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公開番号2025093496
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-24
出願番号2023209175
出願日2023-12-12
発明の名称Ceで付活されたαサイアロン蛍光体
出願人デンカ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C09K 11/64 20060101AFI20250617BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】内部量子効率に優れる、Ceで付活されたαサイアロン蛍光体を提供すること。
【解決手段】本開示の一側面は、波長405nmの光で励起したときの発光スペクトルにおいて、470~525nmの波長範囲内に発光ピークを有し、発光ピークが位置する波長の光に対する拡散反射率が86.5%以上である、Ceで付活されたαサイアロン蛍光体を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
波長405nmの光で励起したときの発光スペクトルにおいて、470~525nmの波長範囲内に発光ピークを有し、
前記発光ピークが位置する波長の光に対する拡散反射率が86.5%以上である、Ceで付活されたαサイアロン蛍光体。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
Euを含む、請求項1に記載のCeで付活されたαサイアロン蛍光体。
【請求項3】
前記Euの含有量が、前記Ceで付活されたαサイアロン蛍光体の全質量を基準として、0.0001~1.5質量%である、請求項2に記載のCeで付活されたαサイアロン蛍光体。
【請求項4】
前記発光ピークの半値幅が100nm以上である、請求項1~3のいずれか一項に記載のCeで付活されたαサイアロン蛍光体。
【請求項5】
前記発光スペクトルにおいて、前記発光ピークの強度に対する、580nmの波長で観測される発光強度の割合が、45%未満である、請求項1~3のいずれか一項に記載のCeで付活されたαサイアロン蛍光体。
【請求項6】
前記Ceで付活されたαサイアロン蛍光体が、構成元素として、M、Ce、Si、Al、O、及びNを含み、
前記Mは、Li、Ca、Mg、Y及びランタニド元素(La、Ce、及びEuを除く)からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素であり、
前記Ceで付活されたαサイアロン蛍光体における前記M、前記Ce、前記Si、前記Al、前記O、及び前記Nの含有量の合計を基準として、
前記Mの含有量が1~4モル%であり、
前記Ceの含有量が0.05~2モル%であり、
前記Siの含有量が25~45モル%であり、
前記Alの含有量が4~12モル%であり、
前記Oの含有量が0.5~5モル%であり、
前記Nの含有量が40~60モル%である、
請求項1~3のいずれか1項に記載のCeで付活されたαサイアロン蛍光体。
【請求項7】
前記Ceで付活されたαサイアロン蛍光体が、下記一般式(1)で示されるα型サイアロンを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載のCeで付活されたαサイアロン蛍光体。
(M
a+

,Ce
3+

)Si
12-(m+n)
Al
(m+n)



16-n
(1)
[一般式(1)中、Mは、Li、Ca、Mg、Y及びランタニド元素(La、Ce、及びEuを除く)からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素であり、Mの原子価をaとすると、m=ax+3yであり、Ce
3+
はMサイトを置換しており、0.3≦x+y≦2であり、0.03≦y≦0.5であり、0≦n≦mである。]

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、Ceで付活されたαサイアロン蛍光体に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
α型サイアロン(Si-Al-O-N)は、α型窒化ケイ素の結晶格子間に特定の元素が侵入固溶し、電気的中性を保つために、Si-N結合の一部がAl-N結合又はAl-O結合で置換された構造を有する固溶体である。侵入固溶している元素の一部を発光中心元素で置換することで、蛍光が発現する。
【0003】
特許文献1には、一般式:(M1)

(M2)

(Si、Al)
12
(O、N)
16
(但し、M1はLi、Mg、Ca、Y及びランタニド金属(LaとCeを除く)からなる群から選ばれる1種以上の元素であり、M2はCe、Pr、Eu、Tb、Yb、Erから選ばれる1種以上の元素で、0.3<X+Y<1.5、0<Y<0.7)で示されるα型サイアロンであって、不純物としてフッ素を30ppm以上1%以下含有していることを特徴とする、α型サイアロンが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2005/123876号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
Ceを発光中心元素としたα型サイアロンを含む蛍光体は、青色領域~緑色領域の蛍光を示す蛍光体として注目を集めている。本開示は、内部量子効率に優れる、Ceで付活されたαサイアロン蛍光体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、発光ピークが位置する波長の光に対する拡散反射率が所定値以上とすることで内部量子効率を向上させたCeで付活されたαサイアロンを得られること、上述のような拡散反射率を高める一手段として、Ceで付活されたαサイアロンに対してEu源を配合しアニール処理を施すことが有効であることを見出した。本開示は上述の知見に基づくものである。
【0007】
本開示は、以下の[1]~[7]を提供する。
[1] 波長405nmの光で励起したときの発光スペクトルにおいて、470~525nmの波長範囲内に発光ピークを有し、発光ピークが位置する波長の光に対する拡散反射率が86.5%以上である、Ceで付活されたαサイアロン蛍光体。
[2] Euを含む、[1]に記載のCeで付活されたαサイアロン蛍光体。
[3] Euの含有量が、Ceで付活されたαサイアロン蛍光体の全質量を基準として、0.0001~1.5質量%である、[1]又は[2]に記載のCeで付活されたαサイアロン蛍光体。
[4] 発光ピークの半値幅が100nm以上である、[1]~[3]のいずれかに記載のCeで付活されたαサイアロン蛍光体。
[5] 発光スペクトルにおいて、発光ピークの強度に対する、580nmの波長で観測される発光強度の割合が、45%未満である、[1]~[4]のいずれかに記載のCeで付活されたαサイアロン蛍光体。
[6]Ceで付活されたαサイアロン蛍光体が、構成元素として、M、Ce、Si、Al、O、及びNを含み、Mは、Li、Ca、Mg、Y及びランタニド元素(La、Ce、及びEuを除く)からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素であり、Ceで付活されたαサイアロン蛍光体におけるM、Ce、Si、Al、O、及びNの含有量の合計を基準として、Mの含有量が1~4モル%であり、Ceの含有量が0.05~2モル%であり、Siの含有量が25~45モル%であり、Alの含有量が4~12モル%であり、Oの含有量が0.5~5モル%であり、Nの含有量が40~60モル%である、[1]~[5]のいずれかに記載のCeで付活されたαサイアロン蛍光体。
[7] Ceで付活されたαサイアロン蛍光体が、下記一般式(1)で示されるα型サイアロンを含む、[1]~[6]のいずれかに記載のCeで付活されたαサイアロン蛍光体。
(M
a+

,Ce
3+

)Si
12-(m+n)
Al
(m+n)



16-n
(1)
[一般式(1)中、Mは、Li、Ca、Mg、Y及びランタニド元素(La、Ce、及びEuを除く)からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素であり、Mの原子価をaとすると、m=ax+3yであり、Ce
3+
はMサイトを置換しており、0.3≦x+y≦2であり、0.03≦y≦0.5であり、0≦n≦mである。]
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、内部量子効率に優れる、Ceで付活されたαサイアロン蛍光体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施例1、2及び比較例7、12のαサイアロン蛍光体の発光スペクトルである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態を説明する。ただし、以下の実施形態は、本開示を説明するための例示であり、本開示を以下の内容に限定する趣旨ではない。
(【0011】以降は省略されています)

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