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公開番号
2025065002
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-17
出願番号
2024164955
出願日
2024-09-24
発明の名称
銅/セラミックス接合体、および、絶縁回路基板
出願人
三菱マテリアル株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C04B
37/02 20060101AFI20250410BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】厳しい冷熱サイクルを負荷した場合であっても、セラミックス部材と銅部材との接合性に優れ、冷熱サイクル信頼性に優れた銅/セラミックス接合体を提供する。
【解決手段】銅部材と、セラミックス部材とが接合されてなる銅/セラミックス接合体であって、前記銅部材は、Cuの含有量が99.96mass%以上とされており、液槽にて-65℃で5分保持と150℃で5分保持を1サイクルとする熱サイクル試験を3000サイクル実施後において、前記銅部材の厚さ方向に沿った断面における平均結晶粒径が100μm以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
銅部材と、セラミックス部材とが接合されてなる銅/セラミックス接合体であって、
前記銅部材は、Cuの含有量が99.96mass%以上とされており、
液槽にて-65℃で5分保持と150℃で5分保持を1サイクルとする熱サイクル試験を3000サイクル実施後において、前記銅部材の厚さ方向に沿った断面における平均結晶粒径が100μm以下であることを特徴とする銅/セラミックス接合体。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記銅部材において、前記セラミックス部材との接合界面から100μm離間した位置におけるナノインデンテーション硬度が0.40GPa以上1.03GPa以下の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の銅/セラミックス接合体。
【請求項3】
前記銅部材は、Ca,Ba,Sr,Zr,Hf,Y,Sc,La,Ce,Pr,Nd,Pm,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Luから選択される1種又は2種以上のA群元素、および、O,S,Se,Teから選択される1種又は2種以上のB群元素のいずれか一方又は両方を合計量で10massppm以上300massppm以下の範囲内で含有していることを特徴とする請求項1に記載の銅/セラミックス接合体。
【請求項4】
前記銅部材に、Cuと、前記A群元素および前記B群元素のいずれか一方または両方とを含む化合物粒子が析出していることを特徴とする請求項3に記載の銅/セラミックス接合体。
【請求項5】
セラミックス基板の表面に、銅板が接合されてなる絶縁回路基板であって、
前記銅板は、Cuの含有量が99.96mass%以上とされており、
液槽にて-65℃で5分保持と150℃で5分保持を1サイクルとする熱サイクル試験を3000サイクル実施後において、前記銅板の厚さ方向に沿った断面における平均結晶粒径が100μm以下であることを特徴とする絶縁回路基板。
【請求項6】
前記銅板において、前記セラミックス基板との接合界面から100μm離間した位置におけるナノインデンテーション硬度が0.40GPa以上1.03GPa以下の範囲内であることを特徴とする請求項5に記載の絶縁回路基板。
【請求項7】
前記銅板は、Ca,Ba,Sr,Zr,Hf,Y,Sc,La,Ce,Pr,Nd,Pm,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Luから選択される1種又は2種以上のA群元素、および、O,S,Se,Teから選択される1種又は2種以上のB群元素のいずれか一方又は両方を合計量で10massppm以上300massppm以下の範囲内で含有していることを特徴とする請求項5に記載の絶縁回路基板。
【請求項8】
前記銅板に、前記A群元素および前記B群元素のいずれか一方または両方を含む化合物粒子が析出していることを特徴とする請求項7に記載の絶縁回路基板。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、銅部材と、セラミックス部材とが接合されてなる銅/セラミックス接合体、および、セラミックス基板の表面に銅板が接合されてなる絶縁回路基板に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
パワーモジュール、LEDモジュールおよび熱電モジュールにおいては、絶縁層の一方の面に導電材料からなる回路層を形成した絶縁回路基板に、パワー半導体素子、LED素子および熱電素子が接合された構造とされている。
