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公開番号2025078911
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-21
出願番号2022066454
出願日2022-04-13
発明の名称毛髪用繊維及び頭髪装飾品
出願人デンカ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類D06M 13/224 20060101AFI20250514BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】櫛通り性、耐べたつき性及び水すすぎ後の柔らかさに優れる毛髪用繊維を提供する。
【解決手段】基材繊維と、油分と、カチオン系界面活性剤と、第1のノニオン系界面活性剤と、第2のノニオン系界面活性剤と、を有し、油分、カチオン系界面活性剤、第1のノニオン系界面活性剤、及び、第2のノニオン系界面活性剤が基材繊維の表面の少なくとも一部に存在し、油分が、トリグリセリド、脂肪酸アルキル、及び、脂肪族飽和炭化水素からなる群より選ばれる少なくとも一種であり、カチオン系界面活性剤が炭素数18~22の炭素鎖を有し、第1のノニオン系界面活性剤が炭素数10~20の炭素鎖を有し、第1のノニオン系界面活性剤のHLB値が14.0~19.0であり、第2のノニオン系界面活性剤が炭素数10~22の炭素鎖を有し、第2のノニオン系界面活性剤のHLB値が6.0以上14.0未満である、毛髪用繊維。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
基材繊維と、油分と、カチオン系界面活性剤と、第1のノニオン系界面活性剤と、第2のノニオン系界面活性剤と、を有し、
前記油分、前記カチオン系界面活性剤、前記第1のノニオン系界面活性剤、及び、前記第2のノニオン系界面活性剤が前記基材繊維の表面の少なくとも一部に存在し、
前記油分が、トリグリセリド、脂肪酸アルキル、及び、脂肪族飽和炭化水素からなる群より選ばれる少なくとも一種であり、
前記カチオン系界面活性剤が炭素数18~22の炭素鎖を有し、
前記第1のノニオン系界面活性剤が炭素数10~20の炭素鎖を有し、
前記第1のノニオン系界面活性剤のHLB値が14.0~19.0であり、
前記第2のノニオン系界面活性剤が炭素数10~22の炭素鎖を有し、
前記第2のノニオン系界面活性剤のHLB値が6.0以上14.0未満であり、
前記油分の含有量が100質量部の前記カチオン系界面活性剤に対して0.2~600質量部であり、
前記油分の含有量が100質量部の前記第2のノニオン系界面活性剤に対して20~210質量部であり、
前記カチオン系界面活性剤の含有量が100質量部の前記第1のノニオン系界面活性剤に対して3~20質量部であり、
前記油分、前記カチオン系界面活性剤、前記第1のノニオン系界面活性剤、及び、前記第2のノニオン系界面活性剤の合計量が、当該毛髪用繊維の全量を基準として0.002~4質量%である、毛髪用繊維。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記基材繊維が、塩化ビニルの単独重合体、塩化ビニル-アクリロニトリル共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド系樹脂、ポリプロピレン、及び、アクリロニトリル-スチレン共重合体からなる群より選ばれる少なくとも一種を含む、請求項1に記載の毛髪用繊維。
【請求項3】
前記油分がヨウ素価165以下の油分を含む、請求項1又は2に記載の毛髪用繊維。
【請求項4】
前記油分が前記トリグリセリドを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の毛髪用繊維。
【請求項5】
前記油分が前記脂肪酸アルキルを含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の毛髪用繊維。
【請求項6】
前記油分が前記脂肪族飽和炭化水素を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の毛髪用繊維。
【請求項7】
前記カチオン系界面活性剤が、下記一般式(1)で表される構造のカチオンを有する第四級アンモニウム塩を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の毛髪用繊維。
TIFF
2025078911000012.tif
34
149
[式(1)中、R
11
は、炭素数18~22の炭素鎖を含む基を示し、R
12
、R
13
及びR
14
は、それぞれ独立に1価の基を示す。]
【請求項8】
前記カチオン系界面活性剤が、前記一般式(1)におけるR
