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公開番号2024171588
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023088674
出願日2023-05-30
発明の名称ポンプ
出願人デンカ株式会社
代理人弁理士法人IPX
主分類F04B 9/02 20060101AFI20241205BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】プランジャの一方向への押圧操作により、流体を排出及び吸引し得るポンプを提供する。
【解決手段】本発明の一態様によれば、ポンプが提供される。このポンプは、容器と、容器内に摺動可能に設けられ、容器との間に流体を収容する空間を形成するガスケットと、空間の容積を変更するように、ガスケットを容器に対して移動操作するプランジャとを有する流体収容部と、容器のプランジャと反対側に接続されたスナップスルー部と、容器のスナップスルー部と反対側に設けられ、プランジャの移動を規制する移動規制部とを備える。プランジャの一方向への押圧操作により、空間から第1の流体を排出し、かつ空間へ第1の流体を吸引するように構成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ポンプであって、
容器と、前記容器内に摺動可能に設けられ、前記容器との間に流体を収容する空間を形成するガスケットと、前記空間の容積を変更するように、前記ガスケットを前記容器に対して移動操作するプランジャとを有する流体収容部と、
前記容器の前記プランジャと反対側に接続されたスナップスルー部と、
前記容器の前記スナップスルー部と反対側に設けられ、前記プランジャの移動を規制する移動規制部とを備え、
前記プランジャの一方向への押圧操作により、前記空間から第1の流体を排出し、かつ前記空間へ前記第1の流体を吸引するように構成されている、ポンプ。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
請求項1に記載のポンプにおいて、
さらに、前記流体収容部の移動をガイドするガイド部を備える、ポンプ。
【請求項3】
請求項2に記載のポンプにおいて、
前記スナップスルー部は、前記ガイド部に固定されている、ポンプ。
【請求項4】
請求項2又は請求項3に記載のポンプにおいて、
前記移動規制部は、前記ガイド部に固定されている、ポンプ。
【請求項5】
請求項1~請求項3のいずれか1項に記載のポンプにおいて、
さらに、前記容器と前記スナップスルー部とを接続する柱状の接続部を備え、
前記接続部と前記プランジャとは、同心的に配置されている、ポンプ。
【請求項6】
請求項1~請求項3のいずれか1項に記載のポンプにおいて、
さらに、前記移動規制部の前記流体収容部と反対側に設けられた第2の流体収容部であって、前記プランジャに接続された第2の容器と、前記第2の容器内に摺動可能に設けられ、前記第2の容器との間に流体を収容する第2の空間を形成する第2のガスケットと、前記第2の空間の容積を変更するように、前記第2のガスケットを前記第2の容器に対して移動操作する第2のプランジャとを有する第2の流体収容部を備え、
前記第2の容器が前記移動規制部に当接することにより、前記プランジャの移動が規制され、
前記第2のプランジャの前記一方向への押圧操作により、前記第2の空間から前記第1の流体を排出し、かつ前記空間へ前記第1の流体を吸引するように構成されている、ポンプ。
【請求項7】
請求項6に記載のポンプにおいて、
さらに、前記容器と前記スナップスルー部とを接続する柱状の接続部を備え、
前記接続部と前記プランジャと前記第2のプランジャとは、同心的に配置されている、ポンプ。
【請求項8】
請求項6に記載のポンプにおいて、
さらに、前記流体収容部の前記第2の流体収容部と反対側に設けられた第3の流体収容部であって、第3の容器と、前記第3の容器内に摺動可能に設けられ、前記第3の容器との間に流体を収容する第3の空間を形成する第3のガスケットと、前記第3の空間の容積を変更するように、前記第3のガスケットを前記第3の容器に対して移動操作する第3のプランジャとを有する第3の流体収容部と、
前記スナップスルー部に接続された第2のスナップスルー部であって、その変形方向が前記スナップスルー部の変形方向と交差するように設けられた第2のスナップスルー部とを備え、
前記第2のプランジャの前記一方向への押圧操作により、前記第2の空間から前記第1の流体を排出し、前記空間へ前記第1の流体を吸引し、前記第3の空間から第2の流体を排出し、かつ前記空間へ前記第2の流体を吸引するように構成されている、ポンプ。
【請求項9】
請求項8に記載のポンプにおいて、
さらに、前記流体収容部の移動をガイドする第1のガイド部と、
前記第3の流体収容部の移動をガイドする第2のガイド部とを備える、ポンプ。
【請求項10】
請求項9に記載のポンプにおいて、
