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公開番号2025090340
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-17
出願番号2023205521
出願日2023-12-05
発明の名称二軸延伸シート、多層シート、及び成形品
出願人デンカ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08J 5/18 20060101AFI20250610BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】透明性に優れた二軸延伸シートを提供すること。
【解決手段】ポリスチレン系樹脂と、非晶性ポリエステルと、を含み、ポリスチレン系樹脂のガラス転移温度と非晶性ポリエステルのガラス転移温度との差が25℃以下である、二軸延伸シート。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリスチレン系樹脂と、非晶性ポリエステルと、を含み、
前記ポリスチレン系樹脂のガラス転移温度と前記非晶性ポリエステルのガラス転移温度との差が25℃以下である、二軸延伸シート。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
前記ポリスチレン系樹脂が、スチレン系単量体と、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル、及び無水マレイン酸からなる群より選ばれる少なくとも1種の単量体と、を単量体単位として含む、請求項1に記載の二軸延伸シート。
【請求項3】
前記非晶性ポリエステルが、芳香族ジカルボン酸と、ジオールと、を単量体単位として含む、請求項1又は2に記載の二軸延伸シート。
【請求項4】
前記芳香族ジカルボン酸及び前記ジオールの少なくとも一方が、バイオマス由来である含む、請求項3に記載の二軸延伸シート。
【請求項5】
前記ポリスチレン系樹脂と前記非晶性ポリエステルとが、架橋剤により架橋されている、請求項1又は2に記載の二軸延伸シート。
【請求項6】
前記二軸延伸シートの表面の二乗平均平方根傾斜RΔqが、4.5度以下である、請求項1又は2に記載の二軸延伸シート。
【請求項7】
請求項1に記載の二軸延伸シートからなる第1の層と、
前記第1の層上に設けられた第2の層と、
を備える、多層シート。
【請求項8】
請求項1若しくは2に記載の二軸延伸シート、又は、請求項7に記載の多層シートを成形してなる、成形品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、二軸延伸シート、多層シート、及び成形品に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
スチレン系樹脂とポリエステルとをブレンドしたシートは、包装材料等に使用されている。例えば、特許文献1には、耐熱性ポリスチレン系樹脂(A)20質量%以上99質量%以下と、バイオマス由来の残基を含むポリエステル系樹脂(B)1質量%以上80質量%以下とを含む樹脂組成物であって、前記耐熱性ポリスチレン系樹脂(A)が、スチレン系単量体(a)を主たる単量体としてなり、前記(a)と異なる種類のスチレン系単量体、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル、無水マレイン酸の群から選ばれる少なくとも1種の単量体(b)を含む共重合体であり、厚み250μmの場合のヘーズが10.0%以下であることを特徴とする樹脂組成物を含む層を少なくとも1層有するフィルム状物である成形品が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-91051号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者らの検討によれば、ポリスチレン系樹脂とポリエステルとを含む二軸延伸シートにおいて、優れた透明性を実現するのは困難である。ポリスチレン系樹脂とポリエステルとを混練する時点やシート状に成形する時点では透明であっても、二軸延伸の工程を経ると透明性が低下することがある。そこで、本発明の一側面は、透明性に優れた二軸延伸シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、ポリスチレン系樹脂と、非晶性ポリエステルと、を含む二軸延伸シートにおいて、ポリスチレン系樹脂のガラス転移温度と非晶性ポリエステルのガラス転移温度との差を小さくすること、より具体的には当該ガラス転移温度の差を25℃以下とすることにより、二軸延伸シートの透明性を向上させることができることを見出した。本発明は、いくつかの側面において、下記の[1]~[8]を提供する。
[1]ポリスチレン系樹脂と、非晶性ポリエステルと、を含み、ポリスチレン系樹脂のガラス転移温度と非晶性ポリエステルのガラス転移温度との差が25℃以下である、二軸延伸シート。
[2]ポリスチレン系樹脂が、スチレン系単量体と、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル、及び無水マレイン酸からなる群より選ばれる少なくとも1種の単量体と、を単量体単位として含む、[1]に記載の二軸延伸シート。
[3]非晶性ポリエステルが、芳香族ジカルボン酸と、ジオールと、を単量体単位として含む、[1]又は[2]に記載の二軸延伸シート。
[4]芳香族ジカルボン酸及びジオールの少なくとも一方が、バイオマス由来である、[3]に記載の二軸延伸シート。
[5]ポリスチレン系樹脂と非晶性ポリエステルとが、架橋剤により架橋されている、[1]~[4]のいずれかに記載の二軸延伸シート。
[6]二軸延伸シートの表面の二乗平均平方根傾斜RΔqが、4.5度以下である、[1]~[5]のいずれかに記載の二軸延伸シート。
[7][1]~[6]のいずれかに記載の二軸延伸シートからなる第1の層と、第1の層上に設けられた第2の層と、を備える、多層シート。
[8][1]~[6]のいずれかに記載の二軸延伸シート、又は、[7]に記載の多層シートを成形してなる、成形品。
【発明の効果】
【0006】
本発明の一側面によれば、透明性に優れた二軸延伸シートが提供される。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されない。
【0008】
一実施形態に係る二軸延伸シートは、ポリスチレン系樹脂と、非晶性ポリエステルと、を含む。この二軸延伸シートにおいて、ポリスチレン系樹脂のガラス転移温度と非晶性ポリエステルのガラス転移温度との差は、25℃以下である。
【0009】
ポリスチレン系樹脂は、単量体単位として主にスチレン系単量体を含む重合体である。スチレン系単量体は、スチレン(無置換スチレン)又は置換スチレンであってよい。無置換スチレンとは、置換基を有さないスチレン(1つのビニル基以外の官能基を有さないスチレン)をいう。置換スチレンとは、スチレンにおけるベンゼン環上の水素原子及びビニル基を構成する水素原子のうち少なくとも1つが、アルキル基、ハロゲノ基等の置換基に置換されているスチレンをいう。置換スチレンの例としては、アルキルスチレン、ハロゲン化スチレン、ニトロスチレン、アセチルスチレン、及びメトキシスチレンが挙げられる。
【0010】
アルキルスチレンは、スチレンにおける水素原子の少なくとも1つがアルキル基によって置換された化合物である。アルキルスチレンにおけるアルキル基の炭素数は1以上であってよく、8以下、5以下、又は3以下であってよい。アルキルスチレンにおけるアルキル基の数は、1以上であってよく、3以下、又は2以下であってよい。
(【0011】以降は省略されています)

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