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公開番号2025129104
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-04
出願番号2024026094
出願日2024-02-25
発明の名称苗植付装置
出願人みのる産業株式会社
代理人個人
主分類A01C 11/02 20060101AFI20250828BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】植付条間が苗箱の大きさに対して小さい場合にも対応可能にすること。
【解決手段】本発明の苗植付装置は、苗移植機の外側方に向かう横方向へポット苗10を搬送するとともに、該横方向への搬送終端から下方に向かう縦方向へポット苗10を搬送する第一苗供給コンベア7と、第一苗供給コンベア7の搬送終端から供給されるポット苗10を前記進行方向の内側方に向かう横方向へ苗を搬送する第二苗供給コンベア9とを備える。両コンベア7,9の搬送速度は同一に設定されている。両コンベア7,9の各搬送ベルト39,47の表面には、隣接するポット苗10同士を仕切るための突部39a,47aが列設されている。第一苗供給コンベア7の搬送ベルト39の下端面から第二苗供給コンベア9の搬送ベルト47の上面までの間隔が、根部10bの直径D及び第一苗供給コンベア7の突部39aの高さHを加算した数値より大きく設定されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
苗移植機の進行方向の外側方に向かう横方向へポット苗を搬送するとともに、該横方向への搬送終端から下方に向かう縦方向へポット苗を搬送する第一苗供給コンベアと、前記第一苗供給コンベアの縦方向への搬送終端から供給されるポット苗を前記進行方向の内側方に向かう横方向へ苗を搬送する第二苗供給コンベアとを備え、
前記第一苗供給コンベア及び前記第二苗供給コンベアの搬送速度は同一に設定されており、
前記第一苗供給コンベア及び前記第二苗供給コンベアの各搬送ベルトの表面には、隣接するポット苗同士を仕切るための、該各搬送ベルトの幅方向に延びる突部が列設されており、
前記第一苗供給コンベアの搬送ベルトの下端面から前記第二苗供給コンベアの搬送ベルトの上面までの間隔が、ポット苗の根部の直径及び前記突部の高さを加算した数値よりも大きく設定されている苗植付装置。
続きを表示（約 420 文字）【請求項２】
前記第一苗供給コンベアの縦方向へのポット苗の搬送面に対峙する搬送面を有するとともに、その搬送ベルトの表面には、前記突部が列設されており、搬送速度が該第一苗供給コンベアのそれと同一に設定されており、該第一苗供給コンベアとともにポット苗を挟持しながら縦方向へ搬送する補助コンベアを備え、
前記第一苗供給コンベア及び前記補助コンベアは、互いに同一ピッチで前記突部が設けられるとともに、前記縦方向への搬送時に互いの該突部同士の位置が一致した状態を維持するように駆動されるように構成されている請求項１記載の苗植付装置。
【請求項３】
前記第一苗供給コンベア及び前記補助コンベアから前記第二苗供給コンベアの搬送路上に供給されるポット苗の落下位置において、前記第二苗供給コンベアの搬送方向の逆方向側へポット苗が逆流することを阻止する逆流阻止面を有する逆流阻止手段を備えている請求項２記載の苗植付装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、苗移植機に設置される苗植付装置に関し、詳しくは、苗箱より押し出され、順次搬送されてくるポット苗の姿勢を直立に変換させて圃場に自動的に植え付けるものである。
続きを表示（約 2,100 文字）【背景技術】
【０００２】
従来より、ネギ、キャベツ等の野菜や草花の苗を圃場に移植する苗移植機が提供されており、本出願人も、特開２００３－７９２１０号公報（特許文献１）等において、ポット苗を収容した苗箱を苗載台にセットするだけで、苗移植機の走行に応じて、苗載台から苗箱を順次搬送し、該苗箱よりポット苗を押し出し、押し出されたポット苗を植付装置により直立姿勢に変換させて圃場に自動的に植え付けられるようにした苗移植機を提供している。
【０００３】
