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公開番号2025099669
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023216518
出願日2023-12-22
発明の名称果実の日焼け防止剤、及び果実の日焼け防止方法
出願人株式会社トクヤマ
代理人個人,個人
主分類A01N 59/06 20060101AFI20250626BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】簡便に利用でき、また、果実表面に強固に付着して効果的に果実を日焼けから守ることができる果実の日焼け防止剤、及びこれを用いた果実の日焼け防止方法を提供すること。
【解決手段】
消石灰微粒子及び水を含有する水性スラリーであって、消石灰微粒子は、平均粒子径(D50)が0.1~1.0μm、かつ5.0μm以上の粒子の割合が4.0質量%以下の微粒子であり、前記水性スラリー中に2.0質量%以上の割合で含有されている果実の日焼け防止剤、及びこれを用いた果実の日焼け防止方法である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
消石灰微粒子及び水を含有する水性スラリーであって、
前記消石灰微粒子は、平均粒子径(D50)が0.1~1.0μm、かつ5.0μm以上の粒子の割合が4.0質量%以下の微粒子であり、前記水性スラリー中に2.0質量%以上の割合で含有されている
ことを特徴とする果実の日焼け防止剤。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
さらに、展着剤を含有することを特徴とする請求項1記載の果実の日焼け防止剤。
【請求項3】
平均粒子径(D50)が1.0~5.0μmの炭酸カルシウム粒子が、5.0質量%以下の割合で含有されていることを特徴とする請求項1記載の果実の日焼け防止剤。
【請求項4】
柑橘類果実の日焼け防止用であることを特徴とする請求項1記載の果実の日焼け防止剤。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか記載の果実の日焼け防止剤を、無人航空機を用いて、果樹の果実に散布することを特徴とする果実の日焼け防止方法。
【請求項6】
請求項1~4のいずれか記載の果実の日焼け防止剤を、無人航空機を用いて、果樹の果実に散布することを特徴とする日焼けが防止された果実の栽培方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、柑橘類果実等の日焼けを防止する日焼け防止剤及び日焼け防止方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
温暖化による夏季の高温や強い日射の影響により、果実が日焼けし、商品価値が低下することが問題となっている。特に、近年では、高品質な高級果実の需要が高く、このような高級果実においては、日焼けは深刻な問題である。実際、この問題は、柑橘類果実で大きく取り上げられている。
【0003】
このような問題を解決する手段として、従来、例えば、微粉状シリカとその展着剤を必須成分として含む柑橘類の日焼け防止剤が提案されている(特許文献1参照)。また、近年は、微粒子化された炭酸カルシウム水和剤が柑橘類の日焼け防止剤として実際に用いられ、一定の効果が得られている(非特許文献1参照)。この微粒子化された炭酸カルシウム水和剤は、散布器により人の手によって、果樹の果実に散布されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平9-110603号公報
【非特許文献】
【0005】
https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/uploaded/attachment/61611.pdf
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
微粒子化された炭酸カルシウム水和剤は、上記のように、一定の日焼け防止効果が得られているものの、炭酸カルシム微粒子は、数μm~数10μmレベルの大きさの粉末であり、液中での分散性が悪く、散布器で散布液を調製した場合、長時間放置すると沈降し、再び撹拌する必要があるなど、スムーズな作業が行えないという問題がある。また、凝集した炭酸カルシウム微粒子が散布器のホースやノズルに詰まるといった問題もある。さらに、炭酸カルシウムを主成分とする日焼け防止剤は、乾燥すると結合力が弱くなり、果実表面からはがれやすく、また、強雨、台風によっても、果実表面からはがれやすい。
【0007】
本発明の課題は、簡便に利用でき、また、果実表面に強固に付着して効果的に果実を日焼けから守ることができる果実の日焼け防止剤、及びこれを用いた果実の日焼け防止方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
近年は、ドローンと称される無人航空機が多分野で利用されるようになってきており、日焼け防止剤の散布にも無人航空機を利用することが期待される。しかしながら、上記炭酸カルシウム微粒子を含む日焼け防止剤は、粒子が十分に小さいとはいえず、粒子が沈降する問題や、無人航空機に装備された散布器の各所での詰まりが発生するといった問題がある。また、無人航空機は、電池による電力供給のため大きな電力を確保できず、高い噴射力は期待できないことから、大きな粒子を含む溶剤の散布は難しい。また、上記詰まりの問題が助長されるという問題があり、無人航空機への適用は実際上困難である。
【0009】
このような状況下、本発明者は、粒子の非常に小さな消石灰(水酸化カルシウム)のスラリーに着目した。水酸化カルシウムは、アルカリ性が強いため、ヒトによる散布は憚られる面もあるが、無人航空機による散布であればその懸念はなく、また、非常に小さな消石灰微粒子を用いることにより、無人航空機に装備された噴霧器における粒子沈降の問題や詰まりの問題、さらには噴射能力の問題も解決できることを見いだした。また、消石灰は、その特性から、果実への付着性がよく、乾燥時の果実表面における被膜形成にも優れているため、耐久性があり、効果的に果実の日焼けを防止することができることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0010】
すなわち、本発明は、以下の通りのものである。
[1] 消石灰微粒子及び水を含有する水性スラリーであって、
前記消石灰微粒子は、平均粒子径(D50)が0.1~1.0μm、かつ5.0μm以上の粒子の割合が4.0質量%以下の微粒子であり、前記水性スラリー中に2.0質量%以上の割合で含有されている
ことを特徴とする果実の日焼け防止剤。
(【0011】以降は省略されています)

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