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公開番号2025059655
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023169888
出願日2023-09-29
発明の名称セメントクリンカの製造方法
出願人株式会社トクヤマ
代理人個人,個人
主分類C04B 7/60 20060101AFI20250403BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】セメントクリンカの製造と共に高濃度の塩化カリウムを回収できる、セメントクリンカの製造方法を提供すること。
【解決手段】
セメントクリンカ製造設備1に敷設された塩素バイパス装置11から回収される塩素バイパスダストの塩素濃度を12質量%以上に調整することを特徴とするセメントクリンカの製造方法である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
セメントクリンカ製造設備に敷設された塩素バイパス装置から回収される塩素バイパスダストの塩素濃度を12質量%以上に調整することを特徴とするセメントクリンカの製造方法。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記セメントクリンカ製造設備において、焼成キルン供給前のセメントクリンカ原料の塩素濃度を1.2質量%以上に調整することを特徴とする請求項1記載のセメントクリンカの製造方法。
【請求項3】
前記セメントクリンカ製造設備の焼成系のバーナーの燃料として塩素含有燃料を供給して、前記塩素バイパスダストの塩素濃度を調整することを特徴とする請求項1記載のセメントクリンカの製造方法。
【請求項4】
前記塩素含有燃料が、廃プラスチックであることを特徴とする請求項3記載のセメントクリンカの製造方法。
【請求項5】
前記セメントクリンカ製造設備から塩素バイパス装置への抽気量を調整して、前記塩素バイパスダストの塩素濃度を調整することを特徴とする請求項1記載のセメントクリンカの製造方法。
【請求項6】
セメントクリンカ製造設備において、焼成キルン供給前のセメントクリンカ原料の塩素濃度を1.2質量%以上に調整することを特徴とするセメントクリンカの製造方法。
【請求項7】
前記セメントクリンカ製造設備に敷設された塩素バイパス装置から回収される塩素バイパスダストの塩素濃度を12質量%以上に調整することを特徴とする請求項6記載のセメントクリンカの製造方法。
【請求項8】
前記セメントクリンカ製造設備の焼成系のバーナーの燃料として塩素含有燃料を供給して、前記焼成キルン供給前のセメントクリンカ原料の塩素濃度を調整することを特徴とする請求項6記載のセメントクリンカの製造方法。
【請求項9】
前記塩素含有燃料が、廃プラスチックであることを特徴とする請求項8記載のセメントクリンカの製造方法。
【請求項10】
前記セメントクリンカ製造設備から塩素バイパス装置への抽気量を調整して、前記焼成キルン供給前のセメントクリンカ原料の塩素濃度を調整することを特徴とする請求項6記載のセメントクリンカの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、塩化カリウム(KCl)を回収可能なセメントクリンカの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
塩化カリウムは、農業用、工業用等として広く利用されているが、国内調達が難しい状況にあり、大半を輸入に依存している。しかしながら、近年の国際情勢の変化などにより、輸入も従来ほど容易でなくなってきており、塩化カリウムの安定供給が困難な状況になりつつある。
【0003】
一方、セメント産業は、大量生産・大量消費型産業であり、省資源・省エネルギー化が継続的最重要課題となっている。セメントクリンカの製造においては、焼成キルンによる焼成工程が存在し、この焼成キルンを有効活用した廃棄物の処理等により、資源循環に貢献している。
【0004】
ところで、このようなセメントクリンカ製造設備においては、セメントクリンカ原料、焼却廃棄物、バーナーの燃料等に含まれる塩素の影響により、製造設備内で塩化カリウムが発生し、設備内壁に付着したり、ダクトが閉塞したりして、安定操業が損なわれるため、製造設備から塩素を含むガスを抽気して処理する塩素バイパス装置が敷設されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
【0005】
このような塩素バイパス装置が敷設されたセメントクリンカ製造設備においては、通常、塩素成分が最も濃縮した焼成キルンの入口(窯尻)付近から塩素バイパス装置へガスを抽気し、焼成キルン供給前のセメントクリンカ原料の塩素濃度が1.0質量%以下になるよう、製造設備内の塩素濃度を制御している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2022-154608号公報
特開2022-128169号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の課題は、セメントクリンカの製造と共に塩化カリウムを回収できる、セメントクリンカの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記のように、従来のセメントクリンカの製造においては、塩化カリウムの発生による悪影響を防止して安定操業を行うべく、製造設備から塩素バイパス装置へ塩素を抽気している。この塩素バイパス装置では、ダスト(塩素バイパスダスト)が回収されるが、塩素バイパスダストは、資源的価値が乏しく、廃棄処分されているのが実情である。
【0009】
本発明者らは、この塩素バイパスダストに塩化カリウムが含まれることに着目し、製造設備内での塩素濃度を可能な限り高め、塩素バイパス装置に高濃度の塩素を供給することにより、塩素バイパスダスト中の塩化カリウム濃度が十分に高まり、資源として価値のある塩化カリウム高含有ダストを回収することができることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0010】
上記のように、従来、塩化カリウムの発生による悪影響を防止して安定操業を行うべく、製造設備内の塩素濃度を低く抑えることに目が向けられていたが、本発明においては、セメントクリンカ製造設備で塩化カリウムを取得するという新たな思想の下、製造設備内の塩素濃度を可能な限り高くするという従来の常識とは逆の発想に基づきセメントクリンカの製造を行う。
(【0011】以降は省略されています)

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