘土を焼結したものは耐熱陶磁器として広く普及している。例えば、特許文献1では、粘土を20~80重量%、所定メッシュサイズのペタライトを80~20重量%の割合で混練した混錬体とし、これを炭素粒子と珪酸化合物の混練体と混練した後、所定の温度で焼成することを特徴とする耐熱材の製造方法が提案されている。また、特許文献2では、ペタライトを主成分とする釉薬を瓦素地へ施釉して焼成された釉薬色瓦が記載されている。
【0005】
素地の上に釉薬層を有する陶磁器においては、素地と釉薬層の熱膨張係数が大きく異なる場合、加熱・冷却による温度変化時に、素地に引張り応力が掛かることで、素地の冷め割れや、釉薬層の素地表面からの剥離が起こる場合がある。このような場合、素地、釉薬それぞれにペタライトを所定量配合することで、冷め割れや剥離を抑制できる。
【0006】
ここで、ペタライトなどの鉱物は多くを輸入に頼っていることから、資源情勢などの変化により入手が困難となるおそれがある。そのため、比較的安定して入手可能な原料を用いた耐熱陶磁器用の新たな組成の開発が行われている。
【0007】
例えば、特許文献3には、粘土および溶融石英を主成分とする耐熱粘土原料が記載されている。特許文献3に記載の耐熱粘土原料は、ペタライトに依存することなく低コストで製造可能であり、かつ、焼成条件に関わらず低膨張で高い耐熱性を備える耐熱陶磁器の原料となる旨が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2011-57517号公報
特開昭60-90883号公報
特開2019-137605号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献3に記載の耐熱粘土原料を用いた場合、耐熱陶磁器の素地用途には適するものの、低膨張性能を付与する溶融石英は焼成時に溶融(融解)しにくく、釉薬層に用いた場合に透明化しにくいため、透明性が要求される釉薬用途には適用できないと考えられる。
【0010】
本発明はこのような背景に鑑みてなされたものであり、耐熱性および透明性に優れる釉薬、および、それを用いて形成された釉薬層を備える耐熱陶磁器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
株式会社トクヤマ
水硬性組成物
9日前
株式会社トクヤマ
窒化ケイ素基板
16日前
株式会社トクヤマ
窒化ケイ素基板
20日前
三商株式会社
セメントモルタル組成物
1か月前
花王株式会社
水硬性組成物
2か月前
花王株式会社
水硬性組成物
2か月前
個人
高物性セラミックス体とその製造法
2か月前
東ソー株式会社
顆粒粉末及びその製造方法
1か月前
日本特殊陶業株式会社
接合体
21日前
株式会社竹中工務店
コンクリート部材
7日前
東ソー株式会社
赤色焼結体及びその製造方法
20日前
三井住友建設株式会社
複合構造体
21日前
花王株式会社
水硬性組成物用起泡剤
13日前
花王株式会社
水硬性組成物用起泡剤
13日前
三井住友建設株式会社
水硬性化合物
2か月前
花王株式会社
水硬性組成物用起泡剤
8日前
東ソー株式会社
ジルコニア焼結体及びその製造方法
2か月前
株式会社竹中工務店
建設部材の塩分除去方法
21日前
花王株式会社
セメント系用粉塵低減剤
2か月前
個人
漆喰材の製造方法、および、漆喰材
1日前
株式会社MARUWA
窒化アルミニウム焼結体
2か月前
株式会社エフコンサルタント
コンクリートの施工方法
8日前
花王株式会社
水硬性組成物用プレミックス
2か月前
株式会社トクヤマ
窒化アルミニウムグリーン体の製造方法
27日前
五洋建設株式会社
炭素貯留人工石・ブロック
2か月前
TOTO株式会社
陶器素地材料
1か月前
デンカ株式会社
防錆剤及び防錆処理方法
2か月前
TOTO株式会社
基材と釉薬層とを備えた部材の表面処理方法
2か月前
有限会社内山製陶所
釉薬および耐熱陶磁器
7日前
日本製紙株式会社
剥離防止剤
2か月前
東ソー株式会社
チタン及びイットリウム固溶ジルコニア焼結体
20日前
個人
焼成体用組成物及びこれを用いた焼成体の製造方法
20日前
株式会社ワールドラボ
酸化物セラミックス及びその製造方法
2か月前
積水化学工業株式会社
硬化体
3か月前
株式会社タンガロイ
立方晶窒化硼素焼結体
2か月前
翔飛工業株式会社
テラゾー構造物及びテラゾー構造物の製造方法
2か月前
続きを見る
他の特許を見る