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公開番号
2025107618
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-18
出願番号
2025081291,2023102034
出願日
2025-05-14,2023-06-21
発明の名称
ブチル系ゴム粘着剤組成物、粘着テープ、屋根用防水シート、便器固定用粘着剤組成物、及び接合体
出願人
デンカ株式会社
代理人
SK弁理士法人
,
個人
,
個人
主分類
C09J
123/22 20060101AFI20250711BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】粘着力、タック、保持力(せん断力)の優れたブチル系ゴム粘着剤組成物を提供する。
【解決手段】本発明によれば、ブチル系ゴム粘着剤組成物であって、ブチル系ゴム100質量部と、無機化合物150~700質量部と、軟化剤20~300質量部と、繊維状有機化合物5~70質量部と、を含む、ブチル系ゴム粘着剤組成物が提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ブチル系ゴム粘着剤組成物であって、
ブチル系ゴム100質量部と、
無機化合物150~700質量部と、
軟化剤20~300質量部と、
繊維状有機化合物5~70質量部と、
を含む、ブチル系ゴム粘着剤組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブチル系ゴム粘着剤組成物に関する。より具体的には、屋根瓦と防水シートの接合に用いられるブチル系ゴム粘着剤組成物や便器と床の固定用に使用される便器固定用粘着剤組成物等に関する。また、本発明は、当該ブチル系ゴム粘着剤組成物を用いた粘着テープ、ブチルゴム系粘着剤組成物を用いた屋根用防水シート、ブチルゴム系粘着剤組成物によって屋根瓦と防水シートを接合してなる接合体、便器と床を接合してなる接合体に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
一般に、家屋等建築物の屋根には、雨水等の浸入を防ぐために屋根下地と屋根瓦との間に、合成ゴム等からなる防水シートが敷設されている。この防水シートと屋根瓦との接合には、釘、ボルト、リベット等の機械的締結方法、溶剤系接着剤を用いた接合方法、或いはアクリルゴム系やブチルゴム系の粘着テープを用いた接合方法が用いられている。
【0003】
これらの中でも、耐水性および作業性等の観点から、ゴム系の粘着テープを用いた接合方法が多く用いられている。特許文献1には、屋根瓦と防水シートの接合にブチルゴム系粘着テープを用いて接合する方法が提案されている。しかしながら、夏場の強い日差し等によって屋根全体が高温に曝されると粘着剤のせん断力低下により、クリープ変形するという問題があった。
【0004】
粘着剤のせん断力を向上させるために、不織布に粘着剤を含浸させる方法(特許文献2、3)や、粘着剤中に繊維を分散させるという方法が提案されている(特許文献4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2004-300674
特開平10-245534
特開2005-062341
特開平08-325532
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一般に、粘着力、タック、保持力(せん断力)は粘着3要素と呼ばれており、この中でタックと保持力(せん断力)は二律背反の要素である。特許文献2、3のような不織布に粘着剤を含浸させる方法では、不織布の拘束により粘着剤の変形が抑制され、せん断力は向上するものの、タックと呼ばれる被着体への瞬間的な接着が低下するという課題が有った。
また、特許文献4の粘着剤においては、不織布のような拘束がないためタックは良好なものの、ブチルゴムと繊維のみで構成されているため、せん断力に課題が有った。
以上より、何れの方法も粘着3要素と呼ばれる粘着力、タック、保持力(せん断力)のバランスが両立できていなかった。
【0007】
本発明は、粘着力、タック、保持力(せん断力)の優れたブチル系ゴム粘着剤組成物を提供することを目的とする。ブチル系ゴム粘着剤組成物は、例えば、屋根用防水シート用途や、今まで釘、ボルト、リベット等の機械的締結方法で接合されていた便器と床の固定用にも好適に用いることが出来る。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意検討した。その結果、特定の配合の組成物を用いることにより、上記課題を解決しうることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明によれば、以下の発明が提供される。
[1]ブチル系ゴム粘着剤組成物であって、ブチル系ゴム100質量部と、無機化合物150~700質量部と、軟化剤20~300質量部と、繊維状有機化合物5~70質量部と、を含む、ブチル系ゴム粘着剤組成物。
[2]前記無機化合物が、粘土鉱物を30質量%以上含む、[1]に記載のブチル系ゴム粘着剤組成物。
[3]前記繊維状有機化合物の平均繊維長が0.5~10mmである、[1]又は[2]に記載のブチル系ゴム粘着剤組成物。
[4][1]~[3]のいずれか一項に記載のブチル系ゴム粘着剤組成物を含む粘着テープ。
[5][1]~[3]のいずれか一項に記載のブチル系ゴム粘着剤組成物を含む粘着剤層と、前記粘着剤層に積層された防水シートと、を有する、屋根用防水シート。
[6][1]~[3]のいずれか一項に記載のブチル系ゴム粘着剤組成物によって、屋根瓦と防水シートを接合してなる、接合体。
[7][1]~[3]のいずれか一項に記載のブチル系ゴム粘着剤組成物によって、便器と床の固定用に使用される便器固定用粘着剤組成物。
[8][4]に記載の粘着テープによって、便器と床を接合してなる、接合体。
[9][7]に記載の便器固定用粘着剤組成物によって、便器と床を接合してなる、接合体。
【図面の簡単な説明】
【0010】
耐クリープ性の評価試験の方法を説明する図である。図1Aは試験開始時の状態を示し、図1Bは放置後のズレ量について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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