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公開番号2025054029
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-07
出願番号2023163203
出願日2023-09-26
発明の名称結晶性トバモライト含有硬化体の製造方法
出願人ケイミュー株式会社
代理人弁理士法人北斗特許事務所
主分類C04B 28/02 20060101AFI20250331BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】フライアッシュを有効利用して、結晶性トバモライトを多く含む硬化体を製造することができる方法を提供する。
【解決手段】結晶性トバモライト含有硬化体の製造方法は、強アルカリ刺激剤を事前混合したフライアッシュを含むシリカ質原料とセメントとを含む混練材料に、オートクレーブ養生を施す。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
強アルカリ刺激剤を事前混合したフライアッシュを含むシリカ質原料とセメントとを含む混練材料に、オートクレーブ養生を施す結晶性トバモライト含有硬化体の製造方法。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
請求項1において、
前記強アルカリ刺激剤の割合が、前記強アルカリ刺激剤を事前混合したフライアッシュ100質量%に対して、0.05質量%以上1.40質量%以下である結晶性トバモライト含有硬化体の製造方法。
【請求項3】
請求項1または2において、
前記強アルカリ刺激剤を事前混合したフライアッシュの割合が、前記シリカ質原料100質量%に対して、99質量%以下である結晶性トバモライト含有硬化体の製造方法。
【請求項4】
請求項1または2において、
前記シリカ質原料が結晶質シリカ原料、前記強アルカリ刺激剤を事前混合したフライアッシュおよび強アルカリ刺激剤を混合しないフライアッシュを含み、
前記結晶質シリカ原料の割合が、前記シリカ質原料100質量%に対して、3質量%以上であり、
前記強アルカリ刺激剤を事前混合したフライアッシュの割合が、前記シリカ質原料100質量%に対して、50質量%未満である結晶性トバモライト含有硬化体の製造方法。
【請求項5】
請求項1または2において、
前記強アルカリ刺激剤が水酸化カリウムを含み、前記強アルカリ刺激剤における水酸化カリウムの割合が、90質量%以上である結晶性トバモライト含有硬化体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、硬化体の製造方法に関し、さらに詳述すると、結晶性トバモライトの含有率を高めた硬化体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来の硬化体の製造技術として、特許文献1に開示される製造方法のように、セメントを含有する材料を真空脱気する真空脱気工程と、真空脱気された前記材料を押出成形する押出工程と、を含むものが知られている。この製造方法は、具体的には、セメントを含有する混合材料に水を加えて混練して材料を得る混練工程と、セメントを含有する材料を真空脱気する真空脱気工程と、真空脱気された材料を押出成形して成形体を得る押出成形工程と、この成形体を硬化して硬化体を得る硬化工程とを有する。
【0003】
かかる製造方法に用いられる材料は、セメントを含有するものであり、必要に応じて、シリカ質材料、補強繊維、骨材、増量材、増粘剤、分散剤、その他の材料等を含有するものであり、このようなセメントを含有する材料に水を加えて混練することにより、水硬性材料である液状または粘性の高い流動性の混練材料を得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-126957号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の製造技術で得られる硬化体には、フライアッシュが含まれている。産業副産物の利用促進ならびに処分地の制約等の観点から、火力発電所などから多量に排出されるフライアッシュの有効利用の割合を積極的に増やすことが望まれている。シリカ質原料の一部をフライアッシュに置換することで、フライアッシュを有効利用することが可能であるが、フライアッシュが多量に配合されると、得られる硬化体のトバモライト含有量が減少してしまう。
【0006】
そこで本発明は、フライアッシュを有効利用して、結晶性トバモライトを多く含む硬化体を製造することができる方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る結晶性トバモライト含有硬化体の製造方法では、強アルカリ刺激剤を事前混合したフライアッシュを含むシリカ質原料とセメントとを含む混練材料に、オートクレーブ養生を施す。
【0008】
前記強アルカリ刺激剤の割合が、前記強アルカリ刺激剤を事前混合したフライアッシュ100質量%に対して、0.05質量%以上1.40質量%以下であることが好ましい。
【0009】
前記強アルカリ刺激剤を事前混合したフライアッシュの割合が、前記シリカ質原料100質量%に対して、99質量%以下であることが好ましい。
【0010】
前記シリカ質原料が結晶質シリカ原料、前記強アルカリ刺激剤を事前混合したフライアッシュおよび強アルカリ刺激剤を事前混合しないフライアッシュを含み、前記結晶質シリカ原料の割合が、前記シリカ質原料100質量%に対して、3質量%以上であり、前記強アルカリ刺激剤を事前混合したフライアッシュの割合が、前記シリカ質原料100質量%に対して、50質量%未満であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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