TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025070528
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2023180914
出願日2023-10-20
発明の名称水硬性硬化体とその製造方法
出願人三井住友建設株式会社
代理人個人,個人
主分類C04B 28/08 20060101AFI20250424BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】発色性と強度に優れ、且つ経済的な水硬性硬化体を提供する。
【解決手段】水硬性硬化体は粉体と水とを含み、粉体は高炉スラグとシリカフュームとアルカリ刺激剤とを含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
粉体と水とを含み、前記粉体は高炉スラグとシリカフュームとアルカリ刺激剤とを含む水硬性硬化体。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
顔料をさらに含む、請求項1に記載の水硬性硬化体。
【請求項3】
前記粉体はフライアッシュを含む、請求項1または2に記載の水硬性硬化体。
【請求項4】
前記粉体は炭酸カルシウムを含む、請求項1または2に記載の水硬性硬化体。
【請求項5】
前記粉体はセメントを含まない、請求項1または2に記載の水硬性硬化体。
【請求項6】
前記粉体は前記顔料を含み、前記粉体に対する前記水の質量比が12%以上40%以下である、請求項2に記載の水硬性硬化体。
【請求項7】
前記粉体は前記顔料を含み、前記粉体に対する前記水の質量比が12%以上20%以下である、請求項2に記載の水硬性硬化体。
【請求項8】
前記粉体は前記顔料を含み、前記粉体に対する前記顔料の質量比が10%以下である、請求項2に記載の水硬性硬化体。
【請求項9】
ガラスカレットを含み、さらに細骨材と粗骨材の少なくともいずれかを含む、請求項1または2に記載の水硬性硬化体。
【請求項10】
フェロニッケルスラグ細骨材を含む、請求項1または2に記載の水硬性硬化体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は水硬性硬化体とその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
大理石などの天然石材は資源の枯渇や砕石制限のため、入手が困難になりつつある。このため、天然石材に代わる建築土木材料が検討されている。代表的な人工石材として、テラゾーと呼ばれる人造大理石が知られている。また、ホワイトセメントは白味が強く意匠性に優れることから、天然石材の代替材料として使われることがある。非特許文献1には、高炉スラグ微粉末をカルシウム系化合物で硬化させることによって、一般的なコンクリートより白味の強いコンクリートを製造できることが記載されている。同文献には、このようにして製造されたコンクリートは、顔料を混入することにより様々な風合いが実現可能であることも記載されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
渡邉悟士、大脇英司、黒岩秀介、「環境配慮コンクリートを用いた建築仕上材の開発」、日本建築学会大会学術講演梗概集、2019年8月、P553-554
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
セメントを大量に用いた人工石材はセメント自体が灰色であるため鮮やかな色を表現することが難しい。ホワイトセメントは発色性に優れるが、国内で製造しておらず一般に高価である。非特許文献1に記載されたコンクリートは強度が十分でなく、舗装などの用途に限定される。
【0005】
本発明は発色性と強度に優れ、且つ経済的な水硬性硬化体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の水硬性硬化体は粉体と水とを含み、粉体は高炉スラグとシリカフュームとアルカリ刺激剤とを含む。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、発色性と強度に優れ、且つ経済的な水硬性硬化体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
明度と彩度を説明する図である。
比較例1,2と実施例1~3の彩度と明度の関係を示す図である。
比較例3,4と実施例4~6の彩度と明度の関係を示す図である。
比較例3,4と実施例4についてのa値とb値の分布を示す図である。
曲げ強度と圧縮強度の関係を示す図である。
粗骨材とガラスカレットを加えた水溶性硬化体で作成した装飾品の写真である。
シリコン製の型枠で作成した置物の写真である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施例に基づき本発明を説明する。表1は実施例1~6と比較例1~4の水溶性硬化体の使用材料を、表2は実施例1~6と比較例1~4の組成を示す。表2では省略しているが、実施例1~6と比較例1~4には表1に示す高性能減水剤(SF)と消泡剤(AF)を添加している。表2の質量比は水を1としたときの比率である。表3には実施例1~6と比較例1~4における顔料の有無と顔料の色のパターンを示す。表3に示すように、実施例1~6と比較例1~4では顔料を含む試料と顔料を含まない試料とを作成し、さらに、顔料を含む試料については顔料の色の異なる複数の試料を作成した。実施例1~6と比較例1~4の試料は平板状のブロックである。比較例1,2と実施例1~3は水粉体比(W/P)が40であり、比較例3,4と実施例4~6はW/Pが14である。実施例1~6と比較例1~4の試料は、材料を型枠に打設後高温で養生を行うことによって作成した。具体的には、打ち込み完了から2日間20℃で養生し、その後5日間90℃で加熱養生を行った。
【0010】
TIFF
2025070528000001.tif
74
170
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
構築素材又は原材
1日前
株式会社トクヤマ
水硬性組成物
1か月前
株式会社トクヤマ
窒化ケイ素基板
1か月前
株式会社トクヤマ
窒化ケイ素基板
1か月前
株式会社田中建設
製造プラント
11日前
三商株式会社
セメントモルタル組成物
2か月前
花王株式会社
水硬性組成物
9日前
個人
高物性セラミックス体とその製造法
3か月前
東ソー株式会社
焼結体のリサイクル方法
24日前
株式会社田中建設
固化材の製造方法
26日前
東ソー株式会社
顆粒粉末及びその製造方法
2か月前
日本特殊陶業株式会社
接合体
1か月前
デンカ株式会社
コンクリート用組成物
23日前
デンカ株式会社
コンクリート用組成物
23日前
東ソー株式会社
赤色焼結体及びその製造方法
1か月前
株式会社竹中工務店
コンクリート部材
1か月前
三井住友建設株式会社
複合構造体
1か月前
三井住友建設株式会社
水硬性硬化体
16日前
花王株式会社
水硬性組成物用起泡剤
1か月前
花王株式会社
水硬性組成物用起泡剤
1か月前
三井住友建設株式会社
水硬性化合物
3か月前
花王株式会社
水硬性組成物用起泡剤
1か月前
東ソー株式会社
ジルコニア焼結体及びその製造方法
3か月前
花王株式会社
セメント系用粉塵低減剤
3か月前
株式会社竹中工務店
建設部材の塩分除去方法
1か月前
東ソー株式会社
焼結体、粉末、成形体、及び、仮焼体
24日前
株式会社エフコンサルタント
コンクリートの施工方法
1か月前
個人
漆喰材の製造方法、および、漆喰材
1か月前
花王株式会社
水硬性組成物用プレミックス
3か月前
株式会社トクヤマ
塩化カリウムの回収方法
23日前
株式会社MARUWA
アルミナジルコニア焼結板
26日前
TOTO株式会社
陶器素地材料
2か月前
株式会社トクヤマ
窒化アルミニウムグリーン体の製造方法
1か月前
五洋建設株式会社
炭素貯留人工石・ブロック
3か月前
株式会社トクヤマ
セメントクリンカの製造方法
23日前
デンカ株式会社
防錆剤及び防錆処理方法
3か月前
続きを見る