前記第2のガイド部は、前記第1のガイド部の移動もガイドする、ポンプ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポンプに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、バルーンカテーテルには、シリンジ等の駆動流体給排部が接続されて、バルーンに駆動流体が供給及び排出される(特許文献1参照)。駆動流体をバルーンに供給する際には、シリンジ外筒に対してプランジャを押し込む操作が行われ、駆動流体をバルーンから排出する際には、シリンジ外筒に対してプランジャを引っ張る操作が行われる。すなわち、駆動流体をバルーンに供給及び排出する際には、シリンジ外筒に対してプランジャを二方向へ移動させる操作が必要となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2011/118366号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明では上記事情に鑑み、プランジャの一方向への押圧操作により、流体を排出及び吸引し得るポンプを提供することとした。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、ポンプが提供される。このポンプは、容器と、容器内に摺動可能に設けられ、容器との間に流体を収容する空間を形成するガスケットと、空間の容積を変更するように、ガスケットを容器に対して移動操作するプランジャとを有する流体収容部と、容器のプランジャと反対側に接続されたスナップスルー部と、容器のスナップスルー部と反対側に設けられ、プランジャの移動を規制する移動規制部とを備える。プランジャの一方向への押圧操作により、空間から第1の流体を排出し、かつ空間へ第1の流体を吸引するように構成されている。
【0006】
上記態様によれば、プランジャの一方向への押圧操作により、流体を排出及び吸引することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態のポンプの構成を模式的に示す断面図である。
第1実施形態のポンプの構成を模式的に示す断面図である。
第2実施形態のポンプの構成を模式的に示す断面図である。
第2実施形態のポンプの構成を模式的に示す断面図である。
第3実施形態のポンプの構成を模式的に示す断面図である。
第3実施形態のポンプの構成を模式的に示す断面図である。
第3実施形態のポンプの構成を模式的に示す断面図である。
第3実施形態のポンプの構成を模式的に示す断面図である。
流体受容部の一例であるマイクロ流路デバイスの構成を示す概略図である。
図9中のA-A線断面図であり、マイクロ流路デバイスの使用方法を説明するための概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を用いて本開示の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
<ポンプ>
まず、本発明のポンプについて説明する。
<<第1実施形態>>
まず、本発明のポンプの第1実施形態について説明する。
図1及び図2は、それぞれ第1実施形態のポンプの構成を模式的に示す断面図である。以下の説明では、図1及び図2中の上側を「上」又は「上方」、下側を「下」又は「下方」と言う。
【0009】
図1及び図2に示すポンプ1Aは、流体収容部2と、スナップスルー部3と、移動規制部5とを備えている。
流体収容部2は、容器21と、容器21内に摺動可能に設けられ、容器21との間に流体Fを収容する空間20を形成するガスケット22と、空間20の容積を変更するように、ガスケット22を容器21に対して移動操作するプランジャ23と、プランジャ23を押圧するフランジ24とを有している。
容器21は、有底筒状の部材で構成されている。容器21には、ガスケット22及びプランジャ23が挿入され、容器21とガスケット22とで囲まれる空間20に流体Fが収容されている。
ここで、流体Fとしては、例えば、空気、不活性ガス、反応性ガスのような気体、水、アルコール類、オイル類、試薬類のような液体、粉末のような固体等が挙げられる。流体Fには、これらの物質の1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて(例えば、液体と固体との混合流体等として)使用してもよい。
【0010】
容器21の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートのようなポリエステル、ポリ(メタ)アクリロニトリル、ポリメチル(メタ)アクリレート、ポリ(メタ)アクリル酸のような(メタ)アクリル樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレンのようなポリオレフィン、ナイロンのようなポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、環状ポリオレフィン、ポリメチルペンテン、ポリカーボネート、ポリスルホンのような樹脂材料、金属材料、セラミックス材料等が挙げられる。
中でも、容器21の構成材料としては、樹脂材料、特に熱可塑性樹脂が好ましい。このような熱可塑性樹脂を用いることにより、容器21の製造コストの低減、軽量化及び形状選択の幅の拡大といった点において有利であるとともに、容器21の耐破損性を向上させることができる。
また、容器21の底部付近には、流体ラインFLを介して、流体受容部9が接続されている。
(【0011】以降は省略されています)

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