前記苗移植機は、詳細には、図８（ａ）（ｂ）に示すように、苗載台１０１を下降して搬送されてくる苗箱１０２のポット苗１０３を押出棒１０４により押し出して、押し出したポット苗１０３をクランクロッド１０５により下方の横送りコンベアベルト１０６に移動させている。
その際、ポット苗１０３は苗移植機の進行方向の後方が葉部１０３ａ、前方が根部１０３ｂとなるように傾倒配置されている。該状態で横送りコンベアベルト１０６で搬送されてくるポット苗１０３は図８（ｂ）に示すように、縦送りベルト１０７で１本ずつ下方へと搬送する。順次、搬送されてくるポット苗１０３を、一対の植付デイスク１０８で狭持して水平方向横向きのポット苗１０３を直立姿勢に変換させ、圃場Ｇにポット苗１０３を植え付けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２００３－７９２１０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ところが、横送りコンベアベルト１０６にポット苗１０３を並べる性質上、ポット苗１０３の並ぶスペースが必要になる。苗箱１０２やポット苗１０３の大きさからそのスペースが決まるため、それらが大きいと機械の植付条間が規制されてしまう場合がある。
【０００６】
植付条間が苗箱１０２の大きさに対し大きい場合は、横送りコンベアベルト１０６を外側に伸ばせばよいが、植付条間が苗箱１０２の大きさに対して小さい場合、ポット苗１０３を内側に搬送する機構が必要になる。その搬送には、タイミングのズレ、ポット苗の損傷などの課題がある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
前記課題を解決するために、本発明の苗植付装置は、
苗移植機の進行方向の外側方に向かう横方向へポット苗を搬送するとともに、該横方向への搬送終端から下方に向かう縦方向へポット苗を搬送する第一苗供給コンベアと、前記第一苗供給コンベアの縦方向への搬送終端から供給されるポット苗を前記進行方向の内側方に向かう横方向へ苗を搬送する第二苗供給コンベアとを備え、
前記第一苗供給コンベア及び前記第二苗供給コンベアの搬送速度は同一に設定されており、
前記第一苗供給コンベア及び前記第二苗供給コンベアの各搬送ベルトの表面には、隣接するポット苗同士を仕切るための突部が該各搬送ベルトの長さ方向に一定間隔をおいて列設されており、
前記第一苗供給コンベアの搬送ベルトの下端面から前記第二苗供給コンベアの搬送ベルトの上面までの間隔が、ポット苗の根部の直径及び前記第一苗供給コンベアの前記突部の高さを加算した数値よりも大きく設定されている。
【０００８】
この構成によれば、次の作用効果を得ることができる。すなわち、前記第一苗供給コンベアから前記第二苗供給コンベアへのポット苗の受け渡し箇所においては、前記第一苗供給コンベアの下端側における前記搬送ベルトの折返箇所で該搬送ベルトが円弧状に移動することになるため、その前記突部の先端側の移動速度が、前記第二苗供給コンベアの前記突部の先端側の移動速度よりも相対的に速くなる。そのため、前記間隔が前記数値未満だと、前記第一苗供給コンベア及び前記第二供給コンベアの突部同士の移動速度差により、前記第一苗供給コンベアの前記突部の先端側により前記第二苗供給コンベアの搬送面上のポット苗の根部が崩されてしまう事態が発生することがあるが、前記間隔が前記数値より大きく設定されていると、そのよう事態の発生を防止できる。
【０００９】
前記苗植付装置としては、
前記第一苗供給コンベアの縦方向へのポット苗の搬送面に対峙する搬送面を有するとともに、その搬送ベルトの表面には、前記突部が列設されており、搬送速度が該第一苗供給コンベアのそれと同一に設定されており、該第一苗供給コンベアとともにポット苗を挟持しながら縦方向へ搬送する補助コンベアを備え、
前記第一苗供給コンベア及び前記補助コンベアは、互いに同一ピッチで前記突部が設けられるとともに、前記縦方向への搬送時に互いの該突部同士の位置が一致した状態を維持するように駆動されるように構成されている態様を例示する。
【００１０】
この構成によれば、前記縦方向へポット苗を安定的に搬送することができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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