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公開番号
2025040014
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-24
出願番号
2023146651
出願日
2023-09-11
発明の名称
誘電体組成物、および積層セラミック電子部品
出願人
太陽誘電株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C04B
35/468 20060101AFI20250314BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】高温でも高い実効容量が得られる誘電体組成物を提供する。
【解決手段】誘電体組成物100は、ペロブスカイト構造のチタン酸バリウムを含むコア部1と、コア部1を覆い希土類元素を含むシェル部2と、が形成されたコア-シェル構造を有する第1結晶粒子10と、チタンに対するバリウムの元素比率が0.70以下であるチタン酸バリウム系複合酸化物を含む第2結晶粒子3と、を有し、コア部1がドナー元素およびアクセプター元素を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ペロブスカイト構造のチタン酸バリウムを含むコア部と、前記コア部を覆い希土類元素を含むシェル部と、が形成されたコア-シェル構造を有する第1結晶粒子と、
チタンに対するバリウムの元素比率が0.70以下であるチタン酸バリウム系複合酸化物を含む第2結晶粒子と、を有し、
前記コア部が0.03at%以上1.0at%以下のドナー元素および0.03at%以上3.5at%以下のアクセプター元素を含む、誘電体組成物。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記第1結晶粒子および前記第2結晶粒子に含まれるチタンの合計に対するバリウムの元素比率が0.85以上0.99以下である、請求項1に記載の誘電体組成物。
【請求項3】
前記第2結晶粒子に含まれる前記チタン酸バリウム系複合酸化物は、チタンに対するバリウムの元素比率が0.16以上0.70以下である、請求項1に記載の誘電体組成物。
【請求項4】
前記第2結晶粒子に含まれる前記チタン酸バリウム系複合酸化物は、BaTi
2
O
5
、BaTi
4
O
9
、BaTi
5
O
11
、BaTi
6
O
13
、Ba
4
Ti
11
O
26
、Ba
4
Ti
12
O
27
、Ba
4
Ti
13
O
30
、Ba
4
Ti
14
O
27
、およびBa
6
Ti
17
O
40
から選ばれる少なくとも一つである、請求項1に記載の誘電体組成物。
【請求項5】
前記希土類元素は、前記コア部よりも前記シェル部において濃度が高い、請求項1に記載の誘電体組成物。
【請求項6】
前記希土類元素は、ジスプロシウムである、請求項1に記載の誘電体組成物。
【請求項7】
前記ドナー元素は、バナジウム、モリブデン、ニオブ、タンタルまたはタングステンの少なくとも一つである、請求項1に記載の誘電体組成物。
【請求項8】
前記アクセプター元素は、マンガン、マグネシウム、カルシウムまたはクロムの少なくとも一つである、請求項1に記載の誘電体組成物。
【請求項9】
前記第1結晶粒子および前記第2結晶粒子の境界に粒界を有し、
前記粒界がガラス成分を含む、請求項1に記載の誘電体組成物。
【請求項10】
前記ガラス成分の濃度は、0.3at%以上7.0at%以下である、請求項9に記載の誘電体組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、誘電体組成物、および積層セラミック電子部品に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、クラウド化やIoT化が進み、データセンターにおいて、より大容量・高速でのデータ通信が行われるようになっている。通信の大容量化・高速化に対応するため、半導体部品を含むあらゆる電子部品の小型化が進み、電子部品は高密度な表面実装がされている。例えば、携帯電話等の高周波通信用システムでは、積層セラミックコンデンサ(Multi-Layer ceramic capacitor:MLCC)が用いられている(特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-137286号公報
特開2018-139261号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
小型化、高密度化した電子部品では、部品周辺の温度が上昇する一方、実装されたMLCCの静電容量は温度によって変化することから、MLCCに用いられる誘電体組成物には、実際に使用される高温環境下でも安定した高い実効容量が求められる。
【0005】
本開示は、高温でも高い実効容量が得られる誘電体組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、ペロブスカイト構造のチタン酸バリウムを含むコア部と、前記コア部を覆い希土類元素を含むシェル部と、が形成されたコア-シェル構造を有する第1結晶粒子と、チタンに対するバリウムの元素比率が0.70以下であるチタン酸バリウム系複合酸化物を含む第2結晶粒子と、を有し、前記コア部が0.03at%以上1.0at%以下のドナー元素および0.03at%以上3.5at%以下のアクセプター元素を含む、誘電体組成物を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、高温でも高い実効容量が得られる誘電体組成物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態に係る誘電体組成物を走査型電子顕微鏡(SEM)で撮影した写真の模式図である。
MLCCの高加速寿命試験の結果を示すグラフである。
【0009】
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0010】
<誘電体組成物>
図1は、実施形態に係る誘電体組成物100を示す模式図である。図1に示すように、実施形態に係る誘電体組成物100は、第1結晶粒子10と第2結晶粒子20とを有する。本明細書において、結晶粒子は、その内部に結晶粒界を含まず、結晶方位が揃った粒子が、他の粒子と凝集していない孤立している粒子を示す。
(【0011】以降は省略されています)
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