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公開番号
2025108906
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-24
出願番号
2024002436
出願日
2024-01-11
発明の名称
フッ化物蛍光体粒子、複合体、発光装置およびフッ化物蛍光体の製造方法
出願人
デンカ株式会社
代理人
個人
主分類
C09K
11/61 20060101AFI20250716BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】Mn含有フッ化物蛍光体の発光特性の向上を目的の1つとする。
【解決手段】組成がA
2
M
(1-n)
F
6
:Mn
4+
n
で表されるフッ化物蛍光体粒子。元素Aは、Kを含有する1種以上のアルカリ金属元素であり、元素Mは、Si単体、Ge単体、または、SiとGe、Sn、Ti、ZrおよびHfからなる群から選ばれる1種以上の元素との組み合わせであり、0<n≦0.1である。日本電子株式会社製の電子線プローブマイクロアナライザー、品番:JXA-8230および付属のソフトウェアを用いて、加速電圧15kV、照射電流5×10
-8
A、計測時間30ms、測定領域の大きさ160×160μm、測定点数400×400pixelの条件で、このフッ化物蛍光体粒子の断面を元素分析することで求められる、フッ化物蛍光体粒子の中心付近のMn levelをPc、表面付近のMn levelをPs、としたとき、Pc≧Psである。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
組成が以下一般式(1)で表されるフッ化物蛍光体粒子であって、
日本電子株式会社製の電子線プローブマイクロアナライザー、品番:JXA-8230および付属のソフトウェアを用いて、加速電圧15kV、照射電流5×10
-8
A、計測時間30ms、測定領域の大きさ160×160μm、測定点数400×400pixelの条件で前記フッ化物蛍光体粒子の断面を元素分析することで求められる、前記フッ化物蛍光体粒子の中心付近のMn levelをPc、前記フッ化物蛍光体粒子の表面付近のMn levelをPs、としたとき、
Pc≧Psである、フッ化物蛍光体粒子。
一般式(1):A
2
M
(1-n)
F
6
:Mn
4+
n
一般式(1)において、
元素Aは、Kを含有する1種以上のアルカリ金属元素であり、
元素Mは、Si単体、Ge単体、または、SiとGe、Sn、Ti、ZrおよびHfからなる群から選ばれる1種以上の元素との組み合わせであり、
0<n≦0.1である。
続きを表示(約 830 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のフッ化物蛍光体粒子であって、
Pc-Psの値が4~20である、フッ化物蛍光体粒子。
【請求項3】
請求項1または2に記載のフッ化物蛍光体粒子であって、
Pc/Psの値が1.2~3.0である、フッ化物蛍光体粒子。
【請求項4】
請求項1または2に記載のフッ化物蛍光体粒子であって、
Pcの値が20~40である、フッ化物蛍光体粒子。
【請求項5】
請求項1または2に記載のフッ化物蛍光体粒子であって、
Psの値が10~20である、フッ化物蛍光体粒子。
【請求項6】
請求項1または2に記載のフッ化物蛍光体粒子であって、
当該フッ化物蛍光体粒子断面のMn levelの平均値Paの値が14~20である、フッ化物蛍光体粒子。
【請求項7】
請求項1または2に記載のフッ化物蛍光体粒子であって、
当該フッ化物蛍光体粒子断面における、Mn levelが31以上の領域が、粒子断面全体の3~15%を占める、フッ化物蛍光体粒子。
【請求項8】
請求項1または2に記載のフッ化物蛍光体粒子であって、
前記フッ化物蛍光体粒子断面における、
Mn levelが11~30の領域が、粒子断面全体の70~90%を占め、
Mn levelが10以下の領域が、粒子断面全体の0~20%を占める、フッ化物蛍光体粒子。
【請求項9】
請求項1または2に記載のフッ化物蛍光体粒子であって、
ICP発光分光分析法に基づくMn含有率が0.5~1.5質量%である、フッ化物蛍光体粒子。
【請求項10】
