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公開番号2025033598
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023139423
出願日2023-08-30
発明の名称建設部材の塩分除去方法
出願人株式会社竹中工務店
代理人個人
主分類C04B 41/72 20060101AFI20250306BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】建設部材の塩分除去の迅速化を図ることが可能となる、建設部材の塩分除去方法を提供すること。
【解決手段】建設部材20の塩分除去方法は、建設部材20に付着しているセメント硬化体が酸浸漬によって取り除かれた後に、当該建設部材20の塩分を除去するための方法において、常温よりも高く、且つ沸点よりも低い温度の水Wに建設部材20を所定期間浸漬することにより、当該建設部材20の塩分を除去する除去工程を含み、除去工程において、水Wの入れ替えを、当該除去工程の開始から72時間以内に複数回行う。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
建設部材に付着しているセメント硬化体が酸浸漬によって取り除かれた後に、当該建設部材の塩分を除去するための塩分除去方法において、
常温よりも高く、且つ沸点よりも低い温度の水に前記建設部材を所定期間浸漬することにより、当該建設部材の塩分を除去する除去工程を含む、
建設部材の塩分除去方法。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
前記除去工程において、前記水の入れ替えを、当該除去工程の開始から72時間以内に複数回行う、
請求項1に記載の建設部材の塩分除去方法。
【請求項3】
前記水の温度は、80℃から95℃程度であり、
前記所定期間は、少なくとも3日間以上の期間である、
請求項2に記載の建設部材の塩分除去方法。
【請求項4】
前記除去工程における前記水の量を、1枚の前記建設部材が前記水に完全に浸るために必要な最低量の3倍程度にした、
請求項1から3のいずれか一項に記載の建設部材の塩分除去方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建設部材の塩分除去方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、外壁から取り外した建材を再利用する技術の一つとして、セメント硬化体が付着した建材を酸溶液に浸漬することにより、当該セメント硬化体を除去する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、セメント硬化体を除去した後に、建材の塩分を除去するために建材を常温の水に20日間程度浸漬する。これにより、建材の再利用時に建材の接着不良が生じることを回避できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-199458号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、上記従来の技術においては、上述したように、セメント硬化体を除去した後に建材を常温の水に20日間程度浸漬するので、建材の塩分が除去されるまで非常に時間を要することから、建材の如き建設部材の塩分除去の迅速化を図る観点からは改善の余地があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、建設部材の塩分除去の迅速化を図ることが可能となる、建設部材の塩分除去方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の建設部材の塩分除去方法は、建設部材に付着しているセメント硬化体が酸浸漬によって取り除かれた後に、当該建設部材の塩分を除去するための塩分除去方法において、常温よりも高く、且つ沸点よりも低い温度の水に前記建設部材を所定期間浸漬することにより、当該建設部材の塩分を除去する除去工程を含む。
【0007】
請求項2に記載の建設部材の塩分除去方法は、請求項1に記載の建設部材の塩分除去方法において、前記除去工程において、前記水の入れ替えを、当該除去工程の開始から72時間以内に複数回行う。
【0008】
請求項3に記載の建設部材の塩分除去方法は、請求項2に記載の建設部材の塩分除去方法において、前記水の温度は、80℃から95℃程度であり、前記所定期間は、少なくとも3日間以上の期間である。
【0009】
請求項4に記載の建設部材の塩分除去方法は、請求項1から3のいずれか一項に記載の建設部材の塩分除去方法において、前記除去工程における前記水の量を、1枚の前記建設部材が前記水に完全に浸るために必要な最低量の3倍程度にした。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に記載の建設部材の塩分除去方法によれば、常温よりも高く、且つ沸点よりも低い温度の水に前記建設部材を所定期間浸漬することにより、当該建設部材の塩分を除去する除去工程を含むので、従来技術(建材を常温の水で建材を浸漬する技術)に比べて、建設部材の塩分を効果的に除去でき、建設部材の塩分除去の迅速化を図ることが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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