12
及びR
13
がメチル基である第四級アンモニウム塩を含む、請求項7に記載の毛髪用繊維。
【請求項9】
前記第1のノニオン系界面活性剤及び前記第2のノニオン系界面活性剤が、下記一般式(2a)で表される構造、下記一般式(2b)で表される構造、下記一般式(2c)で表される構造、及び、下記一般式(2d)で表される構造からなる群より選ばれる少なくとも一種を有する化合物を含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の毛髪用繊維。
TIFF
2025078911000013.tif
55
149
[式中、R
21a
、R
21b
、R
21c
及びR
21d
は、それぞれ独立に、前記第1のノニオン系界面活性剤において、炭素数10~20の炭素鎖を含む疎水部を示し、前記第2のノニオン系界面活性剤において、炭素数10~22の炭素鎖を含む疎水部を示し、R
22a
、R
22b
、R
22c
、R
23c
及びR
22d
は、それぞれ独立に親水部を示し、R
23d
は、疎水部又は親水部を示す。]
【請求項10】
前記第1のノニオン系界面活性剤及び前記第2のノニオン系界面活性剤がポリオキシアルキレンアルキルエーテルを含む、請求項1~9のいずれか一項に記載の毛髪用繊維。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、毛髪用繊維、頭髪装飾品等に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
毛髪用繊維(毛髪に用いられる繊維)は、頭髪装飾品において用いることができる。下記特許文献1には、繊維処理剤を用いて基材繊維に対して処理を施す技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-285470号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
毛髪用繊維に対しては、使用者に違和感を覚えさせることを防止する観点から、繊維束の櫛通り性(櫛の通りやすさ)及び耐べたつき性(べたつきの低減しやすさ)に優れることが求められる。また、繊維束を水ですすいだ際に柔らかさが劣化する場合があることから、毛髪用繊維に対しては、水すすぎ後における柔らかさに優れることも求められる。
【0005】
本発明の一側面は、櫛通り性、耐べたつき性及び水すすぎ後の柔らかさに優れる毛髪用繊維を提供することを目的とする。本発明の他の一側面は、このような毛髪用繊維を備える頭髪装飾品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面は、基材繊維と、油分と、カチオン系界面活性剤と、第1のノニオン系界面活性剤と、第2のノニオン系界面活性剤と、を有し、前記油分、前記カチオン系界面活性剤、前記第1のノニオン系界面活性剤、及び、前記第2のノニオン系界面活性剤が前記基材繊維の表面の少なくとも一部に存在し、前記油分が、トリグリセリド、脂肪酸アルキル、及び、脂肪族飽和炭化水素からなる群より選ばれる少なくとも一種であり、前記カチオン系界面活性剤が炭素数18~22の炭素鎖を有し、前記第1のノニオン系界面活性剤が炭素数10~20の炭素鎖を有し、前記第1のノニオン系界面活性剤のHLB値が14.0~19.0であり、前記第2のノニオン系界面活性剤が炭素数10~22の炭素鎖を有し、前記第2のノニオン系界面活性剤のHLB値が6.0以上14.0未満であり、前記油分の含有量が100質量部の前記カチオン系界面活性剤に対して0.2~600質量部であり、前記油分の含有量が100質量部の前記第2のノニオン系界面活性剤に対して20~210質量部であり、前記カチオン系界面活性剤の含有量が100質量部の前記第1のノニオン系界面活性剤に対して3~20質量部であり、前記油分、前記カチオン系界面活性剤、前記第1のノニオン系界面活性剤、及び、前記第2のノニオン系界面活性剤の合計量が、当該毛髪用繊維の全量を基準として0.002~4質量%である、毛髪用繊維に関する。
【0007】
本発明の一側面に係る毛髪用繊維は、櫛通り性、耐べたつき性及び水すすぎ後の柔らかさに優れる。
【0008】
本発明の他の一側面は、上述の毛髪用繊維を備える、頭髪装飾品に関する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一側面によれば、櫛通り性、耐べたつき性及び水すすぎ後の柔らかさに優れる毛髪用繊維を提供することができる。本発明の他の一側面によれば、このような毛髪用繊維を備える頭髪装飾品を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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