請求項1または2に記載のフッ化物蛍光体粒子と、前記フッ化物蛍光体粒子を封止する封止材と、を備える複合体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、フッ化物蛍光体粒子、複合体、発光装置およびフッ化物蛍光体の製造方法に関する。より具体的には、Mn含有フッ化物蛍光体粒子、その蛍光体粒子を用いた複合体、その複合体を備える発光装置、および、Mn含有フッ化物蛍光体粒子の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
フッ化物蛍光体、特にマンガン(Mn)含有フッ化物蛍光体については、例えば発光ダイオード等における波長変換部材に適用する観点から、これまで様々な検討が進められてきている。
【0003】
特許文献1には、一般式:K
2
MnF
6
で表され、波長550nmの光に対する拡散反射率が60%以上である、六フッ化マンガン酸カリウムが記載されている。そして、このような六フッ化マンガン酸カリウムをフッ化水素酸水溶液に溶解させるなどして、フッ化物蛍光体を製造することが記載されている。
【0004】
特許文献2には、水溶液から沈殿を生じさせることにより、色安定性Mn
4+
ドープ複合フッ化物蛍光体を製造する方法が記載されている。
【0005】
特許文献3には、CuKα線を用いて測定された粉末X線回折パターンにおいて、回折角2θが、18.2±0.3°、19.2±0.3°、26.6±0.3°、31.8±0.3°および42.0±0.3°である位置に回折ピークを有する六フッ化マンガン酸カリウムを、フッ化物蛍光体の原料として用いることが記載されている。
【0006】
特許文献4には、原子価が4に満たない及び/又は4を超えるマンガンを含む化合物とフッ化水素とを含有する反応用液に陽極と陰極を挿入し、これら陽陰極間に電流密度100~1000A/m
2
の電流を流すことを特徴とするヘキサフルオロマンガン(IV)酸塩の製造方法が記載されている。また、このようにして製造されたヘキサフルオロマンガン(IV)酸塩を用いて、フッ化物蛍光体を製造する方法が記載されている。
【0007】
特許文献5には、表面に少なくとも1つの微小凹部を有するフッ化物蛍光体粒子が記載されている。
【0008】
特許文献6には、一般式:A
2
SiF
6
:Mn(元素Aは少なくともカリウムを含有するアルカリ金属元素)で表されるフッ化物蛍光体の製造方法が記載されている。この製造方法は、溶媒に元素A及びフッ素が溶解した水溶液を調製する工程と、その水溶液に固体状の二酸化ケイ素及び+7価以外のマンガンを供給するマンガン化合物を添加する工程とを含む。この製造方法において、マンガン化合物の添加量は、フッ化物蛍光体におけるMn含有量が0.1質量%以上1.5質量%以下となる範囲である。この製造方法においては、水溶液中に二酸化ケイ素が溶解していくのと並行してフッ化物蛍光体が析出する。
【0009】
特許文献7には、組成式A
2
M
(1-n)
F
6
:Mn
4+
n
(0<n≦0.1;Aは少なくともKを含有する1種以上のアルカリ金属元素;Mは少なくともSiを含有するSi、Ge、Sn、Ti、Zr及びHfから選ばれる1種以上の元素)で表されるフッ化物蛍光体粉末が記載されている。この粉末を構成する各粒子の中心から表面までの距離を100%として、中心からの距離が0%、25%、50%、75%および100%の各点で測定したMn濃度(モル%)の平均値を夫々[Mn
0
]、[Mn
25
]、[Mn
50
]、[Mn
75
]、[Mn
100
]とすると、0≦([Mn
0
]+[Mn
25
]+[Mn
50
])/([Mn
50
]+[Mn
75
]+[Mn
100
])≦0.9が成立する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
国際公開第2021/029289号
特許第6595998号公報
特開2018-123017号公報
特許第6327125号公報
国際公開第2022/202689号
国際公開第2017/057671号
特開2019-011429号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
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