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公開番号
2025040203
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-24
出願番号
2023146971
出願日
2023-09-11
発明の名称
マグネシア・スピネル質れんがの製造方法
出願人
品川リフラクトリーズ株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C04B
35/043 20060101AFI20250314BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】 圧縮強さや耐スラグ侵食性を維持しつつ、コーティングの付着性と安定性の両立にも優れるマグネシア・スピネル質れんがの製造方法を提供すること。
【解決手段】 マグネシア・スピネル質れんがの製造方法は、配合物を混合して練り土を得る第1の工程と、練り土を成形して成形体を得る第2の工程と、成形体を焼成してマグネシア・スピネル質れんがを得る第3の工程とを含み、配合物は耐火原料と、バインダーとを含み、耐火原料は、粒径0.3mm以下の粒子を5~50質量%含み、耐火原料はマグネシア原料と、スピネル原料とを含み、耐火原料は、見掛気孔率が3体積%以上及び10μm以下の気孔径が20体積%以上のマグネシア原料を5質量%以上含むことを特徴とする。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
配合物を混合して練り土を得る第1の工程と、
前記練り土を成形して成形体を得る第2の工程と、
前記成形体を焼成してマグネシア・スピネル質れんがを得る第3の工程とを含み、
前記配合物は耐火原料と、バインダーとを含み、
前記耐火原料は、粒径0.3mm以下の粒子を5~50質量%含み、
前記耐火原料はマグネシア原料と、スピネル原料とを含み、
前記耐火原料は、見掛気孔率が3体積%以上及び10μm以下の気孔径が20体積%以上の前記マグネシア原料を5質量%以上含むことを特徴とするマグネシア・スピネル質れんがの製造方法。
続きを表示(約 110 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のマグネシア・スピネル質れんがの製造方法において、
前記第3の工程では前記成形体を1400~2000℃で焼成することを特徴とするマグネシア・スピネル質れんがの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、セメントロータリーキルン等に使用されるマグネシア・スピネル質れんがの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
セメントロータリーキルンの焼成帯で使用されるれんがは、セメントクリンカーの焼成中に「コーティング(コーチングともいう)」と呼ばれる保護層が形成されることで溶損が低減され、耐用が向上している。コーティングは、れんが稼働面近傍のセメントクリンカーの中低融点相(液相)がれんが内部の気孔を伝って浸潤、冷却、固化することによって形成される。
【0003】
例えば、特許文献1は、マグネシアクリンカーを80~99質量%、スピネルクリンカーを0.5~10質量%、ジルコニア原料を0.5~10質量%含有する塩基性耐火物を開示する。この塩基性耐火物は、マグネシアを主原料とし、スピネルクリンカー及びジルコニア原料を適度に含有することにより、耐スポーリング性、耐食性及びコーティング付着性を改善させることができる。即ち、マグネシアとの熱膨張率の差によりれんが内部にマイクロクラックを発生させ、耐スポーリング性を高めることができる。また、ジルコニア原料がセメント原料と反応した際に生成する液相の粘性を高め、耐食性、コーティング付着性を高めることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2004-250313号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1の塩基性耐火物は、より高い焼点温度で操業を行うとクラックが増加し、圧縮強さや耐スラグ侵食性が低下する。さらに、クラックによって付着したコーティングが剥がれやすくなり、コーティングの安定性が低下する。
【0006】
本開示は上記実状を鑑みてなされたものであり、圧縮強さや耐スラグ侵食性を維持しつつ、コーティングの付着性と安定性の両立にも優れるマグネシア・スピネル質れんがの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本開示の一の態様は、
配合物を混合して練り土を得る第1の工程と、
前記練り土を成形して成形体を得る第2の工程と、
前記成形体を焼成してマグネシア・スピネル質れんがを得る第3の工程とを含み、
前記配合物は耐火原料と、バインダーとを含み、
前記耐火原料は、粒径0.3mm以下の粒子を5~50質量%含み、
前記耐火原料はマグネシア原料と、スピネル原料とを含み、
前記耐火原料は、見掛気孔率が3体積%以上及び10μm以下の気孔径が20体積%以上の前記マグネシア原料を5質量%以上含むことを特徴とするマグネシア・スピネル質れんがの製造方法に関する。
【0008】
本開示の一の態様のマグネシア・スピネル質れんがの製造方法において、耐火原料は、粒径0.3mm以下の粒子を5~50質量%含み、さらに、見掛気孔率が3体積%以上及び10μm以下の気孔径が20体積%以上の前記マグネシア原料を5質量%以上含むことにより、圧縮強さや耐スラグ侵食性を維持しつつ、コーティングの付着性と安定性の両立にも優れるマグネシア・スピネル質れんがを製造することができる。これは、マグネシア・スピネル質れんがの微細な気孔にセメントクリンカーの中低融点相が優先的に浸潤し、コーティングの付着性が向上するためと考えられる。さらに、マグネシア原料がコーティングのアンカーとして働き、コーティングの付着性、安定性が向上するためと考えられる。
【0009】
本開示の一の態様において、前記第3の工程では前記成形体を1400~2000℃で焼成することが好ましい。これにより、マグネシア・スピネル質れんがの耐スポーリング性が向上する。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本開示の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成のすべてが本開示の解決手段として必須であるとは限らない。
(【0011】以降は省略されています)
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