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公開番号
2025088348
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-11
出願番号
2023203008
出願日
2023-11-30
発明の名称
無機質粉末、および無機質粉末の製造方法
出願人
デンカ株式会社
代理人
個人
主分類
C09C
1/40 20060101AFI20250604BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】熱伝導率および誘電正接に優れた無機質粉末を提供する。
【解決手段】本発明の無機質粉末は、平均粒子径が20μm以上50μm以下の球状アルミナ粉末と、1GHz時の誘電正接が2.0×10
-3
以下であり、平均粒子径が0.5μm以上10μm以下の球状シリカ粉末と、を含むものである。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
平均粒子径が20μm以上50μm以下の球状アルミナ粉末と、
1GHz時の誘電正接が2.0×10
-3
以下であり、平均粒子径が0.5μm以上10μm以下の球状シリカ粉末と、を含む、無機質粉末。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の無機質粉末であって、
前記球状シリカ粉末が、平均粒子径が0.5μm以上4.0μm以下の球状シリカ粉末A、および平均粒子径が4.0μm越10μm以下の球状シリカ粉末Bの少なくとも一方を含む、無機質粉末。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の無機質粉末であって、
前記球状シリカ粉末が、比表面積が4.0m
2
/g越10.0m
2
/g以下の球状シリカ粉末A、および比表面積が0.5m
2
/g以上4.0m
2
/g以下の球状シリカ粉末Bの少なくとも一方を含む、無機質粉末。
【請求項4】
請求項2に記載の無機質粉末であって、
前記球状シリカ粉末中、前記球状シリカ粉末Aと前記球状シリカ粉末Bとの、体積換算の含有割合が、30体積%:70体積%以上70体積%:30体積%以下である、無機質粉末。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の無機質粉末であって、
前記球状アルミナ粉末と前記球状シリカ粉末との、体積換算の含有割合が、25体積%:75体積%以上60体積%:40体積%以下である、無機質粉末。
【請求項6】
請求項1又は2に記載の無機質粉末であって、
当該無機質粉末における粒子径頻度分布において、20μm以上50μm以下の範囲に極大ピークを有する、無機質粉末。
【請求項7】
請求項6に記載の無機質粉末であって、
前記極大ピークの頻度が10%以上である、無機質粉末。
【請求項8】
請求項1又は2に記載の無機質粉末であって、
当該無機質粉末における粒子径頻度分布において、1.5μm超2μm以下、2μm超3μm以下、3μm超4μm以下、4μm超6μm以下、6μm超8μm以下の5つの粒子径クラスに分けたとき、前記5つの粒子径クラスの頻度の平均値が、2%以上10%以下である、無機質粉末。
【請求項9】
請求項8に記載の無機質粉末であって、
前記5つの粒子径クラスの頻度中の最大値と前記平均値との差分が、3%以下である、無機質粉末。
【請求項10】
請求項1又は2に記載の無機質粉末であって、
下記の手順に従って測定される、当該無機質粉末を含む評価用樹脂ワニスのチキソ指数が、0.01以上0.10以下である、無機質粉末。
(手順)
当該無機質粉末を、含有量が75質量%となるように、25℃で液状のビスフェノールF型エポキシ(エピコート807)と混合して、上記の評価用樹脂ワニスを得る。
続いて、得られた評価用樹脂ワニスにおいて、レオメータを用いて、25℃下、せん断速度1[1/s]で測定したときの粘度(η
1
)、およびせん断速度100[1/s]で測定したときの粘度(η
100
)を測定する。測定した粘度を用いて、式:η
1
/η
100
に基づいて上記のチキソ指数を算出する。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、無機質粉末、および無機質粉末の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
これまで無機質粉末について様々な開発がなされてきた。
たとえば、特許文献1には、球状アルミナ粉末について記載されており、特許文献2には、球状シリカ粉末について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2022/210928号
