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公開番号2025064507
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-17
出願番号2023174333
出願日2023-10-06
発明の名称MnZn系フェライト、及びMnZn系フェライトの製造方法
出願人株式会社トーキン
代理人個人
主分類C04B 35/38 20060101AFI20250410BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】高い比初透磁率および高いキュリー温度を有するMnZn系フェライトを提供することである。
【解決手段】本開示の一態様にかかるMnZn系フェライトは、主成分100mol%中、Fe2O3を50.7~52.7mol%、ZnOを20.2~22.3mol%、残部がMnOとなる量で含有し、前記主成分の全量を100質量部としたときに、副成分としてSiO2を0.000~0.010質量部、CaOを0.015~0.030質量部、Bi2O3を0.001~0.030質量部、MoO3を0.001~0.020質量部含有している。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
主成分100mol%中、Fe



を50.7~52.7mol%、ZnOを20.2~22.3mol%、残部がMnOとなる量で含有し、前記主成分の全量を100質量部としたときに、副成分としてSiO

を0.000~0.010質量部、CaOを0.015~0.030質量部、Bi



を0.001~0.030質量部、MoO

を0.001~0.020質量部含有している、
MnZn系フェライト。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
更に副成分としてCo



を0.01~0.55質量部、TiO

を0.10~2.50質量部含有している、請求項1に記載のMnZn系フェライト。
【請求項3】
23℃10kHzにおける比初透磁率が10000以上である、請求項1または2に記載のMnZn系フェライト。
【請求項4】
23℃150kHzにおける比初透磁率が10000以上である、請求項1または2に記載のMnZn系フェライト。
【請求項5】
キュリー温度が130℃以上であり、130℃における飽和磁束密度が100mT以上である、請求項1または2に記載のMnZn系フェライト。
【請求項6】
Fe



を51.0~52.0mol%、ZnOを20.5~21.5mol%、含有している、請求項1に記載のMnZn系フェライト。
【請求項7】
前記副成分としてSiO

を0.000~0.004質量部、CaOを0.018~0.023質量部、Bi



を0.005~0.020質量部、MoO

を0.001~0.010質量部含有している、請求項1または2に記載のMnZn系フェライト。
【請求項8】
更に副成分としてCo



を0.05~0.10質量部、TiO

を0.30~0.80質量部含有している、請求項1または2に記載のMnZn系フェライト。
【請求項9】
請求項1または2に記載のMnZn系フェライトの製造方法であって、
前記MnZn系フェライトの原料を焼結する工程において、気孔率が12.0体積%以上45.0体積%以下のジルコニア質セッタを用いて前記MnZn系フェライトの原料を焼結する、
MnZn系フェライトの製造方法。
【請求項10】
前記ジルコニア質セッタに含まれるCaOの含有量が0.28質量%以下、Y



の含有量が1.0質量%以上10.0質量%以下、MgOの含有量が1.0質量%以下、CeO

の含有量が1.0質量%以下、SiO

の含有量が10.0質量%以下である、
請求項9に記載のMnZn系フェライトの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、MnZn系フェライト、及びMnZn系フェライトの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
MnZn系フェライトは、家電機器や電子機器などに搭載されるノイズ対策部品用の磁芯材料などとして用いられている。また、MnZn系フェライトは、その使用用途にあわせて、高透磁率の達成、優れた透磁率の周波数安定性の維持などの高機能化が検討されてきている。
【0003】
また、近年需要が増加している車載用途においては、外部環境の温度が高くなることが想定されるため、上記特性に加えて、キュリー温度の向上や耐熱性能の向上等が求められている。このため、車載用のフェライトコアには高い性能(高透磁率、周波数特性)に加えて、高温環境でも使用できるよう、高い耐熱性(キュリー温度、飽和磁束密度)が求められている。
【0004】
特許文献1には、フェライトにおける、基本成分、副成分および不可避的不純物中の炭素量を規定範囲内に制御することにより、特定の温度範囲(-20℃~150℃)において高い比初透磁率を有することができるMn-Zn-Co系フェライトが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2015-229626号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、得られたフェライトのキュリー温度および比初透磁率の範囲が限定的であり、より広い範囲に適用できる技術の開発が求められている。特に車載用のフェライトコアには高い性能と高い耐熱性が要求されるため、高い比初透磁率および高いキュリー温度を有するフェライトが必要とされていた。
【0007】
上記課題に鑑み本開示の目的は、高い比初透磁率および高いキュリー温度を有するMnZn系フェライト、及びMnZn系フェライトの製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様にかかるMnZn系フェライトは、主成分100mol%中、Fe



を50.7~52.7mol%、ZnOを20.2~22.3mol%、残部がMnOとなる量で含有し、前記主成分の全量を100質量部としたときに、副成分としてSiO

を0.000~0.010質量部、CaOを0.015~0.030質量部、Bi



を0.001~0.030質量部、MoO

を0.001~0.020質量部含有している。
【0009】
上述のMnZn系フェライトにおいて、更に副成分としてCo



を0.01~0.55質量部、TiO

を0.10~2.50質量部含有していてもよい。
【0010】
上述のMnZn系フェライトにおいて、23℃10kHzにおける比初透磁率が10000以上であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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