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公開番号
2025070864
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-02
出願番号
2023181451
出願日
2023-10-20
発明の名称
繊維強化シート
出願人
日鉄ケミカル&マテリアル株式会社
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
C04B
41/63 20060101AFI20250424BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】結合材が無機系であっても自身が結合材と強固に接着し、自身が破断強度に至る前に結合材から剥がれることを抑制できる繊維強化シートを提供する。
【解決手段】繊維強化シートは、構造物の表面に塗布された結合材に埋め込むことで当該表面に接着される繊維強化シートであって、強化繊維を含む繊維強化プラスチック線材を複数本、長手方向にスダレ状に引き揃え、当該繊維強化プラスチック線材が互いに線材固定材にて固定され、平均粒径が0.900mm以下である粉末が、複数本の前記繊維強化プラスチック線材の外周に、0.2~2.0kg/m
2
にて付着され、互いに隣り合う前記繊維強化プラスチック線材同士における前記粉末の付着状態の最小の隙間間隔が、0.5mm以上である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
構造物の表面に塗布された結合材に埋め込むことで当該表面に接着される繊維強化シートであって、
強化繊維を含む繊維強化プラスチック線材を複数本、長手方向にスダレ状に引き揃え、当該繊維強化プラスチック線材が互いに線材固定材にて固定され、
平均粒径が0.900mm以下である粉末が、複数本の前記繊維強化プラスチック線材の外周に、0.2~2.0kg/m
2
にて付着され、
互いに隣り合う前記繊維強化プラスチック線材同士における前記粉末の付着状態の最小の隙間間隔が、0.5mm以上である
繊維強化シート。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記繊維強化プラスチック線材同士における前記粉末を考慮しない隙間間隔は、3mmを超え15mm未満である
請求項1に記載の繊維強化シート。
【請求項3】
前記繊維強化プラスチック線材同士における前記粉末を考慮しない隙間間隔は、前記粉末の径よりも大きく、
前記繊維強化プラスチック線材の径と、前記粉末を考慮しない隙間間隔と、前記粉末の径と、の比が、1:0.5~5:0.03~1である
請求項1に記載の繊維強化シート。
【請求項4】
前記粉末は、
4~8号珪砂、及び、その混合物か、
1~2厘の石灰石粉末、及び、その混合物
のいずれかである
請求項1に記載の繊維強化シート。
【請求項5】
前記繊維強化プラスチック線材は、
前記強化繊維が一方向に引き揃えられた繊維束を複数撚り合わせた糸条である
請求項1に記載の繊維強化シート。
【請求項6】
前記線材固定材は、
前記繊維強化プラスチック線材の長手方向に対する垂直方向に複数本の前記繊維強化プラスチック線材を編み付ける複数の横糸である
請求項1に記載の繊維強化シート。
【請求項7】
前記横糸は、
ガラス繊維又は有機繊維から成る糸条である
請求項6の繊維強化シート。
【請求項8】
前記繊維強化プラスチック線材の前記強化繊維には、
炭素繊維、ガラス繊維、バサルト繊維、及びフライアッシュ繊維から選択される無機繊維、
ボロン繊維、チタン繊維、及びスチール繊維から選択される金属繊維、
並びに、アラミド、ポリパラフェニレンベンズビスオキサゾール、ポリアミド、ポリアリレート、及びポリエステルから選択される有機繊維が、
一種で、又は、複数種混入して使用される
請求項1に記載の繊維強化シート。
【請求項9】
前記繊維強化プラスチック線材は、前記強化繊維に含浸されたマトリクス樹脂が硬化されることで形成され、
前記マトリクス樹脂には、
常温硬化型若しくは熱硬化型のエポキシ樹脂、ビニルエステル樹脂、アクリル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、及びフェノール樹脂から選択される熱硬化性樹脂、
又は、ナイロン、ビニロン、及びフェノキシ樹脂から選択される熱可塑性樹脂が使用される
請求項1に記載の繊維強化シート。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、繊維強化シートに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、既存或いは新設の構造物の補強方法として、特許文献1に記載されるような、構造物の表面に、炭素繊維シートやアラミド繊維シートなどの連続繊維強化シートを貼り付けたり、巻き付けたりする炭素繊維シート接着工法やアラミド繊維シート接着工法などの連続繊維シート接着工法、或いは、未硬化のマトリクス樹脂を連続繊維束に含浸させたシートを接着後硬化させる工法が知られている。
【0003】
さらに、特許文献2及び特許文献3には、繊維強化にマトリクス樹脂が含浸され、硬化された連続した繊維強化プラスチック線材を複数本、長手方向にスダレ状に引き揃え、線材を互いに線材固定材にて固定した繊維強化シートを、構造物の表面に結合材にて接着して一体化することを特徴とする構造物の補強方法が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平3-224901号公報
特開2008-63758号公報
特開2011-208352号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献2及び特許文献3に開示されるように、繊維強化シートを構造物の表面に結合材にて接着する補強方法では、繊維強化シートと結合材との接着が不十分であると、繊維強化シートが破断強度に至る前に結合材から剥がれてしまう場合がある。この現象は、特に結合材が無機系結合材である場合おいて、樹脂系結合材よりも顕著に発生する。
【0006】
本発明の課題は、結合材が無機系であっても自身が結合材と強固に接着し、自身が破断強度に至る前に結合材から剥がれることを抑制できる繊維強化シートを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1態様の繊維強化シートは、構造物の表面に塗布された結合材に埋め込むことで当該表面に接着される繊維強化シートであって、強化繊維を含む繊維強化プラスチック線材を複数本、長手方向にスダレ状に引き揃え、当該繊維強化プラスチック線材が互いに線材固定材にて固定され、平均粒径が0.900mm以下である粉末が、複数本の前記繊維強化プラスチック線材の外周に、0.2~2.0kg/m
2
にて付着され、互いに隣り合う前記繊維強化プラスチック線材同士における前記粉末の付着状態の最小の隙間間隔が、0.5mm以上である。
【0008】
第1態様の繊維強化シートは、粉末が複数本の繊維強化プラスチック線材の外周に付着したものであるため、粉末が結合材にアンカーのように食い込んだ状態となることによる滑り止め効果により、繊維強化シートと結合材との接着性が高まる。このため、繊維強化シートが結合材と強固に接着し、繊維強化シートが破断に至る前に結合材から剥がれることを抑制できる。
【0009】
ここで、複数本の繊維強化プラスチック線材の外周に対する粉末の付着量が0.2kg/m
2
未満である場合は、アンカーとして働く粉末による滑り止め効果が小さいうえ、付着した粉末粒子に掛かる力が大きくなるため、繊維強化シートと結合材との接着性が低い。このため、繊維強化シートが破断、あるいは結合材の破壊に至る前に結合材から剥がれる場合がある。
【0010】
これに対して、第1態様の繊維強化シートでは、複数本の繊維強化プラスチック線材の外周に、粉末が0.2kg/m
2
以上付着しているので、粉末による滑り止め効果により、繊維強化シートと結合材との接着性を高く維持する。
(【0011】以降は省略されています)
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