例えば、風力発電、電気自動車、ハイブリッド自動車等を制御するために用いられる大電力制御用のパワー半導体素子は、動作時の発熱量が多いことから、これを搭載する基板としては、セラミックス基板と、このセラミックス基板の一方の面に導電性の優れた金属板を接合して形成した回路層と、セラミックス基板の他方の面に金属板を接合して形成した放熱用の金属層と、を備えた絶縁回路基板が、従来から広く用いられている。
【0003】
例えば、特許文献1には、セラミックス基板の一方の面および他方の面に、銅板を接合することにより回路層および金属層を形成した絶縁回路基板が提案されている。この特許文献1においては、セラミックス基板の一方の面および他方の面に、Ag-Cu-Ti系ろう材を介在させて銅板を配置し、加熱処理を行うことにより銅板が接合されている(いわゆる活性金属ろう付け法)。この活性金属ろう付け法では、活性金属であるTiが含有されたろう材を用いているため、溶融したろう材とセラミックス基板との濡れ性が向上し、セラミックス基板と銅板とが良好に接合されることになる。
ここで、回路層には半導体素子が接合されるとともに、金属層にはヒートシンク等が接合される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第3211856号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、最近では、絶縁回路基板に搭載される半導体素子の発熱温度が高くなる傾向にあるとともに、大電流用途で使用されることがある。このため、回路層および金属層を構成する銅材として、電気伝導性および熱伝導性に特に優れた純銅材を用いることが考えられる。
しかしながら、純銅材は、熱処理を行った際に、容易に結晶粒が粗大化するとともに、結晶粒径が大きくばらつくことになる。
【0006】
ここで、絶縁回路基板においては、厳しい熱サイクルが負荷されることがあり、回路層および金属層において結晶粒の粗大化や不均一な結晶成長が発生し、回路層および金属層の内部(特に結晶粒界)にひずみが偏在することになる。このように、回路層および金属層においてひずみが偏在することで、回路層および金属層の内部の降伏応力が不均一となり、回路層および金属層の硬化や変形が生じ、回路層および金属層とセラミックス部材との接合信頼性が低下するおそれがあった。また、回路層および金属層に他の部材(半導体素子、ヒートシンク等)を接合する場合には、回路層および金属層と他の部材との接合信頼性が低下するおそれがあった。
【0007】
この発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、厳しい冷熱サイクルを負荷した場合であっても、セラミックス部材と銅部材との接合性に優れ、冷熱サイクル信頼性に優れた銅/セラミックス接合体、および、この銅/セラミックス接合体からなる絶縁回路基板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述の課題を解決するために、本発明の態様1の銅/セラミックス接合体は、銅部材と、セラミックス部材とが接合されてなる銅/セラミックス接合体であって、前記銅部材は、Cuの含有量が99.96mass%以上とされており、液槽(ガルデン液)にて-65℃で5分保持と150℃で5分保持を1サイクルとする熱サイクル試験を3000サイクル実施後において、前記銅部材の厚さ方向に沿った断面における平均結晶粒径が100μm以下であることを特徴としている。
【0009】
本発明の態様1の銅/セラミックス接合体においては、前記銅部材におけるCuの含有量が99.96mass%以上とされているので、銅部材の電気伝導性および熱伝導性に特に優れている。
そして、液槽(ガルデン液)にて-65℃で5分保持と150℃で5分保持を1サイクルとする熱サイクル試験を3000サイクル実施後において、前記銅部材の厚さ方向に沿った断面における平均結晶粒径が100μm以下とされているので、厳しい熱サイクルを負荷しても、結晶粒の粗大化や不均一な結晶成長が生じず、ひずみが偏在することが抑制され、前記銅部材の硬化や変形を抑制できる。
【0010】
本発明の態様2の銅/セラミックス接合体は、態様1の銅/セラミックス接合体において、前記銅部材において、前記セラミックス部材との接合界面から100μm離間した位置におけるナノインデンテーション硬度が0.40GPa以上1.03GPa以下の範囲内であることを特徴としている。
本発明の態様2の銅/セラミックス接合体によれば、前記セラミックス部材との接合界面から100μm離間した位置におけるナノインデンテーション硬度が0.40GPa以上1.03GPa以下の範囲内とされているので、銅部材のセラミックス部材との接合界面が必要以上の硬化することがなく、銅部材とセラミックス部材との接合信頼性をさらに向上させることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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