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公開番号
2025126966
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-01
出願番号
2024023374
出願日
2024-02-20
発明の名称
廃石膏ボードから紙片と石膏粒体を回収する方法
出願人
株式会社トクヤマ
代理人
個人
,
個人
主分類
B09B
5/00 20060101AFI20250825BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約
【課題】 廃石膏ボードからの紙片と石膏粒体の回収において、粉砕による紙粉の発生を抑制しながら、石膏粒体を紙片から分離する。
【構成】 廃石膏ボードを破砕した後、第1の篩により、篩上の紙片と、篩下成分に分離する。第1の篩の篩下成分を粉砕機により粉砕し、粉砕機で粉砕した篩下成分を第2の篩により篩い分けし、紙片と石膏粒体の混合物から成る篩上成分と、石膏粒体から成る篩下成分に分離する。第2の篩の篩上成分を,搬送面が斜め上向きに運動するベルトコンベヤの搬送面に投入し、紙片をベルトコンベヤの搬送面と共に上向きに搬送してベルトコンベヤの上部から回収し、石膏粒体を搬送面上で斜め下向きに転動させることによりベルトコンベヤの下部から回収する。
【選択図】 図2
特許請求の範囲
【請求項1】
廃石膏ボードを破砕した後、第1の篩により、篩上の紙片と、篩下成分に分離するステップと、
第1の篩の篩下成分を粉砕機により粉砕するステップと、
粉砕機で粉砕した篩下成分を第2の篩により篩い分けし、紙片と石膏粒体の混合物から成る篩上成分と、石膏粒体から成る篩下成分に分離するステップと、
第2の篩の篩上成分を,搬送面が斜め上向きに運動するベルトコンベヤの搬送面に投入し、紙片をベルトコンベヤの搬送面と共に上向きに搬送してベルトコンベヤの上部から回収し、石膏粒体を前記搬送面上で斜め下向きに転動させることによりベルトコンベヤの下部から回収するステップとを行う、廃石膏ボードから紙片と石膏粒体を回収する方法。
続きを表示(約 190 文字)
【請求項2】
前記粉砕するステップでは、ベルトコンベヤの下部から回収した石膏粒体を、第1の篩の篩下成分と共に前記粉砕機により再粉砕することを特徴とする、請求項1の廃石膏ボードから紙片と石膏粒体を回収する方法。
【請求項3】
前記第2の篩は開口が6mm以上12mm以下の振動篩であることを特徴とする、請求項2の廃石膏ボードから紙片と石膏粒体を回収する方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、廃石膏ボードから紙片と石膏粒体を分離し回収する方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
発明者らは、廃石膏ボードからの石膏粉体と紙の回収を実用化した。最初に廃石膏ボードを破砕し紙片と石膏粒体とする。次いで、振動篩等の篩により紙片を篩上成分として回収し、石膏粒体を篩下成分として回収する。石膏粒体をさらに粉砕すると共に紙片と石膏粒体に篩い分けする。石膏粒体を、か焼により半水およびまたは無水III型石膏に変化させ、混合槽で石膏スラリー中に溶解させて、晶析槽で二水石膏等の石膏粉体を析出させる。析出した石膏粉体をろ過し、ろ液は例えば混合槽へ還流させる。以上のプロセスで、廃石膏ボードから紙片と石膏粉体を回収できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-00603
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
粉砕後に篩い分けすると、篩上成分に粒径が大きな石膏粒体が残留している。紙片に石膏粒体が混入すると、紙片の価値が低下する。そこで粉砕を強めると紙粉が発生し、石膏粒体に混入し、石膏粒体の純度が低下する。粉砕と篩い分けのみでは、紙粉の発生を抑制しながら、紙片と石膏粒体を充分に分離することは難しい。
【0005】
この発明の課題は、廃石膏ボードからの紙片と石膏粒体の回収において、粉砕による紙粉の発生を抑制しながら、石膏粒体を紙片から分離することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明の廃石膏ボードから紙片と石膏粒体を回収する方法では、廃石膏ボードを破砕した後、第1の篩により、篩上の紙片と、篩下成分に分離するステップと、
第1の篩の篩下成分を粉砕機により粉砕するステップと、
粉砕機で粉砕した篩下成分を第2の篩により篩い分けし、紙片と石膏粒体の混合物から成る篩上成分と、石膏粒体から成る篩下成分に分離するステップと、
第2の篩の篩上成分を,搬送面が斜め上向きに運動するベルトコンベヤの搬送面に投入し、紙片をベルトコンベヤの搬送面と共に上向きに搬送してベルトコンベヤの上部から回収し、石膏粒体を前記搬送面上で斜め下向きに転動させることによりベルトコンベヤの下部から回収するステップとを行う。
【0007】
この発明では、ベルトコンベヤの搬送面上で、平らでベルトとの摩擦が大きい紙片は搬送方向に沿って斜め上方へ搬送され、ベルトコンベヤの上部から回収できる。紙片に比べかさ高な石膏粒体はベルトコンベヤの搬送面上で転動し、軟質なので転動により角が削られ、球状に近い形状と成り、さらに転動しやすくなる。この結果、石膏粒体は例えばベルトコンベヤの下部から回収できる。この発明では、ベルトコンベヤにより、紙片と石膏粒体を分離できる。この分離は紙片の破砕を伴わないので、石膏粒体への紙粉の混入量が増さない。
【0008】
好ましくは、ベルトコンベヤの下部から回収した石膏粒体を、第1の篩の篩下成分と共に粉砕機により再粉砕する。再粉砕した石膏粒体は第2の篩により篩い分けする。ベルトコンベヤの下部から回収した石膏粒体は粒径が大きいものが多いので、再粉砕すると、最初から第2の篩を通過した石膏粒体と粒径を揃えることができる。
【0009】
特に好ましくは、篩は開口が6mm以上12mm以下の振動篩である。開口が6mm未満では、雨水等で濡れた廃石膏ボードを処理すると、目詰まりが生じやすい。また開口が12mmを超えると、篩下成分中に多量の紙片が混入する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施例での、廃石膏ボードの破砕から二水石膏粉体の回収までの工程図
実施例での、ベルトコンベヤによる、紙片と石膏粒体との分離を示す図
実施例により分離した、紙片(図3(A))と石膏粒体(図3(B))とを示す写真
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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