特開2000-191317号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に記載の球状アルミナ粉末を使用すると無機質粉末の熱伝導率を向上できるが、誘電正接が低減することがあった。一方、上記特許文献2の球状シリカ粉末に対して低誘電化処理したものを使用すると無機質粉末の誘電正接を低減できるが、熱伝導率が低下することがあった。すなわち、本発明者が検討した結果、球状アルミナ粉末および/または球状シリカ粉末を含む無機質粉末において、熱伝導率および誘電正接は、トレードオフ特性を示すことが判明した。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者はさらに検討したところ、球状アルミナ粉末および球状シリカ粉末の粒度を適切に選択し、熱伝導率が高い大粒子径の球状アルミナ粉末の間隙を、誘電正接が低く小粒子径の球状シリカ粉末で充填させた無機質粉末とすることにより、トレードオフ特性である熱伝導率および誘電正接の両方を向上できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
本発明の一態様によれば、以下の無機質粉末、および無機質粉末の製造方法が提供される。
【0007】
1. 平均粒子径が20μm以上50μm以下の球状アルミナ粉末と、
1GHz時の誘電正接が2.0×10
-3
以下であり、平均粒子径が0.5μm以上10μm以下の球状シリカ粉末と、を含む、無機質粉末。
2. 1.に記載の無機質粉末であって、
前記球状シリカ粉末が、平均粒子径が0.5μm以上4.0μm以下の球状シリカ粉末A、および平均粒子径が4.0μm越10μm以下の球状シリカ粉末Bの少なくとも一方を含む、無機質粉末。
3. 1.又は2.に記載の無機質粉末であって、
前記球状シリカ粉末が、比表面積が4.0m
2
/g越10.0m
2
/g以下の球状シリカ粉末A、および比表面積が0.5m
2
/g以上4.0m
2
/g以下の球状シリカ粉末Bの少なくとも一方を含む、無機質粉末。
4. 2.又は3.に記載の無機質粉末であって、
前記球状シリカ粉末中、前記球状シリカ粉末Aと前記球状シリカ粉末Bとの、体積換算の含有割合が、30体積%:70体積%以上70体積%:30体積%以下である、無機質粉末。
5. 1.~4.のいずれか一つに記載の無機質粉末であって、
前記球状アルミナ粉末と前記球状シリカ粉末との、体積換算の含有割合が、25体積%:75体積%以上60体積%:40体積%以下である、無機質粉末。
6. 1.~5.のいずれか一つに記載の無機質粉末であって、
当該無機質粉末における粒子径頻度分布において、20μm以上50μm以下の範囲に極大ピークを有する、無機質粉末。
7. 6.に記載の無機質粉末であって、
前記極大ピークの頻度が10%以上である、無機質粉末。
8. 1.~7.のいずれか一つに記載の無機質粉末であって、
当該無機質粉末における粒子径頻度分布において、1.5μm超2μm以下、2μm超3μm以下、3μm超4μm以下、4μm超6μm以下、6μm超8μm以下の5つの粒子径クラスに分けたとき、前記5つの粒子径クラスの頻度の平均値が、2%以上10%以下である、無機質粉末。
9. 8.に記載の無機質粉末であって、
前記5つの粒子径クラスの頻度中の最大値と前記平均値との差分が、3%以下である、無機質粉末。
10. 1.~9.のいずれか一つに記載の無機質粉末であって、
下記の手順に従って測定される、当該無機質粉末を含む評価用樹脂ワニスのチキソ指数が、0.01以上0.10以下である、無機質粉末。
(手順)
当該無機質粉末を、含有量が75質量%となるように、25℃で液状のビスフェノールF型エポキシ(エピコート807)と混合して、上記の評価用樹脂ワニスを得る。
続いて、得られた評価用樹脂ワニスにおいて、レオメータを用いて、25℃下、せん断速度1[1/s]で測定したときの粘度(η
1
)、およびせん断速度100[1/s]で測定したときの粘度(η
100
)を測定する。測定した粘度を用いて、式:η
1
/η
100
に基づいて上記のチキソ指数を算出する。
11. 平均粒子径が20μm以上50μm以下の球状アルミナ粉末と、
1GHz時の誘電正接が2.0×10
-3
以下であり、平均粒子径が4μm以上10μm以下の球状シリカ粉末と、
を混合する混合工程を含む、無機質粉末の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、熱伝導率および誘電正接に優れた無機質粉末、およびその製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施例および比較例の無機質粉末における熱伝導率と誘電正接との関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。また、図は概略図であり、実際の寸法比率とは一致していない。
(【0011】以降は省略されています)
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